メインメニュー第12回メニュー > 問題と解説
 

第12回J検2級 コンピュータシステム問題5


問題5 次のデータベースに関する記述中の[  ]に入れるべき適切な字句を解答群から選べ。
 
 データベース開発における設計過程として,概念設計,論理設計,物理設計の手順で行う考え方がある。設計過程の最上流にあたる概念設計では,まずデータベース化しようとしている業務や機能を定義し,次に対象となる実体(エンティティ)を抽出する。そしてデータ構造を分析するため実体どうしの関係をER図により表現する。
 概念設計段階でのER図の作成手順は次のとおりである。
 
[手順 1]現実社会の実体を抽出する。実体はデータベースシステムを具体的に構成する要素であり,分かり易い具体的な名詞として抽出する。会社組織における実体として,商品,仕入先,部署,顧客,情報などを抽出した場合,抽象的で好ましくないと判断される実体は[ (1) ]である。
[手順 2]実体を構成する複数の属性(アトリビュート)を抽出する。
[手順 3]実体の[ (2) ]を一意に決定する[ (3) ]を定義する。図1の例では,[ (3) ]は[ (4) ]が適切である。
 
 入社記録
 社員コード
 氏名
 年令
 性別
 入社年月日
 住所
図1 実体「入社記録」
 
[手順 4]実体間の関係(リレーションシップ)を明確にする。実体間には,1対1,1対多,多対多の対応関係(カーディナリティ)がある。1対1の対応関係はひとつの実体にまとめ,多対多の関係はデータ構造にあいまいさが残るため,1対多の対応関係に置き換える。図1の実体「入社記録」と図2の実体「所属」の対応関係は,一人の社員が複数の部署に所属することがなければ,[ (5) ]となり,これを構成する属性は[ (6) ]となる。実体の名称は,所属,入社記録,社員のなかでは[ (7) ]が適切と考えられる。
 
 所属
 社員コード
 氏名
 所属コード
 役職
図1 実体「所属」
 
[手順 5]明確になった実体どうしの関係を,ER図として表現する。
 
 以上の過程で概念設計におけるER図が作成され,データベースシステムの全体像が概念データベースとして定義される。そして,次工程である論理設計に引き継がれる。
 
(1)の解答群
ア.商品   イ.仕入先  ウ.部署   エ.顧客   オ.情報
 
(2),(3)の解答群
ア.論理設計 イ.一意識別子 ウ.物理設計
エ.実体 オ.インスタンス カ.関係
 
 
(4)の解答群
ア.社員コード イ.氏名 ウ.年令
エ.性別 オ.入社年月日  カ.住所
 
(5)の解答群
ア.1対1 イ.1対多 ウ.多対多
 
(6)の解答群

 
(7)の解答群
ア.所属 イ.入社記録 ウ.社員
 

 
メニューに戻る
 

Certain right called neighbouring on copyright kimura-kouichi