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チェスターフィールドコート PART2


 
冬場のビジネスで着るコートとなると,雨の日は綿のトレンチコートを着るが,それ以外はダブルのチェスターフィールドコートとしている。ダブルのチェスターフィールドコートがメインであることは変わらないが,もう少し軽快なコートも欲しくなった。そこで,少し丈の短い,シングルのチェスターフィールドコートを作ることにした。冬の初めや終わりの時期に,前のボタンを留めずに,羽織っただけで歩くのに適したものをということである。
 
シングルのチェスターフィールドコートを作るに当たって,最近のコートの動向を調べてみた。シングルのチェスターフィールドコートに関しては,スポルベリーノとよばれる,肩パッドや芯地や裏地のない,一枚仕立てのものがはやりである。また丈は,調べるまでもないが,最近は膝上丈のコートをよく見かける(私の着るコートは,どれも膝下丈である)。
 
検討してみたが,スポルベリーノはヒラヒラして,私がコートに求めるドレープが出ないので,肩パッドや裏地のあるオーソドックスなものにすることにした。また丈だが,膝上丈は抵抗があり,軽快さとの兼ね合いで膝丈にすることにした。
 
コートについて,どの種類のコートもそうだが,あと2つ条件がある。それは,「体にフィットしていること」と,「攻めたデザインであること」である。体にフィットしていることは,オーダーで作れば体のラインに沿ったコートになるので,解決する。攻めたデザインとは,アグレッシブさがあるデザインである。たとえばトレンチコートなら,肩章やベルトのDリングなどの軍服としてのディテールが該当する。ダブルのチェスターフィールドコートなら,絞ったウエストやピークドラペルにアグレッシブさを感じる。これは,店に任せることにした。
 

 
これまでのチェスターフィールドコートは,スーツもオーダーしている銀座山形屋で作ってきたので,今回も銀座山形屋でオーダーすることにした。服地(生地)だが,カシミア100%は私の生活には合わないので,丈夫さと質感を考慮してウールにすることにした。これまでのチェスターフィールドコートは,1着を除いてカシミヤ30%ウール70%の服地にしている。今回もいろいろと検討したが,この服地を超えるものはないのでそれにして,色はベージュにした。
 
スタイルだが,膝丈のシングルのチェスターフィールドコートであることだけ指定して,後は店の提案を受け入れることにした。それは,ピークドラペルで,ポケットは少しだけスラントしたポケット(英国のスーツに見られる,斜めのポケット)とし,チェンジポケット(向かって左側のポケットの上につけた,小銭を入れる小さなポケット)もつけることにした。
 

 
出来上がったコートを着てみた。ウエスト周りが絞られ,ピークドラペルと少しスラントしたポケットで,チェスターフィールドコートとしての品格を保ちながらも,かなり攻めたデザインとなっている。やはり専門家に相談して任せると,うまくいくことを実感した一着となった。
 

 
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