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初級シスアド 平成8年度試験 午後問題(問5〜6)
問5 工事実績の分析に関する次の記述を読んで,設問1〜5に答えよ。
Yさんは,ある種の工事を請け負う会社に勤務しており,業務管理部門に所属している。Yさんの仕事は,いろいろな管理資科や工事の分析資科を作成することである。Yさんは,分析のもととなる実績データをパソコンでデータベース化して,表計算ソフトで分析できるシステムを自分で作り使っている。データベースには,社員マスタ表と工事実績表がある。
工事の経営数値を把握する工事実績表は,工事のリーダが作成した実行計画書が承認された時点でデータベースに登録し,次の手順で各欄に値を設定する。
(1) 工事の識別に用いる工事コードには,ユニークなコードを割り当てる。
(2) 実行計画書から転記されるデータには,工事コードとリーダの社員番号,作業の開始と終了の予定日,受注金額と工事の遂行に要する予定工数がある。実績部の各欄の初期値は,日付欄を”空白”,数値欄を”0”とする。
(3) 実績部の作業の開始日と終了日には,リーダが報告する開始通知と終了通知に連動してそれぞれの日付が登録される。
(4) 実績金額と実績工数には,日々の作業報告のデータが累計されていく。なお,金額は工数から換算する仕組みになっている。技術者は経験と技量によって8ランクに分かれている。
ランク別の営業単価が設定されているが,Yさんは実績金額の算出には全技術者の平均営業単価を使っている。
設問1 経営の状態は一つ一つの工事の実績に依存するので,採算割れを起している工事をリストアップして原因を調べることにした。
次のSQL文の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選ベ。
SELECT [a] FROM [b]
WHERE [c] [d] 受注金額
a,cに関する解答群
ア 開始予定日 イ エ事コード ウ 作業開始日 エ 作業終了日
オ 終了予定日 カ 実績金額 キ 実績工数 ク 受注金額
ケ 予定工数 コ リーダの社員番号
bに関する解答群
ア 工事実績表 イ 作業報告 ウ 社員マスタ表
dに関する解答群
ア = イ <> ウ < エ >
設問1の正解例と解説へ
一覧表を作ってみたところ,赤字になっている工事は,技量ランクの高いベテラン技術者に担当させた工事よりも,若手技術者やオンザジョブトレーニング(OJT)中の新人が担当している工事に多いということが分かった。
平均営業単価で工事の作業実績金額を計算すると,割り当てられた技術者のランク(言い換えれば人件費)が反映されないことを,Yさんは上司から指摘されたので,技術者のランクを反映した作業実績金額の集計ができるように,データベースを修正した。
設問2 Yさんが行ったデータベースの改造として最も適切なものを,解答群の中から選ベ。
解答群
ア 工事実績表に,リーダのランク記載欄を設けた。
イ 作業報告に,その人の営業単価記入欄を設けた。
ウ 社員マスタ表に,ランク記載欄を設け,別表で営業単価表を新設した。
設問2の正解例と解説へ
次に,単なる工事の損得だけではなく,工事の管理に役立たせるために,
(1) 作業区分(以下,工程という)別の工数内訳
(2) 予定どおりの作業なのか,やり直し作業なのか,といった作業要因別の工数
を集計したいという新しい要求が出てきた。そこでYさんは,
(1) 工程をA,B,C,D,E,F,Gの7区分
(2) 作業要因として予定作業,やり直し作業,作業を進められない待機の3区分を定義し,工程別の工数,作業要因別の工数,更に工程別・作業要因別工数の集計ができるようにデータベースを修正することにした。
設問3 工程区分をもつためのデータベースの改造として最も適切なものを,解答群の中から選べ。
解答群
ア 工事実績表に,工程別,作業要因別に工数を記録する欄を追加する。
イ 工程別の工事実績表を作る。
ウ 社員マスタ表に,その人が担当した工程と工数を記録する欄を追加する。
設問3の正解例と解説へ
設問4 新しい作業報告の入力形式の設計として最も適切なものを,解答群の中から選ベ。
解答群
ア 工程コード欄が増えるので,工数欄を7個にする。
イ 工程コード欄と作業要因は組合せで増えるので,工数欄を21個にする。
ウ 工程コード欄と作業要因欄が増えるので,工数欄を8個にする。
エ 工程コード欄と作業要因欄の組合せで記入させるようにする。
設問4の正解例と解説へ
設問5 新しいデータベースで運用を開始した。
データがたまり始めたころになって,いろいろな工事について工程ごとに要した工数のばらつきをチェックしたいので,資料を作って欲しいとの依頼があった。そこで,終了した工事のうち,採算がとれた工事一つ一つについて,工程(A,B,C,D,E,F,G)別構成比を求めることにした。
処理の手順を記述した次の説明文中の,[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選ベ。
[e]が空白でないことを条件に[f]を検索し,[g]が[h]を超えない工事を選び出し,ワークシートに張り付ける。
次に,該当する各工事について,検索件数分だけ計算式
工程別工数/[i]*100
を実行する。
e,g〜iに関する解答群
ア 開始予定日 イ 作業開始日 ウ 作業終了日 エ 実績金額
オ 実績工数 カ 終了予定日 キ 受注金額 ク 予定工数
fに関する解答群
ア 営業単価表 イ 工事実績表 ウ 社員マスタ表
設問5の正解例と解説へ
問6 初級システムアドミニストレータの活動に関する次の記述を読んで,設問1〜5に答えよ。
N氏の所属する部署では,4人に1台の割合でパソコンがスタンドアロンの形態で設置されている。これらのパソコンにインストールされているアプリケーションソフトは,各自が勝手に利用している。このような現状において,ハードディスク上に記録したはずのデータが見つからなかったり,削除されたりといったトラブルが起こった。そこで,N氏はこの状況を回避するために,ハードディスク上に利用者ごとのディレクトリを作り,図1に示す依頼文書を部署内の人に出した。
なお,図1の文書には,設問1と設問2の対象となる修正箇所を含んでいるので注意すること。
設問1 図1の依頼文書をワープロで作ったため,変換ミスから生じたと思われる漢字の間違いがある。図1の(1)〜(6)の中で漢字の間違いを含むものは幾つか。解答群の中から選ベ。
解答群
ア 1 イ 2 ウ 3 エ 4 オ 5 カ 6
設問1の正解例と解説へ
設問2 図1の依頼文書の(2)〜(6)の文章で,文章の構成をもっと単純にするといった観点から修正を行う場合,最も修正が必要なものを解答群の中から選ベ。
解答群
ア (2) イ (3) ウ (4) エ (5) オ (6)
設問2の正解例と解説へ
設問3 依頼文書の内容について部署内の社員を集めて説明することになった。図1の依頼文書をもとに図2のようなOHP資科を作った。このOHP資料を改善する場合の配慮として適切なものを,解答群の中から二つ選べ。
解答群
ア OHPシートにかなりの余白があるので,他の話題のために用意したOHPシートの内容を追加する。
イ OHPシート上の情報量を更に少なくするために,OHP中の(A)〜(E)の記号を省略する。
ウ XXXXの箇所を空白にして,説明中に具体的なディレクトリの名称をペンで記入できるようにする。
エ 最初の二つの項目と(A)〜(E)の項目を別のOHPシートに作り,オーバレイによって説明の順に提示できるようにする。
オ 説明を間違えないように,依頼文書をそのままOHPシートにする。
設問3の正解例と解説へ
設問4 依頼文書の内容について,部署内の社員を集めて説明することになった。説明を効果的に行うためにパソコンを利用することにした。次のN氏の説明の準備作業と実施を表す文章中の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選ベ。
説明の準備として,図2に示すOHP資料の作成を行った。作成には,[A]ソフトとカラープリンタを利用したので,見た目に美しいものができあがったとN氏は思った。ただ,念には念を入れて,[b]。説明の実施では,パソコンの操作を具体的に示すためにパソコンの画面を拡大投映して見せた。このとき,すべての受講者に投映画面が見えることを確認してから説明を始めた。またパソコンの操作を確実に覚えてもらうために,ノート型パソコンを用意して各自に実際に操作させた。このとき,[c]。
aに関する解答群
ア アドイン イ エデュケーション ウ シミュレーション
エ モーフィング オ プレゼンテーション
bに関する解答群
ア OHPシート全面に美しいイラストを取り入れた
イ 実際に説明する部屋で投映して見やすさを確認した
ウ 何人かの人に見せてカラフルさについての感想を聞いてみた
cに関する解答群
ア 各自が操作しているかどうかを教壇から監視した
イ 気兼ねなく操作させるために部屋を出た
ウ 室内を巡回して各自の操作を確認した
設問4の正解例と解説へ
設問5 図1の依頼文書を配った後に,いろいろな質問がきた。この依頼文書の記述の不備が直接の原因で発生したと考えられるものを,解答群の中から選ベ。
解答群
ア 〔ファイルの一覧〕に従った操作の後,いつも使っているアプリケーションソフトを実行しようとしたら,ファイルが見つからないというメッセージがでて実行できなかった。
イ 〔ファイルの一覧〕の記述に従ってchコマンドを実行したら,該当するディレクトリが見当たらないというメッセージがでた。
ウ 〔ファイルの削除〕の記述に従って特定のファイルを削除しようとしたら,削除できないファイルであるというメッセージがでた。
エ 〔ファイルの削除〕の記述に従って特定のファイルを削除しようとしたら,ファイル名が不適切だというメッセージがでた。
オ 〔ファイルの複写〕の記述に従ってフロッピーにファイルを複写しようとしたら,フロッピーの用意ができていないというメッセージがでた。
設問5の正解例と解説へ
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