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初級シスアド 平成8年度試験 午後問題(問3〜4)


 
問3 関係データベースに関する次の記述を読んで,設問1,2に答えよ。
 
 A氏はパソコン販売会社を設立するに当たり,販売管理事務をいかに機械化し合理的にするかが低価格を維持するうえで重要であると考え,関係データベースを用いたパソコンによるシステムの構築を計画した。
 このシステムは,商品を仕入先へ発注し,納品されたものを在庫へ加え,仕入先への支払をする。客先からの注文は在庫を確認し,更に入金確認後,客先への発送を行う。また,しばらく注文のなかった顧客に対しては,ダイレクトメールによって積極的に商品紹介を行っていく予定である。
 関係データベースの表として次のものを用意した。仕入から販売までの処理の流れは,図に示すとおりである。


 
設問1 各処理と表の役割から考えて,図中の[ ]に入れるべき適切な表名を,解答群の中から選ベ。
 
解答群
ア 買掛表    イ 顧客表    ウ 在庫表    エ 仕入先表
オ 受注売掛表  カ 商品表    キ 注文表

設問1の正解例と解説へ
 
設問2 次の表の定義をみて,[ ]に入れるべき適切な表名文は項目名を,解答群の中から選べ。


e,f,i,k,mに関する解答群
ア 買掛表    イ 顧客表    ウ 在庫表    エ 仕入先表
オ 受注売掛表  カ 商品表    キ 注文表
 
g,h,j,l,nに関する解答群
ア 顧客コード  イ 最終買上日  ウ 仕入先コード エ 支払予定日
オ 商品コード  カ 発注番号   キ 販売価格

設問2の正解例と解説へ
 
問4 コンピュータウィルスに関する次の会話を読んで,設問1〜7に答えよ。
 
A君「先輩,大変です。私のパソコンでワープロソフトを動かしたら,画面の文字が流れっ放しになってます。どうなっちゃったんでしょうか?」
先輩 「昼前までまともに動いていたパソコンが急におかしくなるなんて,昼休みに何か変わったことをしたんじゃないの?」
A君 「昨日友達からもらったゲームソフトをインストールしたぐらいです。」
先輩 「友達はそのソフトウェアをどうやって手に入れたといってたの?」
A君 「インターネットでフリーソフトの案内を見ていたら面白そうなソフトウェアがあったので,フロッピーにダウンロードしたんだそうです。」
先輩 「よくある話で,コンピュータウィルス(以下,ウィルスという)にやられた可能性があるね。症状も有名なウィルスが起こす現象に似ているしね。」
A君 「ウィルスが入ったかどうかは,どうしたら分かるんですか?」
先輩 「よい機会だからこれからウィルスのチェックをやってみよう。パソコンはネットワークから切り離してあるね?」

 
設問1 上記のような現象が起きて,ウィルスの感染の疑いが強い場合に,絶対してはいけないことを,解答群の中から選ベ。
 
解答群
ア スクリーンセーバソフトを外して,そのワープロソフトを実行してみる。
イ そのゲームソフトを,他のパソコンで実行してみる。
ウ 表計算などの他のアプリケーションソフトを実行してみる。
エ ワープロソフトを,システム設定を変更して実行してみる。

設問1の正解例と解説へ
 
先輩 「では,システムディスクとウィルスチェックのプログラムを用意して,チェックにとりかかろう。電源を一度切って,フロッピーのシステムディスクからパソコンを立ち上げ直すんだ。ウィルスチェックをするときはハードディスクからシステムを立ち上げてはいけないんだよ。それからシステムディスクは書込み禁止になっているね?」
A君「それはどうしてですか?」

 
設問2 なぜ電源を一度切るのか。その理由として最も適切なものを,解答群の中から選ベ。
 
解答群
ア CPUの動きを完全に止めてウィルスを休止状態にするため。
イ コンピュータ内の温度を下げてウィルスの活動を一時的に抑えるため。
ウ 電源スイッチの接触不良が原因かもしれないので確認するため。
エ メモリ内にウィルスが存在する可能性があるのでメモリ内容をリセットするため。

設問2の正解例と解説へ
 
設問3 ウィルスチェックをするときに,なぜシステムをハードディスクから立ち上げてはいけないのか。その理由として最も適切なものを,解答群の中から選ベ。
 
解答群
ア ウィルスがハードディスクのヘッド制御を破壊して,ディスクの回転が不安定になっている可能性があるから。
イ ウィルスチェックプログラムはハードディスク内のシステムからは実行できないという制約があるから。
ウ ハードディスク内のシステム自体がウィルスに感染している可能性があるから。
エ ハードディスクの設定がユーザによって様々であるので,ウィルスチェックの結果が不確定になることがあるから。

設問3の正解例と解説へ
 
設問4 システムディスクをなぜ書込み禁止にするのか。その理由として最も適切なものを,解答群の中から選ベ。
 
解答群
ア アプリケーションソフトのデータが入り込まないようにするため。
イ ウィルスがシステムディスクに侵入するのを防ぐため。
ウ ウィルスがシステムディスクの内容を読めないようにするため。
エ システムディスクに書き込むタイプのウィルスをチェックするため。

設問4の正解例と解説へ
 
 ここで,先輩はA君のパソコンでフロッピーのシステムディスクからシステムを立ち上げ,ウィルスチェックのプログラムを実行した。
先輩 「A君見てごらん。ワープロソフトがウィルスに汚染されているというメッセージが出ているよ。ハードディスクのシステム領域は汚染されていなかったようだね。」
A君 「チェックプログラムの機能は大したものですね。けれどもウィルスを取り除くにはどうしたらよいのですか?」
先輩 「一番よい方法はウィルスを取り除くというよりも,ウィルスに汚染されていないオリジナルプログラムと入れ替えることだね。それが無い場合には仕方ないので,チェックプログラムの機能でウィルスを封じ込めることになるね。チェックプログラムがウィルスをスキップする命令を組み込んでくれるんだ。ウィルスのほうも,手を変え品を変え新しいタイプのものがでてくるから,既存のチェックプログラムではチェックできないこともあるんだよ。」
A君 「まさにウィルスとの戦いですね。」
先輩 「ワープロソフトのオリジナルはあったよね。」
A君 「はい。これです。」
 先輩はオリジナルのワープロソフトでA君のパソコン内のワープロソフトを上書きした。

 
設問5 ウィルスの除去処理後にすべき最も適切なことを,解答群の中から選ベ。
 
解答群
ア ウィルスチェックプログラムでウィルスが無くなったことを再確認する。
イ 書込み可能にしたシステムディスクからシステムを再度立ち上げる。
ウ 直ちに本来の作業に取りかかる。
エ 他のアプリケーションソフトも念のために実行してみる。

設問5の正解例と解説へ
 
先輩 「今回のウィルスはアプリケーションソフトに異常を起こすものであったけれども,蓄積している大切なデータを破壊するウィルスもあるので,外から持ち込むソフトウェアについては本当に気を付けなければいけないよ。」
 
設問6 ウィルスに関する記述として正しいものを,解答群の中から選ベ。
 
解答群
ア あるウィルスがプログラムに取り付いて起こす症状は,パソコンの種類に関係なく全く同じである。
イ ウィルスチェックプログラムがウィルスに感染することはありえない。
ウ データに取り付くウィルスはデータの内容を改ざんするが,パソコン操作上は特に変わったこともないので,感染の判断がつきにくく悪質である。
エ プログラムに取り付くウィルスは,そのウィルス特有の症状を必ず起こすので,感染の判断がしやすく被害は少ない。

設問6の正解例と解説へ
 
先輩 「おっと一番大事なことが抜けてしまったね。ウィルスに感染したことが確認できたら,しなければいけないことがあるよ。」

設問7 ウィルス感染が確認されたときに社内ですべき最も適切なことを,解答群の中から二つ選べ。
 
解答群
ア 感染が及んでいる可能性があるすべてのフロッピーとハードディスクについて,徹底的にウィルスチェックを実施する。
イ 感染が及んでいる可能性があるパソコンにウィルスがいないかどうかを,大騒ぎにならないよう内密かつ慎重に調査し,結果もできるだけ内密にする。
ウ 感染が及んでいる可能性があるパソコンのユーザに,直ちにウィルス感染の連絡をし,ウィルスに汚染されていた場合の復旧方法も連絡する。
エ ユーザに正確な情報を流さなければならないので,時間をかけて詳細な情報を集め報告書を作る。

設問7の正解例と解説へ
A君 「どうもありがとうございました。これからは今回のようなことがないように気を付けますが,ウィルスが入り込まないようにするにはどうしたらよいのですか?」
先輩「今度のことで分かったと思うけれど,ウィルスが入り込む可能性が一番高いのは,外部から持ち込んだソフトウェアを使うケースなんだ。それと,他人のパソコンを利用したときは,そのとき使用した自分のフロッピーをウィルスチェックプログラムで検査するのも,感染の防止に役立つよ。」

 
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