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初級シスアド 平成10年度試験 問題(午後問1〜問2)
問1 データベースを利用した取引先管理の効率化に関する次の記述を読んで,設問1〜6に答えよ。
食品商社に勤務するMさんは,自分が担当する取引先の様々な情報を表計算ソフトを使った“取引先カード”で管理している(図1)。
1枚のカードには,次の4種の情報が書かれている。
(1) 固有情報:取引先固有のもので,一時点の情報は一つしかない。
(2) 取引実績情報:取引先との前年の取引記録であり,業務システムの還元資料から転記入力している。
(3) 取引目標情報:取引先との取引目標を主要4製品に関して記録したもの。
(4) 特記事項:折衝時の注意事項や取引先の役員や担当者の趣味や話題を記録する。
社内でもMさんの管理手法が認められ,営業社員全員で取引先の目標・実績管理をパソコンで実施することになった。しかし,約2,000の取引先がある。これまでのように表計算ソフトを利用していたのでは,一人分の取引先は管理できても,営業社員全員の分は難しいことが分かった。
また,取引先の情報は営業社員全員で共有することによって大きな武器となる。取引先カード方式を関係データベースを使った方式に変更することになり,これまでの取引先管理の仕事を整理し,図2のE-R図を作成した。
さらにMさんは,手帳に記録している取引先との訪問約束やクレーム情報などの営業活動の記録もパソコンで管理したいと考えていた。この記録は取引先との折衝状況をその都度記録しており,折衝記録表として取引先ごとに入力することにした。
設問1 取引先カードの取引先情報をデータベース化するときに,各表に設定するキーとして最も適している項目を,解答群の中から選べ。
解答群
ア 営業社員名 イ 住所 ウ 取引先コード
エ 取引先名(カナ) オ 取引先名(漢字)
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設問2 図2のE-R図を参考にして,“取引先カード”の情報から次の四つの表を設計することにした。次の表の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。解答は重複して選んでもよい。
取引先マスタ表
[ a ] 文字列7けた 取引先名(漢字) 文字列40けた 取引先名(カナ) 文字列40けた 住所 文字列40けた 電話番号 文字列10けた [ b ] 文字列40けた [ c ] 文字列40けた
月次取引実績表
[ d ] 文字列7けた [ e ] 日付型 [ f ] 文字列4けた [ g ] 整数10けた
取引目標表
[ h ] 文字列7けた [ i ] 日付型 [ j ] 文字列4けた [ k ] 整数10けた
製品コード表
[ l ] 文字列4けた [ m ] 文字列40けた
解答群
ア 購買担当者氏名(主) イ 購買担当者氏名(副) ウ 製品販売実績金額
エ 製品販売実績日付 オ 製品販売予定金額 力 製品販売予定日付
キ 製品コード ク 製品名 ケ 取引先コード
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設問3 新しいエンティティとして折衝記録を図2のE-R図に追加し,折衝記録表を作ることにした。折衝記録のエンティティが結合するエンティティとして適切なものを,解答群の中から選べ。
解答群
ア 製品 イ 取引先 ウ 取引実績 エ 取引目標
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設問4 新しく作成したE-R図を参考にして折衝記録表を設計することにした。次の表の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
折衝記録表
[ n ] 文字列7けた [ o ] 日付型 面談内容メモ 文字列256けた [ p ] 日付時刻型
解答群
ア 次回訪問約束日時 イ 製品販売実績日付 ウ 製品販売予定金額
エ 製品販売予定日付 オ 製品コード カ 電話番号
キ 取引先コード ク 取引先名(漢字) ケ 訪問日
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設問5 データベースによる管理が定着してきたので,これまで手作業で集計していた営業担当グループごとの営業成績の管理もパソコンで行うことにした。
1人の担当者は一つのグループに所属するが,一つの取引先は複数の営業社員で担当することがある。その場合の成果は担当者で分けるルールなので,担当者ごとの成果を集計するには手作業で大変時間がかかっていた。
担当者ごとの情報を集計するためにグループ担当者表を作ることにし,新たなE-R図を作成した。図4のE-R図の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
q〜sに関する解答群
ア グループ イ 製品 ウ 取引先
エ 取引実績 オ 取引目標 カ 担当者
t,uに関する解答群
ア 販売する イ 所属する ウ 担当する
エ 電話する オ 約束する
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設問6 このように営業活動の情報管理もパソコンで実施するようになると,自分の手帳にある各取引先担当者の趣味や話題といった特記事項もデータベース化したいと考えた。
取引先の役員や担当者の趣味や話題といった特記事項の列を追加する表として適切なものを,解答群の中から選べ。
解答群
ア 取引先マスタ表 イ 月次取引実績表 ウ 取引目標表
エ 製品コード表 オ 折衝記録表 カ グループ担当表
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問2 表計算ソフトを使ったデータの分析に関する次の記述を読んで,設問1〜5に答えよ。
地方銀行のK支店の融資課に勤務するGさんは,課長の指示によって毎日の融資残高を折れ線グラフで管理していた(図1)。
本部からは,毎日の融資残高の1か月間の平均値(平均残高)を目標として指示されている。K支店では,目標に対する実績と,残高の日々の変化をグラフによってチェックしていた。しかし,Gさんは,毎日書いている折れ線グラフでは1か月の平均残高をグラフから読み取ることが難しいと思い,パソコンの表計算ソフトを利用した融資残高の管理を考えてみた。
Gさんは表計算ソフトを利用した融資残高の管理を次の五つに整理した。
(1) 融資残高の1か月間の平均値は,毎日の融資残高の合計金額を,その月の日数で除したものである。
(2) 毎日の残高は,前日の残高に当日の融資金額を加算し,当日の回収金額を減じたものである。
(3) 取引先との返済契約によって毎月の回収日と回収金額が決まっている。
(4) 融資金額は,月初に毎日の大まかな計画を立てている。
(5) 融資も回収も予定外の取引が発生することがある。特に融資については,本部からの目標を達成できないときは,積極的に新規の融資を実行することがある。
整理した内容に基づき,自分たちの努力でコントロールしやすい融資金額を変化させることによって,目標とする平均残高の達成状況が日々把握できる仕組みを作りたいと考え,日々の残高の変化と平均残高を計算する表計算シートを作った。
しかし,Gさんは表計算ソフトによる平均残高の管理だけでは物足りなさを感じ,最近,金融機関で話題になっている融資に関するリスクについても一緒に管理できないかと考えた。
取引先の財務状況や担保の差入れ状況などの信用状況から判定できる貸倒れリスクの高低について,図2のようなマトリックスを作成した。
T類:リスクも金利も高い取引
U類:リスクは高いが金利は低い取引
V類:リスクも金利も低い取引
W類:リスクは低いが金利は高い取引
そして,Gさんは,1か月の融資金額に占めるT〜W類の割合について評価することを考え,自分なりに次の基準を作り,表計算ソフトで管理することにした(図3)。
T類は30%を超えたら評価は×とし,以下の場合は○を表示する。
U類は15%を超えたら評価は×とし,以下の場合は○を表示する。
V類とW類については合計金額が70%を超えたら評価は○とし,以下の場合は×を表示する。
設問1 セルH3に入力した計算式の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
H3=[ a ]+[ b ]−[ c ]
解答群
ア B3 イ C3 ウ D3 エ E3
オ F3 カ G3 キ I1 ク I3
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設問2 セルH4に計算式を入力し,その式を列Hの月末日まで複写した。セルH4に入力した計算式の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
H4=[ d ]+[ e ]−[ f ]
解答群
ア C4 イ D4 ウ E4 エ F4
オ G4 カ H3 キ I1 ク I3
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設問3 セルI4に平均残高を求める計算式を入力し,その式を列Iの月末日まで複写した。セルI4に入力した計算式の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。ただし,セルI3はH3と同じ値となる計算式を入力した。
I4=([ g ]*[ h ]+[ i ])/[ j ]
解答群
ア B3 イ B4 ウ C3 エ C4 オ G3
カ G4 キ H3 ク H4 ケ I3 コ I4
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設問4 セルC34,D34,E34,F34には,列C,D,E,Fの1日から月末日までの融資金額を合計する計算式を入力した。セルD35〜D37には,T類,U類,V・W類の融資金額を評価する計算式を入力した。セルD37の計算式の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
D37=IF((C34−[ k ]−[ l ])/C34>[ m ],
'[ n ]','[ o ]')
k,lに関する解答群
ア D34 イ E34 ウ F34 エ G34
mに関する解答群
ア 0.15 イ 0.3 ウ 0.7
エ 15 オ 30 カ 70
n,oに関する解答群
ア ○ イ ×
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設問5 この表によって,予定していない融資,回収が生じても,表に入力するだけで,融資の目標平均残高に対する達成状況が簡単に分かるようになったので,課長に見せたところ,“いつのまにかパソコンでここまでやっていたのか。様々な金額の変化に柔軟に対応できることがすばらしい”とほめられた。
“これまで手書きで作っていたグラフでも,一目見ただけで目標の達成状況が理解できる工夫がしてあってね。折れ線グラフに直線を1本引くだけで,だいたいの達成状況が分かるんだよ。”と直線を1本引いてくれた。
課長が引いた直線として適切なものを,解答群の中から選べ。
解答群
ア 前月末の融資残高の直線
イ 前年同月の融資平均残高の直線
ウ 目標融資平均残高の直線
エ 予定融資金額の合計値の直線
オ 予定回収金額の合計値の直線
設問5の正解例と解説へ
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