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クールビズに思う2015

 
ハーフワンピースカラーのシャツ 全景
 
 
□クールビズ10周年
クールビズ(COOLBIZ)は2005年に始まり,今年で10年目に入る。これまで何度か書いてきたが,私にとってのクールビズの定義は,ビジネスの場にふさわしい服装を,より涼しく実現することである。理想をいえば,他の季節と同様に上着を着てネクタイを締めた姿を,シャツだけを着てネクタイを締めない姿と同じ快適さで実現することといえる。
 
お坊さんや落語家が,夏はシースルーの袈裟をまとって,フォーマルな印象と涼しさを両立させているように,ビジネスの場にふさわしい服装と涼しさの両立を実現する方法を,年ごとに考えてきた。
 
□今年は機能性生地のシャツの追求
今年は,涼しさを実現する,機能性生地のシャツを取り上げる。近年,熱がこもりにくく涼しい感触がある接触涼感,汗をかいてもすぐに乾く吸水速乾,スースーする通気織り,を実現したとするシャツ生地が登場している。
 
従来から,綿と麻の混紡で,涼感をうたうシャツはある。綿には吸湿性,通気性,保湿性という特徴がある。一方麻には,放熱性,放湿性,生地の強度の高さという特徴がある。この二つを混紡することにより,そこそこの放熱性や,放湿性などを実現している。ただし麻はシワができやすく,くたっとした風合いはカジュアルでは適しているものの,ビジネスの場では合わない場合がある。
 
近年登場してきた機能性生地は,綿とポリエステルの混紡,あるいは綿100%である。そのため,綿と麻との混紡では出せない,パリッとした生地感がある。今年は,綿とポリエステルの混紡の機能性生地によるシャツを経験するため,2種類の生地でシャツをオーダーした。
 
下の画像で,中央と右が今回オーダーした機能性生地のシャツである。詳細は後述するが,右がアイスカプセル,中央がコンフォートコントロールで,左は機能性生地でない従来からの生地である。3つとも,綿50%とポリエステル50%の混紡である。いずれも白のシャドーストライプである。
 
今回作った,3枚のシャツ
 
□綿100%とポリエステル混紡
私がビジネス用で着るシャツでは,綿100%の生地と,綿・ポリエステル混紡の生地を,取り混ぜて揃えている。それぞれに適した用途があり,使い分けるためである。
 
綿100%は質感がよく,汗を吸い取りやすい。その反面,熱(体温)がこもりやすく,しわができやすい。また,袖がすりきれやすい。
 
綿とポリエステルの混紡は,しわができにくく,袖がすりきれにくい。昔はポリエステル混紡というと,ごわごわした質感の生地や,すぐに見た目が劣化する生地や,小さな毛玉ができやすい生地があった。
 
しかし,今は改良が進んでいる。特にパターンオーダー用のシャツ生地では,綿100%とは異なる色合いの良さや,しわがなく滑らかな生地感を追求したものが揃っている。朝から着て夜になってもしわがなく滑らかな状態で,綿100%にはない発色の良さと艶を保っているのを見ると,これはこれでベストな選択ではないかと思える。
 
□アイスカプセルとコンフォートコントロール
スーツをオーダーしている銀座山形屋で,シャツをパターンオーダーで作っている。今回は機能性生地として,アイスカプセルとコンフォートコントロールを選んでオーダーした。なお,機能性生地でない綿・ポリエステル混紡のシャツで予備に置いているものがあるので,比較のために着下ろした。
 
アイスカプセルは,綿50%ポリエステル50%の機能性生地である。キシリトールを付与した素材で,形態安定,接触冷感・吸水速乾。通気織り,を特徴としている。生地の見本の横にあるシールには「爽やかヒンヤリ。」の見出しとともに,吸水速乾,接触冷感,通気織り,の3項目を説明していた。
 
下の画像は,アイスカプセルのシャツである。
 
アイスカプセルのシャツ
 
コンフォートコントロールも,綿50%ポリエステル50%の混紡である。生地の見本の横にあるシールには,「一年中、心地いい。」の見出しとともに「温度調節機能特殊ポリマー使用素材」とあり,「夏は涼しく、冬は暖かく。あなたを快適に導く素材です。」とある。つまり,温度調節で涼しさや暖かさを実現する機能性素材となっている。
 
□着比べてみると
やはり,涼しさを専門に追求したアイスカプセルが際立つ。スースーして熱がこもる感触がない。上着を着ていても,上半身が上着の分だけ重く感じるだけで,暑苦しさをほとんど感じない。これはすごい。
 
着下ろしたばかりなので,キシリトールのヒンヤリ感が効きすぎている感じがするが,洗濯を繰り返していくにつれて,ちょうどいいくらいに落ち着くだろう。夏場は寝具で,熱がこもりにくく涼感のある敷きパッドを敷いているが,それのシャツ版という印象である。
 
コンフォートコントロールも,シャツ内の温度上昇を抑えているのはわかる。通気性は一般のシャツと同じだが,特に盛夏時に,熱のこもりを抑えている恩恵を感じる。
 
今回のアイスカプセルを使ったシャツは,襟をハーフワンピースで指定した。つまり,ネクタイを締めない前提で,襟が立ちやすい仕様にしている。一方,コンフォートコントロールを使ったシャツは,通年利用の前提で,襟をセミワイドで指定した。
 
アイスカプセルを使って,ネクタイを締める前提で襟をセミワイドにしたら,どれくらい快適かな,というのが気になった。これは次回のテーマとして,とっておきたい。
 
下の画像は,コンフォートコントロールのシャツである。タグの表記が同じで区別がつかないため,オーダー内容が印刷されたシールを写している。
 
コンフォートコントロールのシャツ
 
 
 

 
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