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第21回J検準2級 情報リテラシー応用 問題3


問題3 次の情報化社会における消費者保護に関する記述を読んで設問に答えよ。
 
 インターネット人口の増大に伴ってさまざまな問題が起こるようになってきているが,それらに対する法制度も徐々に整いつつある。
 例えば,インターネットショッピングにおいて,消費者が「誤って購入ボタンを押した」「購入する数量を間違えて送信した」という場合に,購入の意思表示は錯誤により無効となることを認めた「電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律(電子契約法)」がある。この法律では事業者側が(a)消費者のミスを防ぐための手立てを講じてる場合や消費者がその手立てを必要としない旨の意思表示をした場合を除いて,消費者のミスがあっても購入の意思表示が無効となることを認めている。
 また,(b)盗んだクレジットカード番号を利用してネット通販で商品を購入し,本来のクレジットカード会員にその請求がいくようにしたりなどの行為に対応するために商業登記法・公証人法などが改正され,「商業登記に基礎を置く電子認証制度」が創設されている。高度情報化社会においては,(c)個人情報に大きな価値があるため,クレジットカード番号以外にもさまざまな個人情報がねらわれているので注意が必要である。
 電子メールによる広告に関しても「特定商取引法」や(d)2002年に新たに施行された法律によって消費者を保護するようになった。送信者のアドレスを匿名にできない,送信拒否が可能である旨とその際の連絡先を載せる,事業者の住所・電話番号などを明示する,(e)電子メールの表題部に<未承諾広告※>と明記するなどの内容が盛り込まれ,消費者自らが自衛できるようになった。
 さらに,近年「このパソコンを購入すればパソコンを使って(f)自宅でできる仕事を紹介する」「通信教育を受講すれば受講後に仕事を紹介する」といった,いわゆる内職商法が増えてきた。しかし,パソコン購入後や通信教育受講後であっても仕事の紹介などがないといったトラブルが多いため,2001年に従来の「訪問販売法」を改正した「特定商取引法」において,「業務提供誘引販売取引」として規制されるようになった。
 
<設問1> 下線部(a)の消費者のミスを防ぐための方法として,最も適切なものを解答群から選べ。
 
(1)の解答群
ア. 注文内容や配送先に関する確認画面を表示する。
イ. 送信ボタンをクリックしやすいように大きくする。
ウ. 商品名や商品の写真をクリックすれば自動的に注文されるようにする。
エ. 商品コードなどの入力をミスすると,それまで入力したデータがすべて自動的に消去されるようにする。
 
 
<設問2> 下線部(b)について,クレジットカード番号など個人情報を盗まれないようにするための注意点として,不適切なものを解答群から選べ。
 
(2)の解答群
ア. 個人情報などを書いた電子メールは暗号化して送る。
イ. オフィスでは,スクリーンセーバが起動していても,ログインしたまま席を離れない。
ウ. インターネットショッピングをする場合は,SSLを利用している物販サイトを利用する。
エ. オフィスでは,入力に使った個人情報などを書いたメモ紙は机の上に置いておくのは危険なので,入力後すばやくゴミ箱に捨てる。
 
 
<設問3> 下線部(c)について,個人情報を保護する体制が整っている企業や団体であることを示す指標を解答群から選べ。
 
(3)の解答群
ア.Sマーク イ.CEマーキング
ウ.プライバシーマーク エ.オンライントラストマーク
 
 
<設問4> 電子メールに関する規制について,次の各問に答えよ。
 
(4)  下線部(d)の2002年に施行された,電子メールによる広告などを規制する法律またはその略称を解答群から選べ。
 
(4)の解答群
ア.電気通信事業法 イ.個人情報保護法
ウ.迷惑メール防止法 エ.不正アクセス禁止法
オ.通信傍受法  
 
 
(5)  下線部(e)の<未承諾広告※>を使った自衛手段として,不適切なものを解答群から選べ。
 
(5)の解答群
ア. 表題に<未承諾広告※>とある電子メールを受信拒否にする設定にする。
イ. 表題に<未承諾広告※>とある電子メールの送り先に送信を拒否する旨の連絡をする。
ウ. 表題に<未承諾広告※>とある電子メールは開封せずに廃棄用のフォルダに転送するような設定にする。
エ. ウイルス対策ソフトを起動しておけばすべて対応してくれるので,何もしなくてよい。
 
 
<設問5> 下線部(f)のパソコンやインターネットを活用して自宅や小さな事務所で事業を起こし,仕事をする就労形態を解答群から選べ。
 
(6)の解答群
ア.EDI イ.EUC
ウ.SOHO エ.ワークシェアリング
 

解説
 
(1)  ミスを防ぐには,注文内容を確認できるようにすることになります。イは確認と関係なく,ウはミスが逆に増え,エは再入力が必要で不便になります。
(2)  エは,メモ紙を破って廃棄すれば別ですが,ゴミ箱あさりをされたら個人情報が盗まれます。
(3)  プライバシーマークとは,財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC) がJIS Q15001:1999(個人情報保護に関するコンプライアンス・プログラムの要求事項)に基づき,個人情報の取扱いを適切に行っている民間事業者に対して使用を認めるマーク及びその制度です。
(4)  正式名称を,「特定電子メール送信適正化法」といいます。
(5)  イは,連絡をすることで逆にそのメールアドレスが受信可能であることを知らせてしまうことになり,悪用される恐れがあります。エは,未承諾広告メールはウイルス対策ソフトの対象外です。
(6)  Small Office Home Officeの略です。アは電子商取引における電子データ交換です。イは営業部や経理部などのコンピュータの利用者(エンドユーザ)が,情報システム部門にまかせず,直接コンピュータを使いこなすことです。エは人員削減せずに,仕事を分け合うことで業務の減少に対処する手法です。
 

 
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