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スーツ服地の研究(御幸毛織 プレステージコレクション)

御幸毛織 プレステージコレクション
 
□プレステージコレクション
御幸(ミユキ)毛織は明治38年(1905)創業の紡績会社で,ミユキブランドの服地は国産最高級の一つと評価されている。
 
御幸毛織の製品(服地)には,いくつものコレクションがある。メインストリームといえるミユキテックス(MIYUKITEX),最高峰のナポレナ(NAPOLENA) ,若々しい感性を取り入れたエムズアーク(M's ARC),軽量で通気性に富んだ盛夏用のシャリック(SHALICK),があったが同社のWebサイトなどで紹介されている。
 
それとは別になるようだが,2018年2月に同社のWebサイトを見たときは,通常ラインであるスタンダードコレクション,高級ラインであるプレステージコレクション,イタリアのカルロ・バルベラ社とのコラボレーションで創り出されるカルロ・バルベラ×御幸毛織,英国製服地のドーチェスターコレクション,があった。
 
2018年の春以降は,同社のWebサイトではそれらは姿を消しているが,雑誌の記事でプレステージコレクションが取り上げられている。
【MADE IN JAPAN】世界最高品質の生地作り【1】MIYUKI KEORI(御幸毛織) | 雑誌 MEN'S EX 公式サイト
 
御幸毛織 プレステージコレクション
 
□しなやかよりがっしり
春夏物のスーツを作ろうと,行きつけのテーラーである銀座山形屋で,お勧めの服地を提案してもらった。その中に,このプレステージコレクションがあった。
 
同社の服地は剛性があって,なおかつしなやかなのが特徴と感じている。プレステージラインもその傾向に合っている感触だが,他社の服地と比べて,しなやかよりもがっしりした印象が残った。紺地にストライプという好みの柄があり,今回はそれでオーダーすることにした。
 
御幸毛織 プレステージコレクション
 
□ウールはゆっくりゆっくりつくれ
今回は御幸毛織の服地の記事として2番目になるので,同社の服地作りの特徴を書いてみたい。ウールの服地を作るの場合,一般に原毛をオーストラリアなどの業者から買い付けて,紡績して原糸を作り,原糸を織って服地を作る。御幸毛織の場合,オーストラリアに自社牧場を持ち,原毛から一貫して品質管理している。
 
また,「ウールはゆっくりゆっくりつくれ」という方針を持っているそうで,エイジング(ウールを寝かせて風合いを出す工程)や,洗い(石けんで皮脂を流す工程)で,手間ひまをかけているそうである。前述のように同社の服地には,剛性があってしなやか(がっしりしており,なおかつしなやか)な感触があると感じるが,それはこれらの特徴に由来すると思っている。
 
 
御幸毛織 プレステージコレクション
 

 
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