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第22回J検準2級 コミュニケーション 問題2


問題2 社外に発信されるビジネス文書には一般的な文書と異なり,文書の構成から言葉の表現に至るまで,ある程度の格調と礼儀が要求される。文書構成や表現に関する次の各設問に答えよ。
 
<設問1> ビジネス文書の表現には多くの慣用的に用いられる語句(慣用語句)がある。(1)〜(3)の慣用語句として最も適切なものを解答群から選べ。
 
(1)  招待状などでよく使われる言葉,「何かと忙しいでしょうが,やりくりして都合をつけてもらいたい」の意味。
(2)  主として,末文に用いる言葉,「本来ならば,直接出向いて申しあげるべきですが手紙で失礼いたします」の意味。
(3)  「自分自身を大切にしてください」の意味。
 
(1)〜(3)の解答群
ア.忙中閑有り。
イ.取り急ぎ,ご返事まで。
ウ.ご査収ください。
エ.倍旧のご愛顧をお願いいたします。
オ.時下,
カ.万障お繰り合わせの上,
キ.ご自愛ください。
ク.拝啓
ケ.略儀ながら書中をもって,
 
 
 
<設問2> 次の問に答えよ。
(4)  社外へのビジネス文書には結びのあいさつの慣用句を用いる。要旨をまとめる慣用句として,不適切なものを解答群から選べ。
 
(4)の解答群
ア.まずは,お礼かたがたお願い申しあげます。
イ.略儀ながら,ご挨拶申しあげます。
ウ.以上,用件のみ伏してお願い申しあげます。
エ.以上,乱筆にて失礼いたしました。
 
(5)  次の文章は社外へのビジネス文書の構成について述べたものである。不適切なものを解答群から選べ。
 
(5)の解答群
.前付けの日付は,文書の発信日ではなく,文書の作成日としなければならない。
.件名には,文書の内容に続いて(ご照会)など( )を用いて,その文書の目的,性質を表す言葉をいれることがある。
.受信者の職位に合わせて,当方の発信者の職位には相当の注意を払い同格以上の職位とすることが必要である。
.最近の社外への取引文書には季節のあいさつ文は省略される傾向にあり,季語などは使用しないことが多い。
 
(6)  社外へのビジネス文書の宛先として,社名,氏名などに敬称が付けられる。次の敬称の付け方についての説明文として,不適切なものを解答群から選べ。
 
(6)の解答群
.得意先への新製品発表展示会の案内状の宛先を,「○○株式会社代表取締役〇〇〇〇様」とした。
.顧問弁護士への社長交代の挨拶文書には,「先生」とした敬称を用いた。
.専門学校就職部への来年度新社員の求人申込みの文書には,「△△専門学校就職部御中」とした。
.当社の株主への総会案内状には,「株主各位殿」とした敬称を用いた。
.同封されていた返信はがきの宛先が,「○○行」となっていたのを,「○○様」と訂正した。
 

解説
 
(1)  万障(ばんしょう)とは様々な障害という意味で,招待に応じて出席するのを妨げることがらをさします。「万障お繰り合わせの上」で,あらゆる妨げを調整してスケジュールを空けて,という意味になります。
(2)  略儀(りゃくぎ)とは正式な儀礼(手続き)を省略したやり方という意味です。「略儀ながら書中をもって」で,本来は伺って直接申し上げるべきところを省略して文書で,という意味になります。
(3)  「自愛」とは,自分自身をいたわる(大切にする)という意味です。「ご自愛下さい」で,自分自身を大切にして下さい,という意味になります。
(4)  「以上,乱筆にて失礼しました」は謙遜の一種ですが,乱筆(文章のまとまりが低い)なものを出してくるのは失礼と,相手に受け取られます。
(5)  ビジネス文書の日付は,発信日(発送した日)とします。
(6)  「各位」か「殿」のどちらか一方だけを用います。各位(かくい)は,複数の人を対象に,それぞれに敬意を表す場合に用います。殿(どの)は,貴人を敬っていう場合,女が男(妻が夫)を敬っていう場合,に用います。
 

 
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