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スーツ服地の研究(テイラー&ロッヂ ラムズゴールデンベール)


 
□人の好みの範囲は狭い
他の人もそうかと思うが,スーツの色柄に対する好みの範囲はだいたい決まっていて,毎回同じような色柄の服地(生地)を選んでしまう。
 
私の好みの柄はシャープ感のあるもので,無地かストライプになってしまう。ストライプは,鉛筆で引いた線のようなペンシルストライプ,織柄でストライプを表現したシャドーストライプが好みである。
 
ストライプの種類としてほかに,チョークで引いた太い線のようなチョークドストライプ, ピンで打ったような細い線(もしくは点線)のピンストライプがある。また,紺地にストライプが入った色柄を,バンカーストライプとよぶこともある。
 
銀座山形屋で,スキャバルのマジェスティックの服地を使ったスーツをオーダーした際に,もう一つ気になった服地があった。それが今回の,テイラー&ロッヂのストライプである。
 
マジェスティックのスーツをオーダーしてから三週間考えたが,どうしてもこの服地が忘れられないので,これもオーダーすることにした。
 

 
□テイラー&ロッヂ
テイラー&ロッヂを一通り説明すると,1883年創業のイギリスのミル(織物工場)で,ウエストヨークシャー州のハダースフィールドという,紡績業が盛んな地域にある。現在は大手服地製造グループのバルマー&ラムグループの傘下となり,名門ミルとして高品質な服地の製造を続けている。
 
なお,このサイトでは同社を,テイラー&ロッヂと表記する。
 
□ラムズゴールデンベール
仕立てたスーツを見てから気づいたことであるが,この服地は,Lumb's Golden Bale(ラムズゴールデンベール)である。
 
テイラー&ロッヂは,仕入れた原糸を織って服地を作る織物工場である。この原糸だが,製糸会社が牧羊業者から買い付けた原毛を,紡績(原糸に加工)している。
 
原毛の買い付けでオークションが行われており,最も高品質なメリノ種の梳毛を提供する牧羊業者には,ゴールデンベール賞が授与される。つまりラムズゴールデンベールは,この賞が授与された原毛や,その原毛を紡績した原糸の呼称である。
 
他のミルでもラムズゴールデンベールで織った服地を生産しているところがあるが,Joseph Lumb and Sons(ジョセフ・ラム)社という製糸会社が提供し,テイラー&ロッヂが織った服地が有名である。
 

 
□着てみて
今回の服地は1mあたり340gと,秋冬物として標準的な重さがある。表面には,ほどよい光沢とぬめり感がある。
 
スーツを着て仕事をする期間も,そうは長くない。今のうちに,色々な服地を味わっておきたいと思っているので,今回のラムズゴールデンベールも,偶然とはいえ良いチャンスであると感じている。
 

 

 
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