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初級シスアド 平成6年度試験 午後問題(問9〜問10)


 
問9 社内PR用のデータベースに関する次の記述を読んで,設問1〜7に答えよ。
 
課長 「A子さん。ちょっと。」
A子 「はい,課長。何でしょうか。」
課長 「実は,人事課のパーソナルコンピュータに社内のPR用データベースを作ることが決まったのだ。社内の各課の仕事の内容などをデータベースにして,全社員の異動希望調査の際に利用してもらいたいというねらいでね。」
A子 「面白そうですね。そんなデータベースがあったら,私は会社訪問のときに見たいと思いますね。」
課長 「そうなんだ。不景気の今こそよい人材を確保したいというトップの意向のようで,入社希望の学生にも公開する予定らしい。」
A子 「そんな大切な仕事が私に?」
課長 「本格的なデータベース作りは,プロジェクトチームを発足させて取り組むことになると思う。その前にどのような感じのデータベースになるかを,簡単なもので評価したいという希望があるので,それを作ってもらいたい。」
A子 「本当に簡単なものでよいのでしたら作れると思いますが。」
課長 「是非頼むよ。さっそくだがまず作って欲しいものは,1画面ずつでよいから各課の様子が分かるデータベースだ。各課の仕事の内容はもちろん,月別の残業時間などの統計も紹介したい。なるべくなら写真や音声なども使って欲しい。ほら最近新聞によくでてくる[a]を利用したものがいいな。」
A子 「分かりました。少し考えてみます。」
(数日後)
A子 「課長。先日のデータベースのプロトタイプを作ってみました。こんな感じでよろしいのか見ていただけますか。」
課長 「では説明してもらおうか。」
A子 「これが最初のメニューです。各課の前にある数字を入力するか,四角の枠をクリックすると指定された課の説明画面に進みます。」
課長 「なるほど。部と課が2段になって表示されているので分かりやすいね。部には枠がないけれど選べないのかね。」
A子 「はい。課だけの説明でよいと思ったものですから。各課の説明は次のように考えました。まず左上は各課の名称です。目立つように全角の文字の縦・横2倍に拡大した大きな文字にしたいと思います。その下は各課の仕事の内容で,全角で400字ぐらいのスペースを用意しました。右上は各課の雰囲気が分かるように写真のイメージデータを取り込みます。その下にいろいろなデータを紹介します。今考えているのは課員の人数,そのうちの女性の人数,課員の平均年齢,課長の年齢の四つと最近1年間の月別残業時間数の平均です。」

課長 「そのデータからいろいろ検索できるのかね。例えば男性の課員が10名以下の課を探すというようなことが。」
A子 「はい。この16個のデータを足したり引いたりして,一定の条件を満たす課のすべてを表示させるという機能だけは用意してあります。男性の課員が10名以下の場合は”課員数−女性数≦10”というように指定すると検索できます。私の場合は趣味がスキーですので,冬に残業時間の少ない課を希望してみましょう。そこで,1月から3月までの残業時間の合計が30時間以下の課を[b]という条件で検索します。」
課長 「それでは,”女性の課長がいる課”,”課長の年齢がその課の平均年齢より15歳以上の課”,”課長より年配の課員がいる課”,”最近課長の異動があった課”,”12月の残業時間が0の課員が一人もいない課”などは検索できるのだろうか。」
A子 「その中では[c]だけできますね。」
課長「では”年間の平均残業時間が最も多い課”というのはどうかね。」
A子 「[d]」
課長 「利用状況はわかるかなあ。」
A子 「操作をするたびに,いつ,何を検索したかというデータをディスクに保存すればできます。」
課長 「そうすると,[e]なんて分かるね。」
A子 「はい。」
 
 
設問1 会話中の[a]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア アウトソーシング    イ エンドユーザコンピューティング
ウ クライアントサーバ   エ ダウンサイジング
オ マルチメディア

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設問2 会話中の[b]に入れるべき適切な検索条件を,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア ”1月残業+3月残業≧30”
イ ”1月残業+3月残業>30”
ウ ”1月残業+3月残業≦30”
エ ”1月残業+3月残業<30”
オ ”1月残業+2月残業+3月残業≧30”
カ ”1月残業+2月残業+3月残業>30”
キ ”1月残業+2月残業+3月残業≦30”
ク ”1月残業+2月残業+3月残業<30”

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設問3 会話中の[c]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア ”女性の課長がいる課”
イ ”課長の年齢が平均年齢より15歳以上の課”
ウ ”課長より年配の課員がいる課”
エ ”最近課長の異動があった課”
オ ”12月の残業時間が0の課員が一人もいない課”

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設問4 会話中の[d]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア ええ。今の機能だけでできますね。
イ 1月から12月までの残業時間を合計するだけでできますね。
ウ 今の機能ではできませんが,最大値を求める機能を追加すればできますね。
エ 今のデータだけではできませんが,残業時間合計のデータを追加すればできますね。
オ 根本的にシステムを作り直さないとできませんね。

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設問5 会話中の[e]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア だれが,どの課に異動希望があるか。
イ どの課長が最も人気があるか。
ウ どの課が一番多く検索されたか。
エ 一番不満の多い課員のいる課はどこか。
オ 学生がどの課に配属されたいと思っているか。

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設問6 A子さんが作成した最初のメニューはどのような感じか。会話をよく読んで,最も適切なものを解答群の中から選べ。


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設問7 A子さんが作成した各課の説明画面のうち,データ量が最も多いものを解答群の中から選べ。
 
解答群
ア 縦・横2倍に拡大した課の名称   イ 全角400字の紹介文
ウ 写真              エ 16個の数値データ

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問10 パーソナルコンピュータ(パソコン)からサーバのデータベース(DB)へのアクセスに関する次の記述を読んで,設問1,2に答えよ。
 
 ある会社では,ホストコンピュータのDBの一部分を各部門に設置したサーバに分配し,各部門内のパソコンから検索できるようにしている。サーバのDBは関係データベース管理システムで管理されている。パソコンには表計算ソフト及び表計算ソフトとサーバのDBとを連携するソフトウェアがインストールされている。パソコン利用者が検索条件をパソコンの表計算ソフトからサーバに送信すると,結果が伝送され,ワークシートに張り付けられる仕組みになっている。サーバのDBを構成している表は,次のとおりである。

 
条件記号は,次のいずれかである。
=(等しい),≠(等しくない),<(より小さい),
>(より大きい),≦(以下),≧(以上)
 
 検索条件の値の欄には,ワークシートの一つのセルを指定して,そのセルの値を使用することもできる。DBの検索は以上の検索条件だけで行い,合計,平均などの算術演算は表計算ソフトのワークシートに張り付けた後で実施する。”結合”などの関係DBに対する操作も使用可能である。DBの検索とワークシートの演算のほか,条件分岐や繰返し制御文を含めたマクロ言語が使用できる。
 
 
設問1 ”山田太郎”という名前の顧客を検索する条件を完成するために[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。

 定価が10万円以上の商品を検索する条件を完成するために[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。

a,b,d,eに関する解答群
ア 顧客コード イ 顧客表   ウ 顧客名称  エ 商品コード
オ 商品表   カ 商品分類  キ 商品名称  ク 定価
ケ 年収    コ 販売記録表
 
c,fに関する解答群
ア =   イ ≠   ウ <
エ >   オ ≦   カ ≧

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設問2 商品コード”XYZ12345”の商品は,1個ずつしか購入できない限定品である。この商品を購入した顧客の平均年収を得る方法を2通り考えた。ただし,同一顧客が2回以上購入した場合は,別の顧客として集計している。次の手順を完成するために[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。解答は重複して選んでもよい。
〔第1の方法〕

で検索し,結果をワークシートAに張り付ける。
次に,nが1から検索結果件数まで繰り返す,として,
 

で検索し,結果をワークシートBに順番に張り付ける。
続けてBの[f]の列の1行目から最終行までの平均値を求める。
 
〔第2の方法〕
 顧客表と[g]を条件[h]で結合し,表Xを新規に作成する。
次に表Xから

で検索し,結果をワークシートに張り付ける。
続けてワークシートの[j]の列について平均値を求める。
この方法の難点は,[k]である。
 
a〜g,i,jに関する解答群
ア 顧客コード  イ 顧客表   ウ 顧客名称  エ 商品コード
オ 商品表    カ 商品分類  キ 商品名称  ク 定価
ケ 年収     コ 販売記録表
 
hに関する解答群
ア 顧客コード=顧客コード   イ 顧客名称=顧客名称
ウ 商品コード=商品コード   エ 商品名称=商品名称
オ 定価=定価
 
kに関する解答群
ア 新しい表Xが非常に大きいこと
イ 検索結果を張り付けるワークシートが非常に大きいこと
ウ 顧客表が大きいとき,表Xに同一の販売記録が2件存在することがあること
エ 処理を記述するマクロ言語プログラムが〔第1の方法〕に比べて長いこと
オ ワークシートの平均値の計算時間が〔第1の方法〕の3〜5倍かかること

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