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スコッチグレイン ライトカーフ(5706BL)


購入のいきさつ

ヒロカワ製靴のブランドスコッチグレインシリーズで,ライトカーフを使ったシリーズである。生後6か月以内の子牛の革をカーフというが,その中でも9.5ポンド(4.3kg)以下のものをライトカーフ,それ以上で15ポンドまでのものをヘビーカーフというそうである。ライトカーフの特徴は,革の肌理(キメ)が細かく,しかも柔らかいことにある。
 
スコッチグレインの直営店舗で購入したが,そのときは店舗でしか売られていないオリジナルモデルと説明を受けた。その後しばらくして,ライトカーフというシリーズ名でインターネットの直営サイトでも売られるようになっている。
 

 

美しい革と絶妙なカーブ

この黒ストの良さは,革の美しさと,先端が尖ったポインテッドトゥの微妙に美しいカーブにある。幅広で大きなサイズの私の足に合う靴は限られるので,見比べた感想になるが,革の肌理の細かさと色合いは,世界中の代表的な黒ストと比べても最高レベルにある。
 
ポインテッドトゥを含めたラウンドトゥのカーブの美しさには,3つのレベルがあると思っている。一番目のレベルは,単に先端が丸い円のカーブを描いているだけで,美しさを感じないものである。もっともそういう製品は,実際にはあまり見かけない。二番目のレベルは,一見すると格好良さを感じない曲線であるものの,よく見ると緊張感のある線で構成されているものである。誰にでも分かる例えではないが,昔テレビの人形劇番組で,イギリスのサンダーバード(国際救助隊)があった。その中でサンダーバード2号という貨物輸送機が登場するが,それは一見するとぼってりとした楕円をモチーフとしたデザインであるものの,よく見ると緊張感のある線で全体が構成されている。それを連想させるレベルである。三番目のレベルは鋭角の楕円で,シェイプされた美しい曲線を描くものである。この靴は三番目のレベルで,先端はおにぎりのような三角形のカーブを描いているが,シェイプされた曲線で美しい。
 

 

履き心地

革が柔らかく,幅広い世代の足型に合うように作られているせいか,私の場合は履き込む必要がなく,すぐに馴染んだ。ただしその特徴の裏返しとして,足のホールド感はそれほど良くない。例えば,土踏まずの部分でくびれを作って挟むようにするとか,かかとの部分を球状にして嵌るようにする,といったところはない。
 
しかし,それにはそれで用途がある。靴を脱いだり履いたりすることが多い場合である。シューホーン(靴べら)なしでも,ゆっくりと足を押し込んでいけば履くことができるこの靴は,そのような場合に適している。家を出るときには,その日の天候と行き先(靴を脱いだり履いたりすることがあるか)を勘案して履く靴を選んでいる。脱いだり履いたりがない場合,シューホーンで足を入れて靴紐を結ぶ靴の出番となる。
 
この靴の靴底は,ゴムが3か所に埋め込まれており,同社の4Eシリーズと共通である。滑りやすさも,濡れた路面でない限り問題ない。
 

 

結論

革の肌理の細かさと,シェイプされたトゥの美しさは最高である。同社には,ほぼ同じデザインで同じ3Eのアシュランスシリーズがあるが,もう少しお金を出してこれを買うだけの価値はあると感じている。
 

 

 
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