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初級シスアド 平成9年度試験 問題(午後問05〜問06)
問5 在庫管理に関する記述を読んで,設問1,2に答えよ。
A君は各種商品や原料の輸入販売をしているT社に勤めている。
同じ営業第2部のB子さんからX原料の在庫管理業務について相談を受けた。
〔B子さんの相談内容〕
最近,X原料の在庫管理業務を前任者から引き継いだ。業務が月初に集中するうえ,パソコンを使っているのに手作業が多く,重複している作業もあって効率が悪いので,何とか改善したい。
A君はまず,次のようなB子さんの月初の作業内容(図1)の説明を受けた。
(1) 入出庫業務及び保管を委託している倉庫業者から,毎月初に入出庫報告書を入手して,第5営業日(営業日は土,日曜日,祝祭日,年末年始休暇以外の日)までに次の作業を行う。
・倉庫ごとの入出庫情報を表計算ソフトに入力して,在庫数量表と各種報告基礎資料を作成する。在庫数量表を基に在庫台帳(図2)へ記帳する。
・顧客ごとの出庫情報を表計算ソフトに入力して,出庫数量表,契約残・出庫累計表,出庫金額計算書及び各種報告基礎資料を作成する。契約残・出庫累計表を基に顧客別出庫台帳(図3)へ記帳する。
・顧客別,グレード別の出庫数量合計と販売金額(出庫数量合計に契約単価を乗じた出庫金額と,出庫回数に出庫手数料を乗じた金額の和)を販売管理システムに入力する。
(2) 第6営業日から第8営業日の間に表計算ソフトで作成した各種基礎資料を参照して,関係機関や保険会社へ提出する報告書をワープロを使って作成する。
更に,個々の台帳などに関してB子さんから説明を受けた内容は次のとおりであった。
(1) X原料は,5グレードあり,全国10か所にある倉庫で保管している。グレードごと,倉庫ごとの在庫管理が必要である。
(2) 入出庫報告書には,倉庫単位に各グレードごとの入出庫情報が日付順に記載されている。入庫情報としては,入庫日,グレード,入庫数量が,出庫情報としては,出庫日,グレード,顧客名,出庫数量が記載されている。
(3) 入出庫件数の総合計は,入庫が月平均40件,出庫が月平均500件になっている。
(4) 顧客は60社あり,2月に4月〜9月,8月に10月〜翌年3月の6か月間の売買契約を結んでいる。契約時にB子さんは,契約情報(契約数量,期間,契約単価など)を記入した新たな顧客別出庫台帳を作成すると同時に,表計算ソフトにも入力しておく。契約を結ぶ際に,顧客からは月別の使用予定数量が提示される。
(5) B子さんが管理している在庫台帳と顧客から提示された使用予定数量を参考にして別の担当者が原料を発注する。発注時にB子さんは,発注内容を教えてもらい,輸入台帳(図4)に記帳した後,販売管理システムに入力する。
(6) 輸入販売を始めた当初は,手書きの台帳ですべてを管理していたが,手書きの台帳だけでは作業が繁雑なので。試行錯誤を繰り返して,表計算ソフトを使う現在の形を作り上げた経緯がある。そのため,表計算ソフトのシートは複雑な構成になっている。
説明を受けたA君は,全社べースの販売管理システムとは別に,パソコン上で稼働する新たな在庫管理システムを作っても無駄な投資にならず,事務作業がかなり効率化できそうに感じた。そこで,A君は上司の了承を得て,新たな在庫管理システムの構築に向け,情報システム部と打ち合わせることにした。その前に,B子さんと共同で,現状の問題点,新システムのシステム化範囲やおおよその機能などを整理した。
設問1 現状の問題点,新在庫管理システムのシステム化範囲やおおよその機能に関する次の記述の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
(1) 月初の作業では,表計算ソフトへの入力時に[a]の二重入力が発生している。また,表計算ソフトに入力しているにもかかわらず,手書きの台帳への記帳作業もある。
(2) 販売管理システムは,在庫残数量の評価額計算などを厳密に管理できるので,引き続き利用する。新システムのねらいは,月初の事務作業を軽減させることである。
(3) 入出庫情報を一度入力するだけで,各種台帳を画面で照会でき,必要に応じて印刷出力できる仕組みにしたい。仕様は次のとおりである。
A 名称で入力している項目については,マスタを作り,コードでの入力とし,入力作業の時間短縮を図る。
B 出庫情報と入庫情報を基に倉庫別グレード別の[b]の自動計算を行う。
C 在庫情報の他に契約情報も管理できるようにし,[c]の自動計算を行う。
D 販売管理システムヘ入力する際に必要な情報である顧客別,グレード別[d],[e]の自動計算を行う。
E ワープロで作成している提出用各種報告書で必要な情報は,データベースを検索し,検索結果を直接ワープロに取り込める方式とする。
(4) 上記の仕様を満たすことができれば,[f]と[g]をおよそ半減させ,月初の[h]をなくすことができる。
(5) 過去の実績についても,新システムに取り込み,統計管理資料を容易に検索できる仕組みも必要である。
aに関する解答群
ア 契約情報 イ 出庫情報 ウ 入庫情報 エ 輸入情報
b〜eに関する解答群
ア 買金額 イ 契約数量 ウ 契約残数量
エ 在庫数量 オ 出庫数量 カ 出庫数量合計
キ 出庫手数料 ク 手数料金額 ケ 販売金額
f〜hに関する解答群
ア 台帳への記帳作業
イ 入力内容の確認作業
ウ 販売管理システムヘの入力作業
エ 表計算ソフトヘの入力作業
設問1の正解例と解説へ
設問2 新システム構築のねらいは毎月初の業務量を削減することにあり,新システムが稼働した後の評価として,通常月1か月分の業務量がどの程度削減できたか確認することにした。
表1に示す作業時間を基に,表2に示す業務時間対比表の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
解答群
ア 0.0 イ 80.0 ウ 141.7 エ 266.7
オ 283.3 カ 533.3
設問2の正解例と解説へ
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問6 出張のコスト改善への取組みに関する記述を読んで,設問1〜3に答えよ。
X社総務部では,東京本社各部(30部)の出張のコスト改善に取り組むことになり,過去1年間の航空機及び新幹線利用の出張状況を調査したところ,表1,2のとおりであった。
表1の新幹線利用については,どの部の金額も[a]×[b]と一致している。しかし,航空機利用の表2については,[c]の路線ごとの金額が[d]×[e]となるはずのものがなっていない。また,[c]の出張回数は,[f]のほぼ倍あるにもかかわらず,合計金額は[g]であった。
その点について確認したところ,X社はY航空会社の株主で,料金割引の株主優待券(以下,優待券という)の交付を受けており,それを自分のところだけで使用していたことが分かった。優待券は半年ごとに580枚を受け取っているが,6か月の有効期間内に使い切れず相当枚数が期限切れとなっていることも判明した。
なお,各路線の片道料金の50%割引に必要な優待券枚数は,表3のとおりである。
表3 片道料金50%割引に対する優待券の必要枚数
路線 札幌 小松 大阪 広島 松山 福岡 鹿児島 沖縄 枚数 4 2 2 3 3 4 4 6
そこで,過去1年間の航空機利用出張のすべてに優待券を利用したとした試算(表4)や,各部の事情調査を行った。
その結果,次のことも分かったので,改善策を考えることにした。
・新幹線乗車券又は航空券(以下,チケットという)は,それぞれの部がその都度対応していて大変なので,何とかしてほしいという意見が多い。
・岡山,広島を除けば,新幹線回数券(6枚つづり,3か月有効)が利用できるのだが,一つの部だけでは有効期間内に使いきれないという理由で利用されていない。
・これまでに回数割引航空券(6枚つづり,90日間有効)を利用した部はない。
設問1 本文中の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。解答は重複して選んでもよい。
a,b,d,eに関する解答群
ア 往復料金
イ 往復料金/2
ウ 片道料金
エ 片道料金×2
オ 出張回数
カ 路線・区間
c,f,gに関する解答群
ア Q部
イ R部
ウ 他の部
エ 秘書室
オ ほぼ同じ
カ ほぼ倍
キ ほぼ半分
設問1の正解例と解説へ
設問2 優待券の利用に関する次の文章中の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
表4の試算を参考に,過去1年間の出張実績に対して,優待券をすべて活用すると仮定した場合の軽減効果を算出してみることにした。
表4の試算では,試算後の優待券の残枚数は[h]枚である。秘書室以外の航空機利用分の軽減額は[i]千円であった。
更に,余った優待券を利用して新幹線利用の出張を航空機利用の出張へ振り替えることを考える。とりあえず,新幹線料金の一番高い区間の[j]を対象にした。その結果,必要な優待券の枚数は[k]で,その削減額は[l]千円であった。
h,i,k,lに関する解答群
ア 66
イ 132
ウ 172
エ 230
オ 264
カ 330
キ 484
ク 522
ケ 2,241
コ 3,225
jに関する解答群
ア 大阪
イ 岡山
ウ 京都
エ 神戸
オ 仙台
カ 広島
設問2の正解例と解説へ
設問3 次の改善策に関する文章の中の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
今回の調査・分析を終え,出張旅費のコスト改善及びチケット購入手続の簡素化については,次のような考え方で対応することにした。
(1) 各部の出張の[m]を総務部経理課に[n]し,その取扱いを同課が行う。
(2) 航空機利用に関しては,まず[o]の管理を秘書室から同課に移し,各部からの出張申請に応じて,その路線に必要な枚数を使用していく。万一,[o]が不足する場合は,[p]を活用する。
(3) 新幹線利用の出張のうち仙台,新潟,名古屋,京都,大阪,神戸については,[q]を利用する。
(4) 同課では,[o],[p],[q]の在庫及び[r]を管理する。
(5) チケット購入業者を一本化する。
m,nに関する解答群
ア 集中 イ 情報 ウ 費目 エ 分散 オ 融合
o〜rに関する解答群
ア 期日 イ 回数割引航空券 ウ 新幹線回数券
エ 残枚数 オ 優待券 カ 利用枚数
キ 路線
設問3の正解例と解説へ
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