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初級シスアド 平成9年度試験 問題(午後問01〜問02)
問1 業務改善の進め方に関する記述を読んで,設問1〜3に答えよ。
Sさんは日曜大工用品や家具を販売する会社の経営企画室に勤務している。
会社は本店と幾つかの支店からなる。趣味で工作や園芸をする人,個性的な家具や調度品を好む家庭が増えたこともあって,多くの商品を扱っている。
オリジナリティを求めたくても作る時間がないという人たちのために,セミオーダ的な商品も扱っている。このために商品の形態は,完成品,半製品,部品と多岐に及ぶようになっている。
倉庫は本店にあり,商品の発注は本店で一括して行っている。商品仕入れの仕組みは,各商品ごとの定点発注方式で,次のようになっている。
(1) 各支店では,一日を締めた時点で,自店の保有量と翌日の販売見込み量との差を本店に対しての要求量にする。
(2) 本店でも一日を締めた時点で,本店の在庫量から,翌日の自店販売見込み量とその日の支店からの要求量を差し引き,在庫基準値を下回れば発注する。
休日には,駐車場待ちの列ができるほどの盛況ではあるが,競合店が増えている。品揃え,品切れ防止,価格,納期短縮,指定納入日遵守など課題はたくさんある。
期末の役員会資料を作るようにと言われたSさんは,対前期比較表を作りながら,商品の保管経費が前期に比較して売上高の伸びをはるかに上回って増加していることに気づいた。そこで,安い保管場所を探すことを次年度の計画に盛り込むことを,グループのリーダに進言した。
すると,上級システムアドミニストレータ試験に合格しているリーダは,
「よく経費増に気づいたね,でも,いきなり安い保管場所を探すのは本当の解決にならないかもしれないな,きちんと調べてごらん。」
と言って,問題分析の手順を教えてくれた。
設問1 リーダが指摘したであろう,問題点の分析作業の手順として正しいものを,解答群の中から選べ。
解答群
ア Sさんの気づいたのは結果だから,問題点は何か,背景は何かの順に分析を進める必要がある。
イ Sさんの気づいたのは背景だから,問題点は何か,結果はどうなるかの順に分析を進める必要がある。
ウ Sさんの気づいたのは問題点だから,背景は何か,結果はどうなるかの順に分析を進める必要がある。
設問1の正解例と解説へ
設問2 問題分析を進めていくと,いろいろなことが分かってくるが,それらをどう関連づけていくかが重要である。次の[ ]の中に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
保管経費増加の原因として倉庫関係の費用を調べてみたら,賃料の単価は不変であったが,賃借している倉庫面積の増加があって賃料が増えていたので,[a]のあったことが分かった。
しかし,それだけでは増えた保管経費を説明しきれなかったので,更に調べたところ,二つのことが分かった。
一つは商品が倉庫に滞留している期間が長いので商品保管費用に対する[b]が生じていることで,もう一つはライフサイクルの短い商品に[c]が生じていることである。
これらのことから[d]のあったことがはっきりしてきた。
[e]から[d]が起こると考えられる。[d]の要因としては[f]という情報システムの問題と,予測の方法が分からないというデータ活用能力の問題の二つに整理できた。
解答群
ア 過剰在庫
イ 金利増
ウ 現在庫量を正確に把握できない
エ 在庫増
オ 在庫の更新が遅れる
カ 廃棄損
設問2の正解例と解説へ
設問3 調査報告書に,情報システムの改善項目と利用者教育の必要項目を書くときの表現として適切なものを,解答群の中から選べ。
解答群
ア 問題点を記述するときは,”〜したい”という表現がよい。
イ 問題点を記述するときは,”〜すべき”という表現がよい。
ウ 問題点を記述するときは,”〜である”という表現がよい。
エ 問題点を記述するときは,”〜と思われる”という表現がよい。
設問3の正解例と解説へ
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問2 測定値の処理に関する記述を読んで,設問1〜3に答えよ。
A君はガス生成装置のガス生成量を分析しやすくするために,データベース化することにした。
装置は連続稼働していて,生成ガスが通過する箇所に設置されている流量計で1分間に1回,流量(毎分の通過体積[m3/分])を測定している。測定結果は,測定年月日,時分とともに,自動的にファイルに記録される。数日間,同一のガスを生成し,約1時間かけて,別のガスに切り替える。ガス切替え時の装置操作者は,それぞれのガスの生成期間をノートに記録する。ガスを切り替えるときや機器の故障・異常などで測定できなかったときの測定値は,-1.0と記録される。正常時の測定値は必ず0.0以上である。
A君は次の手順でデータベースに四つの表を作成した。
(1) すべての測定年月日,時分,測定値を保存する測定値表を作成した。
(2) 測定値表から測定値が0.0以上のデータだけを抜き出して,一時的に保存する表(X表)を作成した。
(3) X表から測定年月日時が同一のデータごとに平均値,最大値,最小値を算出し,時間集計表を作成した。
(4) 時間集計表の平均値から測定年月日が同一のデータごとに平均値,最大値,最小値を算出し,日集計表を作成した。
その後,B君がそのデータベースを利用してガス流量日報と総重量報告書を作成することになった。
・ガス流量日報の仕様
0時台平均値:0時台の測定値の平均値
1時台平均値:1時台の測定値の平均値
2時台平均値:2時台の測走値の平均値
: :
23時台平均値:23時台の測定値の平均値
1日平均値:当日の測定値全体の平均値
1日最大値:当日の測定値全体の最大値
1日最小値:当日の測定値全体の最小値
・総重量報告書の仕様
1年間に生成したガスの総重量[g]
ここで,生成ガスの重量は流量と生成ガスごとに決まっている密度[g/m3]とを掛けたものである。
B君はガス流量日報を次の手順で作成した。
(1) 0時台平均値〜23時台平均値には,時間集計表の該当時の平均値を使用する。
(2) 1日平均値,1日最大値,1日最小値には,日集計表の該当日の平均値,最大値,最小値をそれぞれ使用する。
B君は総重量報告書を作成するに当たり,処理時間を短縮するために,いったん
1日の生成ガスの重量
=日集計表の当該日の平均値×その日の9時の生成ガスの密度×60×24
の1年間分を積算した。しかし,この処理では結果が正しくないことに気づいたので,
1分間の生成ガスの重量
=測定値表の測定値×その時点の生成ガスの密度
の1年間分を積算して報告書を作成した。
設問1 B君が作成したガス流量日報は仕様と異なる箇所があった。それはどれか。解答群の中から三つ選べ。
解答群
ア 0時台平均値〜23時台平均値
イ 0時台平均値〜11時台平均値
ウ 12時台平均値〜23時台平均値
エ 1日最小値
オ 1日最大値
カ 1日平均値
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設問2 総重量報告書の当初の処理手順でB君が気づいた誤りは何か。解答群の中から選べ。
解答群
ア 60×24を掛けてはいけないこと
イ 生成ガスの変更を考慮していないこと
ウ 日集計表の日付が,正しくないことがあり得ること
エ 日集計表の平均値は誤差が大きいこと
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設問3 総重量報告書の2回目の処理手順でも正しい数値を得られなかった。どのように誤っているか,解答群の中から選べ。
解答群
ア 正しい値と符号が逆転している。
イ 正しい値より大きい。
ウ 正しい値より小さい。
エ 特定の日の総流量が0になる。
オ 特定の日の総流量が求められない。
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