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スーツ服地の研究(スキャバル マジェスティック)


 
□今年の秋冬物はグレーのストライプ
秋冬物のスーツのオーダーをどうするかは,毎年夏に考えている。これは秋冬物のスーツ服地(生地)が店で出揃うのが夏で,それが売り切れないうちに選びたいからである。
 
このところテイラー&ロッヂで,濃紺のシャドーストライプ,ブルーグレーのマルチストライプ,の服地でスーツを作ってきた。今度は,グレーのシャドーストライプがほしいと思い,行きつけのテーラーである銀座山形屋に行った。
 
店員から入荷したバンチ(服地見本)を見せてもらったら,グレーに淡いグレーのストライプが入った服地で,イメージにほぼ合うものがあった。スキャバルのマジェスティックである。1mあたり320gの冬物であり,気に入ったので今回はそれにした。
 
□スキャバル(scabal)とは
スキャバルは,ドーメルやエルメネジルド・ゼニアとともに,スーツ服地で取扱量の多いマーチャント(商社)である。取扱量が多いといっても安価ではなく,ドーメルやゼニアもそうだが,高級服地の位置付けである。
 
スキャバル社の日本語サイト(www.scabal.com/jp/)の資料によれば,スキャバルの創業は1938年で,ベルギーのブリュッセルに本社がある。約15種類の新作コレクションを年2回発表しており,5000種類におよぶ服地(生地)を取り揃えている。
 

 
□マジェスティックの特徴
スキャバルも他のマーチャントと同様に,服地をコレクション(ラインナップ)で分類している。おもしろいのは,モヘアを混紡したコレクションがいくつかあるが,
・ANGEL BAY(エンジェルベイ,モヘア30%,230g)
・PALOMA BAY(パロマベイ,モヘア5%・カシミア%,240g)
・MONTRAY BAY(モントレーベイ,モヘア30%,240g)
・MERCURY BAY(マーキュリーベイ,モヘア35%,240g)
・VICTORIA BAY(ヴィクトリアベイ,モヘア60%,260g)
と,モヘア混紡の服地はベイ(湾)の名前を付けていることである。
 
今回のマジェスティックは,スキャバル社の創業75周年を記念して作られたコレクションで,人気が高かった色柄を現代の高級服地の品質で復刻したものや,最近のトレンドを反映した色柄のものがある。目付け(重さ)は1mあたり320gで,最近の冬物として標準的な重さといえる。
 

 
□作ってみて
オーダーでのスタイルは従来と同じで,英国スタイル(銀座山形屋ではニューブリティッシュモデルとよぶ)とした。ロープドショルダーで肩にはりをもたせ,ウエストを絞ってイングリッシュドレープとよばれるゆらゆらした感じがある。Vゾーンは長めで,その下は大きなラウンドを描くカッタウェイフロントが特徴である。
 
これまでのスキャバルの服地は,高貴(ノーブル)なセンスのもので,色合いや柄はオーソドックスなものが多い印象であった。マジェスティックのバンチをいろいろと見たが,ストライプ以外に,格子柄(ウィンドウペイン)や小紋柄もある。これまでのコレクションに比べて,モダン(20世紀風ではなく21世紀風という意味で)な感じのものが多い印象である。
 

 

 
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