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REGAL・リーガル 315RBD(315RBEEB)


購入の経緯

雨の日用に購入した,リーガルW491の後継である。W491は撥水加工の甲革であったが,これは撥水加工のない甲革である。しかし,雨の中を延々を歩くことはないため,縫い目にもワックスを塗り,防水スプレーを吹き付けることで,経験上十分に対処できる。そのため,前から気になっていたこのモデルを購入することにした。
 

 

リーガルのベストセラー

この靴は,リーガルの直営店で買った。リーガルのWebサイトでこのモデルのページを印刷し,それを店員に見せてこれが欲しいと伝えたら,ああこれですか,ベストセラーモデルです,という説明があった。
 
ベストセラーの理由は分かる。美しいラインを描くロングノーズのデザインで,ヒールは通常の27mmに比べ5mm高い。甲革はキップだが,なめしで艶感を出しており,しかも鏡面加工されている。そして本格的なグッドイヤーウエルト製法で,実用性があるラバーソールを採用している。それでいて,価格は手ごろである。安価な革だが美しく加工し,美しさと実用性に優れ,しかも手頃な価格とくれば,売れないわけはない。私もこれらの特徴から,気になっていた。
 
このモデルは,サイズが27cmまでは型番が315RBDとなっており,27.5cmと28cmの型番は315RBEEBとなっている。私が購入したのは27.5cmだが,読者の利便性も考慮して.315RBDの型番も併記する。なお,店の人の話では,28cmは特注になるそうである。
 

 

デザインと革

キップは,定義としては生後6か月〜2年の牛革であり,きめの細かさや履きしわの入り方は,カーフに次ぐものとなる。しかし,カーフの靴とキップの靴を並べて見比べれば違いがわかるが,単品で見れば気にならない。これは人間の肌と同じで,他の人と並ぶと肌の違いはわかるが,それよりも手入れや化粧で印象は変わる。靴の革も同じで,乳化性クリームの種類により印象は変わるだろう。
 
デザインはイタリアンなもので,ロングノーズでキャップの部分が長く大きく,のみのようなチゼルトゥとなっている。そこからボールジョイント(親指と小指の付け根の外側部分)にむかって広がり,土踏まずの部分がかなり絞り込まれ,ヒールの部分が小振りとなっている。つまり,抑揚のあるラインを描いている。
 
個人的な好みで,キャップの部分は頂点の高い三角形を描くのが美しいと感じるので,この靴もかなり美しいと感じる。また横からみて,ヒールカップの部分は曲線を描いて後ろが高くなっている。つまりかかとの後ろを,高めにホールドするデザインとなっているが,この曲線も美しい。
 

 

履き心地

ヒールの部分が小さく,かかとをホールドして足の位置を固定し,ボールジョイントは比較的広く,ゆったりとしたフィッティングである。メーカーでは,サイズとワイズとも,他のリーガル製品に比べて大きめと表記しており,たとえば26.0cm(ワイズはEEのみ)だと,26.5EEE並みのサイズとワイズがあるようだ。ただし,これはあくまでも目安であって,必ず履いて確認してから購入してほしい。
 
この靴を何回か履いてみた。飛び抜けてというほどではないが,十分に履き心地が良い。この履き心地の良さを考えていくと,不満を感じるところがないという結論にたどり着く。他のメーカーの革靴だと,全体に重たい感じがしたり,底のクッションが今一歩だったり,ソールの曲がり具合が良くない印象のものがあったりする。ところがこの靴は,それらの評価項目で,いずれも不満を感じないレベルになっている。そしてそれは,他のモデルのリーガルの靴でもいえることである。
 

 

リーガルは80点主義?

自動車の話だが,以前のトヨタの自動車の製品は,80点主義といわれてきた。飛び抜けて優れたところはないが,どの評価項目でも満遍なく80点をとる製品作りであることを示したものである。これは不特定多数の利用者向けの製品では大切なことで,利用者が不満を感じたら,次からは買ってもらえない。リーガルの靴も,さまざまな方面から,不満に感じるところをなくす製品作りをしていることが窺える。
 

 

 
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