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スーツ服地の研究(テイラー&ロッヂ 冬物シャドーストライプ)


 
服地(生地)の柄では,無地とストライプが好きである。ストライプの場合,幅が15mmくらいのペンシルストライプが好みである。織り柄で縦線を入れたシャドーストライプも好きだが,最近は艶のあるシャドーストライプの服地を見かけるようになってきた。今回はその,艶のあるシャドーストライプの服地で,秋冬物のスーツを作ることにした。
 
バンチ(服地見本)で各社のシャドーストライプを検討したが,テイラー&ロッヂのそれには,他にはない深みを感じさせるような質感があり,それが決め手になった。調べてみると,テイラー&ロッヂでは,伝統的な工法による少量生産を続けているそうである。とはいっても自動織機で織っているが,織るスピードを下げることで,服地の風合いの良さを追求しているそうだ。
 
なお,このサイトでは同社を,テイラー&ロッヂと表記する。
 
パンツの裾で,靴の踵が当たる部分の当て布には,服地の耳が使われている。質実剛健なテイラー&ロッヂにしては珍しく,今回のは耳にゴールドのラインが入っている。それが何を意味するのかはわからないが,何であれ,なめらかで腰のある感触と,品のある光沢が気に入っている。
 

 
シルエットはいつものように,ロープドショルダー,イングリッシュドレープ,上着の袖と裾は軽く広がったブリティッシュとした。仕立てた店は銀座山形屋で,私はここの株主である。製品がお勧めでき,自分のサイトで紹介できる会社だから,株主を続けている。
 
今回は思うところがあり,オーダー時にこちらの希望を文書にまとめて伝え,後はフィッター(店員)に任せることにした。その,思うところを含めて,より良いオーダーについて書いてみたい。
 

 
前のスーツのオーダー時に,フィッターからジャケットの丈を5mm短くする提案があった。その時は,それまでのスーツがベストなフィッティングだったので,これまで通りに作ってくれと回答した。しかし後で,フィッターはスーツ作りのプロであり,スーツのスタイルについて深く考えていることを思った。近年は上着の丈は短めがはやりだが,流行を控えめに取り入れることの提案も,客のスーツスタイルをより良くするためである。
 
そのため今回は,オーダー時の条件を紙にまとめ,それを渡して伝え,それ以外はフィッターにお任せすることにした。私の体型と私の好みを知っている人なので,上着の丈を長くしようが短くしようが,ボタンの位置やゴージライン(上衿と下衿を縫い合わせた部分の線)を上げようが下げようが,お勧めのディテールで作ってもらうということである。
 
部下に指示を出す場合もそうだが,条件を伝えたら,細部は担当者に任せた方がかえってうまくいく。これまでも,あまり細部にわたる指示はしないように心がけてきたが,条件を文書化して渡すことで,任せる部分がはっきりしたと思う。これからもいいスーツを作ると共に,店ともいい関係を続けていくために,より良いオーダーについて考えていきたい。
 

 
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