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Perfetto(ペルフェット) パターンオーダー


購入の経緯

Perfetto(以下,ペルフェット)とは,紳士靴ファクトリーである株式会社ビナセーコーのブランド名である。同社は従来から,各ブランドの靴をOEMで手がけてきているが,自社ブランドとしてペルフェットを立ち上げている。ペルフェットには,既成品とパターンオーダー品があり,パターンオーダーは提携店で注文を受け付けている。ペルフェットの詳細や,提携店は同社のWebサイトで公開されている。
株式会社ビナセーコー
 
ネットでペルフェットのサンプルを見たが,凛とした風情があり,仕上げの良さが伺えた。またパターンオーダーなら,最適なサイズやウィズのものが手に入るので,提携店の中で大阪心斎橋のテーラーカツラを選んで注文することにした。
テーラーカツラ パターンオーダーシューズ
 

 

注文内容

パターンオーダーのデザインだが,さまざまなものがある。当然,メダリオンもパーフォレーション(穴飾り)もない,黒色のストレートチップがあるのを事前に確認した。
 
店でのオーダーだが,最初に足のサイズとウィズを測ってもらった。定規のように目盛りが刻んであるゲージに足を乗せて立ち,前後の長さと,ボールジョイント(親指と小指の付け根の外側部分)の幅を測ってもらう。次に,測ったサイズとウィズをカバーするゲージ靴がいくつか出され,それらを履き比べて,自分の感触と店員のアドバイスを合わせて,注文するサイズとウィズを決定する。後はオプションの指定である。
 
甲革だが,国産カーフのほかに,フランスのタンナー(革のなめし会社)であるデュプイ社とアノネイ社のカーフがオプションで選べるようになっている。デュプイ社の革は,エルメスなどで使われており定評のあるもので,今回はデュプイ社の革を指定することにした。
 
ソール(底)はオプションで,縫い目が革で覆われて見えないようにしたヒドゥンチャネル,床に接しない土踏まずの部分だけを黒く塗る半カラス仕上げ,つま先への鋲打ち,ヒールが床に向かって細くなる形状のピッチトヒール,接地面はダブルソールで土踏まずはシングルソールになっているスペードソール,などが選べるがいずれも選択せず,ソールの色は生成りを指定した。靴に詳しい人が見たら,上質な革を奢っているものの素っ気ない仕様に見えるだろう。それが私の好みであるが。
 
ライニング(内張り)は,ベージュ,ブラウン(アーモンド色),グリーン,ブラック,の四色の革から選べるが,ブラックにした。靴箱では黒ストばかりが並んでおり,しかもシューキーパーを入れているので少ししか見えないが,ライニングの色でどの靴かが分かるようにしたいという配慮がある。
 
注文から納品まで,一か月半だった。できあがった靴はイメージ通りのもので,インソールには「Tailor Katsura with Perfetto」と,提携店の名前も入っている。
 

 

デザインと革

ネットで見た見本の画像と同様に,全体に凜とした風情がある。トゥはスクエアで,前方の空気を切り裂いていくようなシャープ感がある。上から見たラインで,ボールジョイントの部分が三角に曲がっているラインを描いている。どの靴も,ボールジョイントの部分が最も幅が広がっているが,なだらかなラインを描くものが多い。
 
土踏まずの部分が絞り込まれて細く,ヒールカップ(かかとの部分)も小さめで丸い。土踏まずで足の左右をはさみ,かかとを包むようにホールドするのがフィッティングの常道だが,これは徹底している。
 

 
デュプイの甲革の質感だが,これと並ぶ質感の革は他社でもあるかもしれないが,これを超える革はないだろうと思わせるものである。もっとも,上質な革の真価は数年履いてから発揮され,まるで乳化性クリームがにじみ出ているのかと思わせるような艶が出る。履き心地だが,シングルソールの特徴もあってしなやかである。
 

 

手入れ

乳化性クリームだが,テーラーカツラでのお勧めは,フランスの,ラ・コルドヌリ・アングレーズのビーワックスであった。蜂蜜入りワックスで,保革と艶出しの効果があるそうである。これは受け売りだが,手入れ用品は革と同じ国のものが合うという説がある。その真偽は分からないが,併せて購入して使っている。
 
シューツリーだが,これも注文時に勧められた,レッドシダーのシューツリーも併せて購入した。ペルフェットの靴に合う形状のものを,店で探したもので,価格も手ごろであった。
 

 

結論

私の足はサイズが大きく,ウィズもやや張り出している。そのため既成靴では,自分に合うものが限定されている。パターンオーダーは,注文客専用のラスト(木型)を作るわけでなく,注文客の足に合わせてラストを調整することもなく,幅広いサイズとウィズの組み合わせの中から選択するだけである。しかしそれでも,既成靴に比べれば,適したものが入手できるメリットは大きい。
 
実際,この靴に足が入ったとき,プシュッと空気が抜ける音がして,サイズやウィズがぴったり合っていることを実感する。そういった点からも,ペルフェットの仕上げやデザインが気に入る人だけでなく,自分の足に合った靴を探している人にも,このパターンオーダーはお勧めである。
 

 

 
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