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PCのアップグレード

   
 
   パソコンは技術革新とそれに伴うモデルチェンジが激しく,買ってもすぐに陳腐化するということがよく言われます。コンピュータの進化のスピードに関して,「ムーアの法則」という指標があります。これは,CPUなどのシリコンチップの性能は18ケ月で性能が2倍になるという経験則です。それが現在のパソコンにも当てはまるかというと,例えば99年8月現在の市販パソコンの主力機種では,CPUにPentiumVプロセッサの450〜600MHzを搭載しています。その18ケ月前の98年2月では,PentiumUプロセッサの233〜300MHzが主流となっていました。さらに18ケ月前の96年8月では,Pentiumプロセッサの120〜166MHzが主力機種で採用されていました。つまり,単純にクロック周波数で比較すると,この法則が今もほぼ当てはまっているということがいえます。パソコンの技術革新が激しいという指摘には異論はないものの,パソコンに限らずコンピュータの性能向上は,30年以上もこのペースで続いているわけです。
 
 製品の陳腐化も確かに速いものですが,今から5年以上前はインターネットの利用にはUNIXなどを搭載したワークステーションが必要で,パソコンではハード/ソフトの性能から無理とされていました。それが急速に使えるようになり,そしてインターネットに限らず動画再生など非常に負荷のかかる処理も実行できるようになった面は,技術革新による恩恵を享受している一例といってもよいでしょう。
 

 
 それではパソコンの買い換えも毎年のように行うべきかというと,そうでもありません。3年前の機種でも主記憶メモリを64Mバイト以上に増設し,ハードディスク装置も容量の大きなものに換装することで,ワープロソフトや表計算ソフト,WWWブラウザやメーラなどのビジネス/インターネット用ソフトは十分利用できます。ちなみに,私の著書「AT互換機性能向上ガイドブック」では,この増設や換装に関する手法と,それで必要となるパソコンの知識を解説しています。
 
 私の場合,自作したパソコンをメインで使用しています。これはケースがタワー型で大きく,周辺機器を増設できるスペースが多いからです。またCPUの換装も,設定情報がマザーボード上の印刷されていて,容易に行える面もあります。メーカ品と自作品の比較ですが,一定水準以上の品質と価格をもったメーカー品に比べて,自作パソコンはパーツの選定と組み合わせで,性能などがかなり左右されます。必要なパーツだけで安価に作ることができたり,メーカー品をしのぐ低騒音な機種を作成できる反面,安いパーツではコネクタが確実にはめこめないこともありました。
 
 パーツがこわれたり性能が不足(ハードディスクの容量不足など)してきたら,いつも2万円前後の価格帯にあるパーツを買うことにしています。CPU,ハードディスク,ビデオカード,SCSIカード,マザーボードに至るまで,どのパーツも2万円前後で十分な性能をもつものが手に入るからです。またその価格帯なら,壊れたり価格が急落しても,あまりくやしい思いをせずに済む面もあります。仕事のために最新のパーツや周辺機器を購入することもありますが,そうでなければ現行機種のスペックに,少し遅れてついていくような形でパソコンの性能向上を図っています。
 
 
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