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初級シスアド 平成8年度試験 午後問題(問7〜8)
問7 表計算ソフトを利用したプロジェクト管理に関する記述を読んで,設問1〜3に答えよ。
Xさんの勤める会社がある仕事を受注し,担当プロジェクトが編成された。プロジェクトの責任者(リーダ)が決まり,直ちにプロジェクト実行計画の作成が始まった。プロジェクトの実行計画には,工程計画,要員の配置計画,経費の発生見込みと支払計画,会計基準に合わせた売上計画が含まれている。
プロジェクトリーダは,基本となる工程計画を立てるために,作業項目と期間,必要とする技術者のランク(α,β,γ)と人数を算出し,結果を表1(網掛け部分を除く)のようにまとめた。そして,プロジェクトの進捗に合わせての管理は表計算ソフトで行うことにし,Xさんがワークシートの作成を担当することになった。
この会社では,技術者のランク(α,β,γ)別に月当たりの単価を設定し,人件費に作業の難易度を反映させている。また,売上高の計上は,作業費と機器類の販売費に分けて,次のように算出している。
作業費:人月単価(α=1,500千円,β=1,100千円,γ=800千円)に,
(α:25%,β:20%,γ:15%)の利益を加算したもの
販売費:仕入価格に10%の利益を加算したもの
設問1 表1をもとに日程計画を作成した。次の文章中の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
表1の作業(1)〜(8)を,一つずつ順番に実施すると14か月も工期がかかってしまう。作業期間を短くしてほしいという要求があったので,リーダは表1に作業の組合せを付け加え(網掛けの部分),最短の日程計画を作るようXさんに指示した。
Xさんはまず,[a]・[b]と[c]を同時並行的に行うことで4か月短縮し,次いで同じように[d]・[e]と[f]の組合せで2か月短縮した日程計画を作成し,リーダの承認を得て売上管理のワークシート作りに取り掛かった。
解答群((1)〜(8)は,表1の項番である)
ア (1) イ (2) ウ (3) エ (4) オ (5)
カ (6) キ (7) ク (8)
設問1の正解例と解説へ
設問2 Xさんは,売上を管理する次のようなワークシートを作成した。
月次小計の計算は,B6のセルに計算式を埋め込み,C6からI6まで複写した。[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選んでセルB6の式を完成せよ。
セルB6の式
=B[g]*1500*[h]+B[i]*1100*[j]
+B[k]*800*[l]+B[m]*[n]
g,i,k,mに関する解答群
ア 2 イ 3 ウ 4 エ 5 オ 6
h,j,l,nに関する解答群
ア 1.1 イ 1.15 ウ 1.2 エ 1.25
設問2の正解例と解説へ
設問3 設問2で作成したワークシートでは,総売上額を受注金額(75,000千円)に一致させる処理ができていないことと,人月単価や利益率の変更が面倒だという指摘を受けた。プロジェクトリーダからも修正の指示があったので,ワークシートを次のように作り直した。プロジェクトリーダから受けた指示は,
(1) 月次小計の合計と受注額の差を各月の月次小計で案分して,総売上額と受注金額を一致させるための補正額を月ごとに求める。
(2) 月次売上は,月次小計に補正額を加えて求める。
(3) ワークシート上では千円未満の金額を四捨五入する”表示形式の設定”にする。
であった。次の文章中の[ ]に入れるべき適切な字句を解答群の中から選ベ。
セルA2〜A4にランク別の利益率,A7に販売費の利益率,B2〜B4にランク別の人月単価をパラメタとしてもたせた。A9には受注額を入れ,A11に受注額と月次小計の合計との差額を計算して入れている。
作業費の計算はセルD6の式[o]をセルE6〜K6に複写し,販売費の計算はセルD8の式[p]をE8〜K8に複写している。
次に,セルD10に補正額を求める計算式[q]*D[r]/[s]を作り,E10〜K10
に複写した。
o,pに関する解答群
ア A7*D7 イ $A$7*D7 ウ $A$7*$D$7
エ A2*B2*D2+A3*B3*D3+A4*B4*D4
オ $A2*$B2*$D2+$A3*$B3*$D3+$A4*$B4*$D4
カ $A$2*$B$2*D2+$A$3*$B$3*D3+$A$4*$B$4*D4
q,sに関する解答群
ア $A9 イ A9 ウ $A$11 エ A11
オ $L9 カ $L11 キ L9 ク L11
rに関する解答群
ア 6 イ 8 ウ 9 エ 10
オ 11
設問3の正解例と解説へ
問8 表計算ソフトの使い方に関する次の記述を読んで,設問1〜6に答えよ。
4月になって,S氏は前任者から販売管理用のワークシートを引き継ぐことになった。そのワークシートを図1に示す。
S氏がこのワークシートを調べた結果,各月の”売上合計”のセルには,”食料品”,”雑貨”,”衣料”,”電化製品”という商品区分ごとの月間販売実績を合計する式が入力されていた。各月の”目標達成率”には,月ごとの”売上合計”を”売上目標”で割り,百分率で表示する式が入力されていた。
引き継いだワークシートは,前年度に使用したワークシートであり,前年度の3月までのデータが既に入力されていた。S氏は,このワークシートのバックアップをとり,次の手順で今年度用に変更したうえで使用することにした。
(1) ”売上目標”を今年度用に変更する。
(2) 前年度に入力された数値のうち,不要なものを消去する。
各月の売上目標は,それぞれ前年度の対応月の売上目標又は売上合計の多いほうの3%増であることが年度当初に決まっている。
その後,ワークシートの改善にも取り組むことにした。図2はS氏が考えた図1のワークシートの改善案である。列Nの”合計”欄を,4月から翌年3月までの年度合計を求めるために新たに設ける。行10の”売上構成”を,年間売上に対する各月の売上を百分率で表示するために新たに設ける。
設問1 S氏は前年度のワークシート(図1)を見て,計算結果におかしい部分があることに気づいた。ワークシートに表示されている販売実績を合計しても,表示されている売上合計と等しくならない月があったのである。この理由として考えられることを,解答群の中からすべて選べ。
解答群
ア 売上合計に合計を求める関数を使用して,販売実績の内訳を合計している。
イ 売上合計に合計を求める関数を使用せずに,販売実績の内訳を合計している。
ウ 販売実績の内訳を入力する際に小数部を四捨五入して整数を入力し,表示もすべて整数で表示している。
エ 販売実績の内訳を入力する際に小数部を付けて入力し,表示はすべて小数部を四捨五入して表示している。
オ 販売実績の内訳を入力する際に小数部を付けて入力し,表示はすべて小数部を切り捨てて表示している。
設問1の正解例と解説へ
設問2 新たな売上目標は,次のMAX関数を使って求めることができる。4月分を例として計算式を完成せよ。
〔関数の説明〕
一般形式 MAX(x,y)
x,yは数値又はセルアドレスを指定する。
機能x,yで示される数値又はセルアドレスで参照されるセルの数値の大きいほうの値を返す。
〔計算式〕
(式)=[a]*MAX([b],[c])
解答群
ア 0.3 イ 0.03 ウ 1.3 エ 1.03
オ 103 カ B6 キ B7 ク B8
ケ B9 コ B10
設問2の正解例と解説へ
設問3 図1のワークシートの改良に関する次の文章中の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選ベ。
表計算ソフトの基本的な使い方として,縦計と横計の計算を組み込むことが挙げられる。前任者はこのワークシートで,[d]は組み込んでいるが,[e]を組み込んでいない。
図2の列Nは[e]の項目であり,前任者のワークシートでは明示されていなかった[f]の販売データが,この列の追加によって明示的に示されるようになるといえる。更に,列Nの追加によって年間総売上の[g]別売上構成を求めるなどの新しい分析が容易になる。
解答群
ア 関数 イ 検索 ウ 式 エ 商品区分
オ 整列 カ 縦計 キ 月 ク 年間
ケ 目標達成率 コ 横計
設問3の正解例と解説へ
設問4 図2のセルB10に入れるべき次の式のh,iにはセル参照が入る。これらのセル参照については2通りの記述ができる。このセル参照の記述の方法をそれぞれ解答群の中から二つずつ選べ。ただし,セルB10は,セルC10〜N10に複写するものとする。
(セルB10の式)=[h]*100/[i]
解答群
ア B7 イ $B7 ウ B$7 エ $B$7
オ N7 カ $N7 キ N$7 ク $N$7
設問4の正解例と解説へ
設問5 図2のワークシートのセルN7に入れる式は2種類考えられる。一つはセルB7を複写してできる式である。これを式1とし,もう一つの式を式2とする。[ ]を埋め,式1,式2を完成せよ。
(式1)=合計([j]〜[k])
(式2)=合計([l]〜[m])
解答群
ア B6 イ B7 ウ M6 エ M7 オ N3
カ N6 キ N7 ク N8 ケ N9 コ N10
設問5の正解例と解説へ
設問6 図2のワークシートからグラフを作成する。次の文章中の[ ]に入れるべき最も適切な字句を,解答群の中から選ベ。
商品区分と,月別売上額に注目すると,グラフ化する際には次の二つの表現法が考えられる。
(1) 横軸に商品区分をとる。
(2) 横軸に売上月をとる。
(1)の方法で折れ線グラフを作成すると,折れ線の数は[n]本になる。(2)の方で折れ線グラフを作成すると,折れ線の数は[o]本になる。(1)と(2)のどちらで折れ線グラフを作成しても,各商品区分の売れた月と売れなかった月は分かる。季節変動が分かりやすいのは[p]。
n,oに関する解答群
ア 4 イ 5 ウ 6 エ 7 オ 8
カ 9 キ 10 ク 11 ケ 12
pに関する解答群
ア (1)の方法である イ (2)の方法である ウ どちらともいえない
設問6の正解例と解説へ
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