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スーツ服地の研究(ドーメル アマデウス)


 
ドーメルはパリに本拠地を置くマーチャント(服地商社)で,英国服地を中心に取り扱っている。昔(といっても私の知る20〜30年前までになるが)は舶来の服地(生地)となると,ドーメルとスキャバルがツートップであった印象がある。
 
当時は日本の服地卸会社を輸入総代理店にしていたが,100%子会社の日本法人ドーメルジャポンを設立して,パリからの直販体制をとるようになっているとのことである。別にドーメルの状況をつきっきりで見ていたわけではないが,その頃から服地にモダンさや斬新さが取り入れられてきた印象がある。
 
ドーメルの服地は,他のマーチャントと同様に,いくつかのラインナップがある。アマデウスはその一つで,310g/mの合冬物である。整理(仕上げ)の工程で,くし掛けを丹念に施して短い繊維を落とすコームド仕上げを施すことで得た,艶というか光沢感のある仕上げが特徴である。イタリアのエルメネジルド・ゼニアが,イタリア物らしい色気に満ちた艶であるのに対し,こちらは真面目さがある艶である。
 

 
ざっくりとした服地を愛好してきたため,艶のある服地は多少の抵抗感があった。しかし,年をとるにつれ,それは食わず嫌いの面があったと感じ,今回はアマデウスでスーツを作ることにした。行きつけのテーラーである銀座山形屋で,別注で撥水加工を施した服地があるため,それから1.5cm程度のストライプが入った紺ストライプを選んだ。撥水加工は水だけでなく,程度問題だが汚れもはじく効果がある。
 
シルエットは,最近の好みであるネオブリティッシュである。ロープドショルダーで肩線に力強さのある張りを出し,ウエストを絞ることで胸から腰にかけての服地のたわみ,いわゆるイングリッシュドレープを出す。上着のボタンの下は,半径の大きな円を描いて後ろにつながる,いわゆるカッタウェイである。仕立ては,銀座山形屋である。地元の大阪の店を利用しているが,東京には系列のスタイルショップとして,「サルトリア プロメッサ」がある。独自のハウスモデル(スーツのスタイル)があるので,一度利用してみたい。
 

 

 
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