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初級シスアド 平成9年度試験 正解例と解説(午前問61〜問80)


 
問61 イ
 平成7年度午前問50と同一の問題です(解答群のオがないだけです)。そのため,その問題と正解例・解説を再掲します。
[問題]
問50 次の条件でコンピュータを導入した場合の,経過年数(横軸)と月々の支払費用(縦軸)の関係を表すグラフとして,適切なものはどれか。
(1)コンピュータに関する費用
・当初の5年間は,コンピュータの購入価格とリース料率に基づいて算出された金額(リース科金)を,月額固定で支払う。
・6年目以降は,コンピュータの購入価格の十分の一の金額とリース料率に基づいて算出された金額を,月額固定で支払う。
(2)保守に関する費用
・導入当初から,月額固定の保守料を保守業者に支払う。

[正解例]イ
[解説]支払い費用が最初の5年間は一定で,その後最初より少ない額が一定で続く折れ線となります。

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問62 ウ
 問題文通りに計算式をたてると,月額のリース料は購入価格100万円の2%ですから2万円です。それが12ケ月で24万円,5年で120万円となります。

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問63 イ
 1ドットに色情報として24ビットを割り当てた場合,約1677万色が表示可能です。それの横1024ドット,縦768ドット分の容量ですから,それらを掛け合わせて24*102*768=18,874,368ビットとなります。これをバイト単位に変換すると2,359,296バイトで,約2.4Mバイトとなります。

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問64 エ
 平成6年度午前問47の類題です。異なる点は,OSやソフトウェアパッケージの容量に関する数値です。あと平成6年度ではシングルタスク(一度に一つだけしかアプリケーションソフトが実行できない)OSであったのが,平成9年度ではソフト1とソフト2を同時に使うことはないと断って,同じ条件にしていることです。そのためその問題と正解例・解説を再掲します。
[問題]
問47 パーソナルコンピュータのシングルタスクOSの上で,二つのパッケージソフトを利用したい。オペレーティングシステム(OS)とそれぞれのソフトウェアで必要となるハードディスク容量は,表のとおりである。これらのソフトウェアを格納して実行するために最低限必要なハードディスクの容量は,何Mバイトか。

ア 14   イ 21   ウ 26   エ 27
[正解例]エ
[解説] ソフトウェアを格納するのに,2+5+14=21Mバイト必要です。これと実行時に必要な容量としてOSが1Mバイト,アプリケーションソフトは一度に片方しか実行できないので,容量の大きい方の5Mバイトを加えます。
 この解説を本問題向きに書き直すと,以下のようになります。
ソフトウェアを格納するのに,80+60+120=260Mバイト必要です。これと実行時に必要な容量としてOSが40Mバイト,アプリケーションソフトは一度に片方しか実行しないので,容量の大きい方の50Mバイトを加えます。

問65へ
 
問65 エ
 先にアクセスしたプログラムでの更新が終わるまでは,他のプログラムからのアクセスを停止させて,データの矛盾を防ぎます。

問66へ
 
問66 ア
イ バックアップ外部記憶装置の障害発生による記憶内容の滅失に備えるため,別の記憶媒体にバックアップデータを置きます。
ウ 差分バックアップに関しては,98年以降に刊行した私の教材で詳しく解説しています。この手法ではバックアップの手間は少なくなりますが,障害発生時にデータの再現処理が必要です。昨年秋の上級シスアド試験で差分バックアップが出題されましたが,今回初級にも出題され,当初のカリキュラムからかなり離れてきています。
エ バックアップした媒体に対し,ランダムアクセスすることはまずありません。

問67へ
 
問67 ア
イ 暗号化機能を持った電子メールソフト(メーラ)として,”あやとり”(キャノン販売)などがあります。この機能のないメーラでは,暗号化されて発信されません。
ウ インターネットでの通信経路は,ネットワーク機器のルータで決められます。相手先アドレスを入力した時点では確立されません。
エ 問題文は,電子メールに添付されたワープロ文書を意味しているものと思われます。メーラのファイル添付機能とワープロソフトがあれば,通信経路の途中で読むことも可能です。

問68へ
 
問68 イ
ア データベースを分割して分散させるということであれば,障害が発生したハードディスクに分割した部分が続行できません。
イ 一方のディスクで障害が発生しても,もう一方のディスクで続行できます。
ウ 切り替え時間が生じますので,間断なくという条件に当てはまりません。
エ 復旧まで時間がかかります。またジャーナルファイルがない場合,前日夜間の状態までしか復旧できません。

問69へ
 
問69 イ
 問題文通り,まず各業務の処理時間(計算の利便上,分単位に換算します)の逆数の平均を計算して性能を求めます。(小数点以下第6位を四捨五入しています)
C1 (1/300+1/390)/2=23/7800=0.00295
C2 (1/180+1/300)/2=4/900=0.00444
C3 (1/120+1/300)/2=7/1200=0.00583
 次にコスト(価格)を性能で割ります。
C1 200000/0.00295=67,796,610
C2 300000/0.00444=67,567,567
C3 400000/0.00583=68,610,634
 この値の小さい方がコストパフォーマンスが良いものとしていますから,C2です。

問70へ
 
問70 ウ
 CPUの速度が年々40%ずつ速くなるということですから,5年後は1.4の5乗で5.37824倍になります。そのため,処理時間は5年後には5.37824分の1になりますから,90秒*1/5.37824=16.734秒(小数点以下第4位四捨五入)となります。
これにI/O時間の10秒を加えて,26.734秒となります。

問71へ
 
問71 エ
ア RAID-5では,複数のハードディスク装置にパリティビットを分散して記憶するため,高い信頼性を持っています。
イ RAIDはデータを複数の装置に記録することで,見かけ上のアクセス速度を向上させたり,全体としての信頼性を向上させるのが目的です。
ウ ミラーディスクとはRAID−1の別称です。同じデータを複数のハードディスク装置に多重化して記録することで,その一つで障害が発生しても他方で処理が続行できる手法です。記録できる容量は多重化した分減りますが(二重化すれば記録容量は半減します),その分信頼性が向上します。2台の装置を用いるのが一般的ですが,3台以上に記録して冗長性をさらに高めることも可能で,装置の数が偶数である必要はありません。

問72へ
 
問72 エ
 インターネットでのセキュリティ対策は,今後も出題が見込まれる分野です。98年以降に刊行・改訂する,私の初級シスアドに関する全ての著作物で,この分野に関するより詳しい解説を入れます。
 インターネットでのデータ伝送における暗号化方式として,公開かぎ方式と秘密かぎ方式があります。ここでは公開かぎ方式の原理のみを説明します。(認証局で公開されているかぎの参照や,ブラウザからのデータ送信の暗号化,及び秘密かぎに切り替えての伝送部分は省略して,公開かぎの原理部分のみを抽出して取り上げます。詳しくは,改訂カリキュラム対応と明記した,私の著作をご覧下さい。)
(1) ブラウザで暗号化かぎと復号化かぎが生成されます。復号化かぎとは,暗号化されたデータを元に戻す上で必要な,かぎとなる情報です。
(2) 暗号化かぎが,ホームページのサーバに送られます。それが届いて相互に確認が済むと,Netscape Navigatorでは画面左下の折れた鍵のマークがつながったそれに変わり,Internet Explorerでは画面下部に錠前のマークが表示されます。
(3) ホームページのサーバはそのブラウザに送るデータを,届いた暗号化かぎで暗号化して送信します。
(4) 届いたデータは,ブラウザの復号化かぎで元に戻されます。
 公開かぎ方式では,暗号化かぎは認証局に登録されていたり,インターネットを流れるため,第三者の盗み見が可能です。そのため暗号化かぎが公開されているということで,この名が付いています。しかし暗号化かぎと異なる復号化かぎは,受信側にしかないため機密は保持されます。公開かぎ方式の特徴は,送信側は個別に異なる暗号化かぎを用いることで,不特定多数の相手と暗号化通信ができることで,電子マネーや電子決済に向いています。
 一方秘密かぎ方式では,暗号化かぎと復号化かぎが同じであり,送信側と受信側とでかぎを設定して伝送する方式です。特定の相手とのデータ交換に向いています。
ア "比較かぎ方式"ではなく,"秘密かぎ方式"です。
イ 暗号化により,情報をどう変更してよいかも分からなくしています。
ウ 上記の解説を参照して下さい。

問73へ
 
問73 イ
 著作隣接権(imidas'97より)
”実際の著作物の創作者でなく、著作物を公衆に伝達する役目を担う実演家・レコード制作者・放送事業者に認められた権利。権利の発生には一切の手続きを必要としない無方式主義を採用。”
ア YahooやGooなどのサーチエンジンの検索結果画面は,そのサーチエンジンの著作物となります。また検索結果自体も,サーチエンジンの著作隣接権がかかりますので,権利の侵害となります。
イ 画像データのファイル形式が変更(gif→bmpなど)されても,出力画像の同一性が維持してあれば,著作権中の同一性保持権を侵害したことにはなりません。例えば,紙に印刷されている小説を電子文書化した場合と同じことで,媒体が変換されても同一性を保持していることになります。なお画像の変換では,翻案権が関与する可能性がありますが,イ以外のケースの方が侵害の度合いが高いため,イを正解例とします。
ウ 他の著作物を改変して制作したものにも,その制作者の著作権がかかります。そのため原著作者の著作権が保護期間を経過していても,改変者の著作権が保護期間内であればそれは有効ですから,権利の侵害となります。
エ 古典文学は,著作権はないか保護期間が過ぎています。しかし,朗読自体は著作隣接権がかかりますので,権利の侵害にあたります。

問74へ
 
問74 イ
ア 例えば"高い山"を"高い、山"とすることですが,適切ではありません。
ウ 操作説明書は,分かりやすく簡潔であることが第一です。文語表現は,その条件から少し離れます。
エ 分かりやすい文章の記述では,文をつなぐことは少なくするべきです。

問75へ
 
問75 ウ
a 早さ→速さ
d 解放→開放
e 早々→草々
問76へ
 
問76 ウ
 知識問題ではなく,ノウハウで解く問題です。この状況では,導入先は選定機種に不安を持っているため,再検討した結果を知りたがっているはずです。このような場合,結論先出し法でそれをまず伝えてから,その理由を説明するのが効果的です。

問77へ
 
問77 ア
 構成比を表すグラフには,円グラフが定番です。

問78へ
 
問78 ウ
ア 数倍から数十倍の開きがある2つのデータを1つの目盛りで表す場合,大きい方に目盛りを合わせると,小さい方の折れ線が読みとりにくくなります。この場合,売上高と経常利益額のそれぞれに合わせた,2つの目盛りを設けた折れ線グラフで表すべきです。
イ 指数関数とは,問79のメモリ容量の年代別変化のような推移です。これを表現するには,容量が大きい範囲ほど目盛りの単位が大きくなる,対数目盛りが適しています。
エ Y軸を左右の2本にして目盛りの単位を変えて表すのに適しているのは,単位が異なる2種類のデータを1つのグラフで表す場合です。振れ幅で飛び抜けたものがある場合,Y軸の目盛りに〜線を入れて間を詰める方法が適しています。

問79へ
 
問79 ア
 問78のイの解説も参照して下さい。このように指数関数的に増加する曲線を折れ線グラフに表すには,常用対数目盛が適しています。常用対数とは10を底とする対数で,10進数の数値を対数表現するにはこれを用います。また基準となる単位ですが,最も低い数値に合わせるのが通例です。

問80へ
 
問80 ウ
 正確な表現ではありませんが,該当する範囲を下に記述します。
ア 図2の中央が図示できる範囲です。
イ 図2の中央の斜め左下が該当する範囲です。
ウ 図示できる範囲がありません。
エ 図1で39と記入されていた部分が該当する範囲です。


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Last Updated Sep 30,1998
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