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第17回J検2級 コンピュータシステム 問題3


問題3 次のルータのルーティング機能に関する記述中の[  ]に入れるべき最も適切な字句を解答群から選べ。
 
 ルータの主要機能はルーティングである。ルーティングとはOSIの基本参照モデルの[ (1) ]層レベルで機能し,入ってきたパケットのあて先IPアドレスをもとにルーティングテーブル(以下テーブルと記す)を参照し,適切な中継先のルータを求め(ルート決め),そのルータヘパケットを中継(フォワーディング)することである。
 ルート決めは,目的のホスト(あて先IPアドレス)ごとに行うのではなく目的のホストが属しているネットワーク(サブネット)ごとに行っている。したがって,テーブルには必要な〔目的のサブネット,中継ルータ〕の組が記入されている。例えば,図1において,ルータR1のテーブルの正しい内容は,サブネットA,B,Cは中継ルータが不要なため省略でき,(〔D,R2〕,〔E,[ (2) ]〕,〔F,[ (3) ]〕のようになっている。
 もしも,テーブルの設定ミスをするとパケットは目的のホストヘ正しく送信されなくなることがある。かりに,図1のルータR1で,サブネットDへの設定〔D,R2〕を〔D,R3〕と誤って設定した場合,3つのサブネット[ (4) ]にあるホストからサブネットDにあるホストへの通信ができなくなる。
 

 
 テーブルの設定方法には,スタティック(静的)ルーティングとダイナミック(動的)ルーティングがある。
 スタティックルーティングは手動で設定していく方式であり,確実であるがルータ数が多い場合の設定やネットワーク障害時等の設定変更の作業が大変である。
 ダイナミックルーティングは,ルータ同士が動的にルーティング情報を交換しあうことで,ネットワーク障害時のルート変更などを自動的に行う方式である。ダイナミックルーティングを行う代表的なプロトコルにRIPとOSPFがある。
 RIPは最適なルートを,目的のサブネットまでのルータを通る回数(ホップ数)が最少になるようなルートとするプロトコルである。したがって,テーブルには必要な〔目的のサブネット,中継ルータ,ホップ数〕の組が記入される。例えば,図2において,ルータR1のテーブルはサブネットCへの情報〔C,R2,2〕を持つ。図3では,ルータR1からサブネットXへは複数のルートがあるが,RIPにより最適なルートが選択され,ルータR1のテーブルには〔X,[ (5) ]〕という情報が格納される。この場合,サブネットCがネットワーク障害で通信不能になったときは,RIPにより動的にネットワークの経路変更が行われ,ルータR1のテーブルにはサブネットXへの情報が〔X,[ (6) ]〕と変更される。
 

 
 OSPFは最適なルートを,目的のサブネットまでのコストの合計が最少になるようなルートとするプロトコルである。コストとはルータの各ポートごとに設定される値で,ポートにつながる回線が高速であれば小さい値に,低速では大きな値になる。図4において,サブネットAにあるホストからサブネットXにあるホストへパケットを送る場合,通過するルータはRIPで([ (7) ])になるが,OSPFでは([ (8) ])となる。
 

 
 OSPFはRIPのように単純にルータの通過数だけでなく,ネットワークの状態を考慮し,最適なルート(一番早く伝送できると考えられるルート)を選択するという面でRIPより優秀なプロトコルである。
 
(1)の解答群
ア.物理 イ.データリンク ウ.ネットワーク
エ.トランスポート オ.セション カ.プレゼンテーション
 
(2),(3)の解答群
ア.R1    イ.R2    ウ.R3    エ.R4
 
 
(4)の解答群
ア.A,B,C イ.A,B,E ウ.A,B,F
エ.A,C,E オ.B,C,E  
 
(5),(6)の解答群
ア.R2,1 イ.R2,2 ウ.R2,3
エ.R3,1 オ.R3,2 カ.R3,3
 
 
(7),(8)の解答群
ア.R1→R2→R5→R7
イ.R1→R3→R7
ウ.R1→R3→R2→R5→R7
エ.R1→R3→R6→R7
オ.R1→R4→R6→R7
 

 
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