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ストレートチップとは



 
ストレートチップは,イギリスではキャップトゥと呼んでいるそうだが,つま先(トゥ)の部分に横に一文字の縫い目のラインがあるのが特徴となっている。そのラインから先のつま先の部分に,一般に光沢のある革を使っている。ストレートチップの中でも黒革のものを,略して黒ストとよぶ。
 
余談だが,靴を長く履くと履き皺ができて革が波打ってくるが,ストレートチップでは一文字のラインより前に履き皺はつかない。そのためストレートチップは,長く履いた靴でも美しさが保たれる美点もある。
 

なぜストレートチップが好きになったか?

20代のときに,革靴で内羽根式と外羽根式があるのを知り,内羽根式の方が品があると感じて,ストレートチップを買った。そのうち,交差点で待っているときなどに足元に視線がいくと,トゥの部分の革が穏やかな光沢を放ち,トゥの外側のカーブが微妙に美しい曲線であることに気づき,それ以降はトゥの革やカーブにこだわって選ぶようになった。それが嵩じて,現在に至っている。
 
内羽根式と外羽根式だが,内羽根式はバルモラル,外羽根式はブラッチャーともいう。内羽根式は,靴紐を通す2枚の革(アイレット・タブ)が,甲の革に組み込んだように縫ってある(正確には,アイレットタブが爪先の革の下に縫い合わされている)形式で,外羽根式はアイレット・タブが甲の革の上に縫い付けてある(正確には爪先の革の上に縫い合わされている)形式となっている。
 
黒色の理由だが,スーツの色が紺やチャコールグレーであり,色合わせのためである。
 

 

ストレートチップの種類

ストレートチップでは,飾りで種類が分かれる。先端のトゥの部分に小さな穴をたくさんあけた飾りをメダリオン,トゥの革と後ろの甲の革とのつなぎ目に,大きめの穴が並んだ革が縫いつけた飾りをパーフォレーションという。そしてメダリオンとパーフォレーションを施した靴をブローグといい,メダリオンの範囲によりフルブローグ,セミブローグ,クォーターブローグに分かれる。
 
服でもそうだが,私の好みは余分な飾りのないもので,メダリオンもパーフォレーションない,シンプルなデザインのものを選んでいる。ちなみに,メダリオンもパーフォレーションもないストレートチップは最もフォーマルな靴でもあり,礼服のモーニングを着る場合に合う靴とされている。
 

トゥのカーブ

他の革靴のデザインもそうだが,とりわけストレートチップは,先端のカーブで印象が変わる。
 
ラウンドトゥ 先端が楕円を描いている形状で,卵のカーブに似ていることからエッグトゥともいう。
ポインテッドトゥ 先端が尖った形状で,ラウンドトゥの一種に分類される。
スクェアトゥ 先端が台形のように角張っている形状。なお少しだけ角張っている形状を,セミスクエアトゥと呼び分けることもある。
チゼルトゥ スクエアトゥの一種で,上部がえぐられたようなカーブを描いている形状。チゼルとは工具のノミで,ノミの先端のカーブに似ていることが由来。
 
どの形状も好きだが,美しい,あるいは抑揚のあるカーブを描いていることが靴選びの条件の一つになっている。
 

 
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