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NTTDoCoMo FOMA SO903iTVレビュー PART1

購入動機
2007年6月,NTTドコモでは新世代ケータイとしてFOMA904iシリーズを発表し,6月中にD904i,F904i,N904i,P904i,SH904iが発売された。その中で,904iではなく旧世代の903iシリーズのケータイとして,ソニーエリクソン製のSO903iTVが6月22日に発売された。機能や仕様は旧世代になるが,垢抜けたデザイン,ライフタイムカレンダーなどの独自機能,3インチの高画質液晶,などを採用したこのワンセグケータイには,大きな魅力を感じたからである。
 

 
 
鏡面ではないピュアホワイトを選択
SO903iTVには,テーマカラーであるブリリアントレッド,メタルブラック,ピュアホワイトの3色がある。ブリリアントレッドとメタルブラックは,ディスプレイの外側がアルミ箔を貼ったような鏡面仕上げ(パンフレットの表記では蒸着鏡面仕上げ)であり,ピュアホワイトだけは鏡面ではない艶やかなホワイトである。鏡面ではない艶やかな赤やソリッドな黒なら,色の選択に迷っただろうが,ここは艶やかさのあるピュアホワイトにする。
 

 
すみずみまでイタリアンデザイン
SO903iTVのデザインは,全体のプロポーションもディテールも,直線基調でぼってりしているところがなく,スカッとしていて格好いい。デザインでは,デザイナーの国民性がテイストとして出るが,これはイタリアの工業製品のテイストである。
 
ディスプレイ側では有機ELのサブディスプレイの小窓があり,反射した光は淡い金色である。そしてその横には,淡い金色の文字で「BRAVIA」と入っている。また本体側でカメラのレンズの周囲に,淡い金色のリングが入っていて,白地と淡い金色の取り合わせが反芻されている。
 
ワンセグのアンテナは,本体側面に埋め込まれている。それを本体からはずして回転させるが,ロッドアンテナで伸びるようになっている。発売前の報道記事での写真では,アンテナを伸ばしていない写真ばかりであったので,アンテナが伸びるのは意外であった。
 
アンテナをはずして回転させると,収納部の底にある,TVボタン,チャンネル切り替えボタン,音量調節ボタン,が姿を現す。この演出も,凝ったものである。アンテナの収納では,アンテナのカバーを本体側面にぴったりはめる必要がある。アンテナ部のデザインもこだわりがあって美しいが,人により収納が少し煩わしく感じるかもしれない。例えていえば,折りたたみ傘の布を揃えて折りたたんで袋に入れる人はよいが,布をくるくると巻いただけで収納する人には煩わしく感じるかもしれない。
 

 
ソニーの操作感?
操作感は,ボタンを押したときの感触,ディスプレイを開けたり閉めたりするときのスムーズさ,握ったときの感触や重量バランス,といったハードウェア面での評価項目がある。あと,メニューのわかりやすさや,長いメールの本文をスクロールさせて読むときのスクロールの早さ,といったソフトウェア面での評価項目もある。
 
ボタンを押したときの感触は,そのボタンがどれだけ沈み込むかのストローク感と,押したときの反発力が関係している。この感触では,伝統的にNEC製のNシリーズが定評がある。SO903iTVはどうかというと,ストローク感はほぼ同じで,底つきしてクリックの感触が出るNシリーズに対して,強めの反発力で底つきせずにクリックの感触が出る。しかしボタンを押していてどちらも快適に感じるし,これは好みの範囲である。ソニー製品は昔からボタンの感触にもこだわっており,それがこれにも感じられる。
 
ディスプレイを開けたり閉めたりするときのスムーズさは加工精度の高さを感じるが,これは他社製品も同様で大差ない。握ったときの感触だが,厚みが19.9mmとワンセグケータイとしては最も薄い方になるので,ワンセグでないケータイを握っているような感触である。重量バランスもよく,軸の部分が厚みがあってカメラのレンズもあるが,重さが偏っている感じもほとんどしない。
 
メニューのわかりやすさだが,例えば設定メニューでは,設定のジャンルごとに一覧が表示され,十字ボタンの中央を押してそれを選択すると,そのジャンル内の項目が選べるようになる。ソニー製のテレビでは,横と縦にメニューを移動させて設定項目にたどりつくXMB(クロスメディアバー)という操作方法を採用しているが,その考え方がこれにも採用されている。
 
メールの本文を読むときに,十字ボタンを押したままでスクロールしていく早さはちょうどいい。私は文章を読むスピードが遅い方でもないが,最近はスクロールが早いモデルが多い。自分が読むスピードよりも微妙に遅くスクロールしてくれると,せき立てられる感じがしなくていいが,SO903iTVのスクロールはまさにそのスピードである。
 

 
エリクソンの設計思想?
SO903iTVでは机上に置いて観るときに,ディスプレイが斜め上を向くよう,軸ずらし機構を採用している。ディスプレイを内側にして閉じているときは,ディスプレイと本体との側面が揃っている。しかしディスプレイを外側に向けて閉じると,左側が本体よりはみ出すようになる。細かいことをいうと,これは日本人の発想ではないだろう。以前,ドコモ以外のソニーエリクソン製の携帯電話を見たが,三味線のばちのようなデザインで,研ぎ澄まされたセンスは感じたが,日本人のデザインコンセプトではないなと感じたことがある。このあたりはエリクソンのテイストだろうか。
 

 
AQUOSケータイ vs BRAVIAケータイ
昨年,ワンセグケータイの一号機であるP901iTVを購入した。そして今春にSH903iTVを購入し,今回購入したSO903iTVがワンセグケータイで3番目の購入となる。何でそんなに短期間で買い増ししているのかと思われるかもしれないが,それらは家族のケータイとして利用されている。つまり,家族用のケータイを自分のレビュー用に購入して,しばらく試用しているという訳である。だからどれも,12〜24か月使用の買い増し価格で購入している。
 
SH903iTV(以下,AQUOSケータイと省略)とSO903iTV(以下,BRAVIAケータイと省略)の比較を,ワンセグ機能を中心に書いていこう。まず画質だが,AQUOSケータイのそれは一言でいって「すっきりくっきり」で,テロップの文字もにじまず表示される。これに対してBRAVIAケータイは,半透過型液晶で直射日光が照りつけるような屋外でも見やすく,また画像に奥行き感がある。どちらもワンセグケータイの画質として最高クラスで,後は好みの問題である。そして見比べていて感じたが,液晶テレビの画質の特徴を両社とも引き継いでいる。なおBRAVIAケータイでは,表示画質をNormalとSharpとDynamicから選択でき,明るさ調節も5段階で調節可能である。しかし,BRAVIAケータイでの黄色や黄緑の発色はすごい。メーカではカラーフィルターを一新して色再現領域をNTSC比約90%,従来比約150%に拡大したとアナウンスしているが,ケータイの液晶でこんな鮮やかな黄色や黄緑の発色はめずらしい。
 
手で持って全画面表示で視聴する場合,AQUOSケータイでは本体を握って視聴するのに対し,BRAVIAケータイでは本体の両側をはさんで持って視聴する。これも好みの問題だが,本体を握るのが楽と思う人はAQUOSケータイやP903iTVが,本体の両側をはさんで持って視聴するのがいいという人はBRAVIAケータイやD903iTVが,それぞれ適している。
 
それ以外の違いだが,AQUOSケータイのディスプレイはフルブラウザ対応で,またドキュメントビューアを搭載している。BRAVIAケータイではフルブラウザに対応しておらず,ドキュメントビューアは搭載していない。しかし,ボタンを押したときの動作が速いのはBRAVIAケータイで,操作していてもたつく感じはしない。ケータイで,PC用Webページを見たり,WordやExcelのファイルを見ることがある場合は,AQUOSケータイが適している。ケータイで,PC用WebページやWordやExcelのファイルを見ることがなく,レスポンスのよさを求めるならBRAVIAケータイが適している。
 
また細かいことだが,受信したメールを削除する場合に「よろしいですか」の確認画面が表示されるが,AQUOSケータイでは「いいえ」にカーソルが位置づけられる。BRAVIAケータイでは「はい」にカーソルが位置づけられる。つまりAQUOSケータイでは誤削除防止重視で,「はい」にカーソルを動かしてから十字ボタンの中央を押して削除する。BRAVIAケータイは操作性重視で,そのまま十字ボタンの中央を押せば削除できる。
 

 
 
 

 
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