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初級シスアド 平成9年度試験 問題(午後問07〜問08)
問7 表計算ソフトを利用した勤務時間の計算に関する記述を読んで,設問1〜5に答えよ。
A社では,日用品の製造と代理店への卸を行っている。
総務部人事課に所属しているB子さんは,人事課長から,次のような指示を受けた。
[B子さんが指示された内容]
営業部門に所属する社員が使用している手書きの時間外勤務報告書(図4)を,表計算ソフトを使った時間外勤務報告書に切り替えられないか,試して欲しい。
まず,B子さんは,現状の就業親則や記入ルールを次のとおり整理した。
[就業規則や記入ルール]
・土曜日,日曜日,祝祭日,創業記念日,年末・年始休暇(12月29日〜1月3日)が休日で,それ以外の日が営業日である。
・営業日の就業時間とそれ以外の時間帯に勤務した場合の時間外勤務は図1に示すとおりである。
・営業日の場合,始業時刻より前に勤務を開始した場合(早出勤務)だけ勤務開始時刻を記入する。また,終業時刻を超えて勤務した場合(残業勤務)だけ勤務終了時刻を記入する,ただし,記入可能な勤務終了時刻は翌日の午前9時までである。
・休日の前日に時間外勤務を行い,勤務終了時刻が翌日の午前9時を過ぎる場合は,いったん,午前9時で勤務が終了したこととし,更に,午前9時から勤務を開始した形態で記入する。
・休日に勤務した場合は,勤務開始時刻と勤務終了時刻の両方を記入する。
・記入する時刻は24時間表記(午後8時は”20:00”)である。
・出張は別途手当が支給されるので,報告書の休暇出張欄に”出張”と記入し,勤務時間は記入しない。また,休暇を取得した場合は,報告書の休暇出張欄に”休暇”と記入し,勤務時間は記入しない。遅刻,早退についても別途申告するので記入しない。
B子さんは,次のように作業を3段階に分けて,図5に示す時間外勤務報告書シートを作成することにした。
[3段階の作業]
(1) 営業日の時間外勤務時間を求める計算式を完成させる。
(2) 休日の時間外勤務時間を求める計算式を完成させる。
(3) (1)と(2)で完成させた計算式に当該日が営業日か休日の判定,出張や休暇の判定,入力された時刻の妥当性の判定などを追加し,時間外勤務報告書シートを完成させる。
なお,本問では,第二,三段階の作業手順の記述は省略し,第一段階の作業だけを設問にしている。
時刻は正しく入力されることを前提にして,3段階の作業の第一段階である営業日の時間外勤務時間を求めるための具体的な計算式を入力する作業に取りかかった。
[営業日の時間外勤務時間計算の考え方]
・図5に示した時間外勤務報告書シートの図示していない領域のセルを,時間計算を行うためのセルとして使用する。
・開始時刻と終了時刻の”時”が未入力の場合は,当該時刻を未入力として扱う。
・勤務開始時刻が入力されているとき(早出勤務の場合)は,勤務開始時刻を基に,時間外勤務時間通常をセルT7,時間外勤務時間深夜をセルU7に求める。
・勤務終了時刻が入力されているとき(残業勤務の場合)は,勤務終了時刻を基に,時間外勤務時間通常をセルV7,時間外勤務時間深夜をセルW7に求める。
・時間はすべて分に換算(1時間20分→80分)して求める。
・計算式に必要な時刻や時間について,あらかじめ分に換算した値を図3のとおり整理した。
設問1 勤務開始時刻に基づく時間外勤務時間通常を求める計算式をセルT7に入力した。計算式の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
IF(D7='',0,IF(D7*60+E7>300,[a],[b]))
aに関する解答群
ア 240−(D7*60+E7)
イ 300−(D7*60+E7)
ウ 540−(D7*60+E7)
エ (D7*60+E7)−240
オ (D7*60+E7)−300
カ (D7*60+E7)−540
bに関する解答群
ア 0 イ 240 ウ 300 エ 540
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設問2 勤務開始時刻に基づく時間外勤務時間深夜を求める計算式をセルU7に入力した。計算式の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
IF(D7='',0,IF(D7*60+E7<300,[c],[d]))
cに関する解答群
ア 240−(D7*60+E7)
イ 300−(D7*60+E7)
ウ 540−(D7*60+E7)
エ (D7*60+E7)−240
オ (D7*60+E7)−300
カ (D7*60+E7)−540
dに関する解答群
ア 0 イ 240 ウ 300 エ 540
設問2の正解例と解説へ
設問3 勤務終了時刻に基づく時間外勤務時間通常を求める計算式をセルV7に入力した。計算式の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
IF(F7='',0,IF(F7*60+G7≦300,[e],IF(F7*60+G7≦540,
[e]+[f],IF(F7*60+G7≦1320,[g],[e]))))
eに関する解答群
ア 270 イ 300 ウ 540
fに関する解答群
ア 300−(F7*60+G7)
イ 540−(F7*60+G7)
ウ (F7*60+G7)−300
エ (F7*60+G7)−540
gに関する解答群
ア 1050−(F7*60+G7)
イ 1320−(F7*60+G7)
ウ (F7*60+G7)−1050
エ (F7*60+G7)−1320
設問3の正解例と解説へ
設問4 勤務終了時刻に基づく時間外勤務時間深夜を求める計算式をセルW7に入力した。計算式の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
IF(F7='',0,IF(F7*60+G7≦300,[h],IF(F7*60+G7≦540,
[i],IF(F7*60+G7≦1320,0,[j]))))
h,jに関する解答群
ア 120+(F7*60+G7)
イ 1050−(F7*60+G7)
ウ 1320−(F7*60+G7)
エ (F7*60+G7)−120
オ (F7*60+G7)−1050
カ (F7*60+G7)−1320
iに関する解答群
ア 300 イ 420 ウ 540
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設問5 時間外勤務時間通常の”時”を求める計算式をセルH7に入力した。また,”分”を求める計算式をセルI7に入力した。セルH7に入力した計算式の[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。
なお,合計関数は,合計(A1〜A5,B6)のように記述でき,この場合,セルA1からセルA5までの範囲のすべての数値とセルB6の数値の合計が求まる。
IF(合計([k],[l])>0,整数部(合計([k]),
[l])/60),'')
解答群
ア T7 イ U7 ウ V7 エ W7
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問8 表計算を使ったデータの分析に関する次の記述を読んで,設問1〜6に答えよ。
Tさんが勤める食品製造会社の主力商品は,インスタント食品やスナック類で,コンビニエンスストア(以下,コンビニという)やスーパーが販路である。入社1年目のTさんは営業管理部に所属している。
この会社で扱っている商品は四つの系列(商品系1〜4)に分けられる。いずれも消費者のちょっとした好みの変化で売行きが左右されるので,いい商品だからといって,いつまでも売れ続けるとは限らない。営業成績には,地域による消費者意識の差も影響している。
そこで,この会社では営業部を受持ち地域別(地域S,T,U,V)の組織とし,成績を競わせるようにしている。
営業管理部は本社組織に位置し,各営業部の実績管理を行っている。Tさんの担当は実績集計である。各営業部からは,商品を販路別に集計した売上報告が送られてくる。
四半期の成果をまとめたところ,全体の売上実績は2.3%増と,わずかながら前期を上回っていた。
Tさんが,地域別の実績表(表1)を作成して課長に提出しながら,
「今期の売上実績を締めました。営業部で若干ばらつきはありますが,全体では前期を上回っています。良かったですね。」
と言うと,課長から
「合計値はそうだが,伸びの詳細を見たいので分析資料を作ってくれ。」
と指示された。
Tさんは,どんな分析資料がいいかと考え,地域別商品系別実績比較表(表2)と,販路別商品系別実績比較表(表3)を作成した。
しかし,課長は
「そんな粗い分析ではダメだよ。これでは,原因が商品そのものにあるのか,販路にあるのか,それとも営業部にあるのかが分からないじゃないか。」
と言って,表計算ソフトを操作して新しい表を作った。
そして,
「これはいろいろな要素を組み合わせて分析するのに便利なクロス集計表で,今は営業部の成績を軸に,各商品の売行きがどうなっているかを見られるように作っている。このときの留意点は,関連を一番知りたいデータ項目同志をまとめて見やすくすることだ。」
と説明してくれた。
確かに,どの商品がどこでどうなっているかが一目瞭然である。Tさんが感心していると,課長は
「クロス集計表を作るには,表計算ソフトの使い方より分折の考え方を習得しなければならない。」
と言って,次のような説明をしてくれた。
分析に当たっては,まずどのようにデータを整理して,何を問題とすればよいかを明確にすることが必要である。ここで考えられる簡単な分析の例として,次のことがある。
(1) どの地域,どの販路でも売行きが前期を下回っている商品系,又は逆に上回っている商品系があれば,商品系の問題として更に分折する。
(2) どの地域でも販路によってほぼ売行きが横ばいだったり,下回ったりする商品系があれば,販路対策の問題として更に分析する。
(3) 一つの販路では売行きが伸びているのに,もう一方の販路では地域によって上回っていたり,下回っていたりとバラバラな商品系がある。これは,販路に対する営業の問題として更に分析する。
と,解説してくれた後,今使っている表計算ソフトには,簡単な操作でクロス集計表を作る機能があるが,クロス集計の意味を理解するためにも,クロス集計機能は使わずに分析の目的を検証できる表を作りなさいとTさんに言った。
Tさんは営業部の成績を販路や商品系で比較する分析をしようと考えて,表4のようなクロス集計表を作った。
設問1 列Aを解釈する記述として正しいものを,解答群の中から選べ。
解答群
ア 列Aに商品系を割り当てたが,表1〜3から判断してxiと商品系の対応づけはできない。
イ 列Aに商品系を割り当て,x1は商品系1,x2を商品系2,x3を商品系3,x4を商品系4としている。
ウ 列Aに地域を割り当てたが,表1〜3から判断してxiと地域名の対応づけはできない。
エ 列Aに地域を割り当て,x1を地域S,x2を地域T,x3を地域U,x4を地域Vとしている。
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設問2 列Bを解釈する記述として正しいものを,解答群の中から選べ。
解答群
ア 列Bに販路を割り当てたが,表1〜3から判断してコンビニとスーパーの区別はできない。
イ 列Bに販路を割り当て,y1,y3,y5,y7をコンビニ,y2,y4,y6,y8をスーパーにしている。
ウ 列Bに販路を割り当て,y2,y4,y6,y8をコンビニ,y1,y3,y5,y7をスーパーにしている。
設問2の正解例と解説へ
設問3 行1を解釈する記述として正しいものを,解答群の中から選べ。
解答群
ア 行1に商品系を割り当てたが,表1〜3から判断してziと商品系の対応づけはできない。
イ 行1に商品系を割り当て,z1は商品系1,z2を商品系2,z3を商品系3,z4を商品系4としている。
ウ 行1に地域を割り当てたが,表1〜3から判断してziと地域名の対応づけはできない。
エ 行1に地域を割り当て,z1を地域S,z2を地域T,z3を地域U,z4を地域Vとしている。
設問3の正解例と解説へ
設問4 以下はデータの入力後に行った計算式入力手順の説明である。この表計算ソフトの仕様では,複写をする場合,複写先に複写元のセルを含むことを許している。[ ]に入れるべき適切な字句を,解答群の中から選べ。解答は重複して選んでもよい。また,セルの範囲は,”左上〜右下”の形で指定すること。
(1) I列の書式設定を小数点以下1けたの%表示にした。
(2) H列には横の合計を求める式を入れた。
(3) セルD6に式D[a]+D[b]を作り,[c][d]〜[e][f]の各セルに複写した。
(4) セル[c][d]〜[e][f]を,行の若い順にセル[g][h],[i][j],[k][l]を始点に複写した。
(5) セルD26に[m]を作ってから[n][o]〜[p][q]に複写した。
(6) セルI3には,式H[r]/H[s]を作り,I5,I7,I9,I11,I13,I15,I17,I19,I21,I23,I25,I27に複写した。
a,b,d,f,r,sに関する解答群
ア 2 イ 3 ウ 4 エ 6 オ 7
カ $2 キ $3 ク $4 ケ $6 コ $7
c,e,g,i,k,n,pに関する解答群
ア D イ E ウ F エ G
h,j,l,o,qに関する解答群
ア 6 イ 7 ウ 12 エ 13 オ 18
カ 19 キ 24 ク 25 ケ 26 コ 27
mに関する解答群
ア D6+D12+D18+D24
イ D7+D13+D19+D25
ウ $D$6+$D$12+$D$18+$D$24
エ $D$7+$D$13+$D$19+$D$25
オ 合計(D2〜D25)
カ 合計($D$2〜$D$25)
設問4の正解例と解説へ
課長はTさんの作った表を見て,
「よくできたね。でも,個々の比較項目について対前期比の伸び率をグラフで表示するともっと直感的に分かるな。まあ,営業所の分析はこれで良しとして,前に説明した別の分析視点からの表を作ってみなさい。」
と言った。
設問5 商品に問題があることを販路別にはっきりさせるには,表4の構成をどのようにすればよいか,正しいものを解答群の中から選べ。
解答群
ア このままでよい。
イ 列Aに商品系,列Bに地域,行1に販路を割り当てる。
ウ 列Aに商品系,列Bに販路,行1に地域を割り当てる。
設問5の正解例と解説へ
設問6 販路に問題があることを地域別にはっきりさせるには,表4の構成をどのようにすればよいか,正しいものを解答群の中から選べ。
解答群
ア このままでよい。
イ 列Aに販路,列Bに商品,行1に地域を割り当てる。
ウ 列Aに販路,列Bに地域,行1に商品を割り当てる。
設問6の正解例と解説へ
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