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携帯電話のメール機能


 
携帯電話を,電子メール対応機種にアップグレードしてから三ヶ月が経ちました。ここで,使ってみた感想を書いてみます。
 
当初は携帯電話のメールアドレスに,HTMLメールやファイルを添付したメールを試しに送ってみると,“cannot send message”の返信が,携帯電話会社のメールサーバから返ってきました。しかし,いつのまにかHTMLメールも問題なく受信されるようになっていました。また文書ファイルを添付したメールを送ってみても同様で,添付したファイルは読めないものの,本文は問題なく表示されるようになっています。
 
ファイル添付もHTMLメールも,MIME(電子メールの拡張規格)の一形式で,これらはContent-Type(メールのヘッダで表示)が以下のように記されています。
 Content-Type: text/plain   ←通常のテキストメール
 Content-Type: multipart/mixed   ←ファイルを添付したメール
 Content-Type: multipart/alternative  ←HTMLメール
multipart/mixedは,異なる形式で別の内容のファイル(本文と添付ファイル)をmixした形式ということで,ファイル添付ではこの指定が用いられます。これに対しmultipart/alternativeは,同じ内容で異なる形式のファイル(テキスト文とHTML文など)が二つ存在し,メーラの機能で適した方を選ぶということで,HTMLメールではこの指定が用いられています。HTMLメールでは,同じ文章がテキスト形式とHTML形式で併存しており,メールソフトが対応していないと,タグが露出したりして表示がくずれるものもありますが,これはテキスト文の方を選択できないからです。つまりファイル添付とHTMLメールでは,どちらもメールの中からテキストの本文を抽出して受信できるようになったということでしょう。なおMIMEの仕様を規定しているRFC2046によると,他のContent-Typeとしてmultipart/parallelとmultipart/digestという指定があります。どちらもあまり一般的ではありませんが,どう対応しているか興味のあるところです。
 
意外だったのは,一通のメールの受信に3分ほどかかることです。机上ではパソコンのスピーカの横に携帯電話を置いていますが,メールの受信開始/完了時にはスピーカの磁石が動いて,チチチ...という音が出ます。9600bpsの伝送速度ということから,全角200文字程度のデータは1秒もたたずに受信できるはずですが,様々な変換処理を行っているということなのでしょう。
 
通常はメールの送信後,数分〜数十分で携帯電話に着信します。外出するときに住所などのちょっとしたデータを持っていく場合,手書きや印刷したメモを持参する方法が一般的ですが,そのデータを電子メールとして携帯電話に送信するという方法もあります。メールの受信が遅れたら役に立ちませんが,将来性のある活用方法であると思います。また送信したメールが届かなかったということはなく,信頼性は問題ないことも分かりました。
 
携帯電話会社によっては,単体でインターネットに接続できたり,銀行振込などのサービスが利用できることが大々的に宣伝されています。通話料の引落口座を利用して電子商取引がスムーズに導入できる可能性もあります。それはそれで便利なのですが,私としては,メールで受信可能な文字数を拡張したり,件名(subject)を表示可能にするなど,メールの送受信に関する基本仕様の向上を望みたいものです。(1999.8)
 
 

 
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