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初級シスアド 平成10年度試験 問題(午後問3〜問4)


 
問3 社内ネットワークの構築に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。
 
 K社は,機械の設置,調整と保守を主な業務とし,顧客は近接する県内に点在している。本社には,総務課,経理課及び保守要員が所属する業務課がある。保守要員はノートパソコンをもち,必要に応じて業務課のパソコンに保存されている保守用資料を,ファイル転送で取り出すことができる。
 保守要員から,“パソコンを保守用資料の取込みだけでなく,総務課や経理課との連絡手段としても使えないか。”との要望があり,電子メールを導入することにした。このネットワークは,ファイルサーバ,保守要員が電話網経由でアクセスするサーバ,電子メールのサーバと本社各課のパソコンで構成されている(図)。
 サーバの運用担当を次のように定めた。
(1) データのバックアップ処理は業務課が担当する。
(2) 利用者のユーザIDやパスワードの管理は総務課が担当する。
 

 

 
設問1 図の構成でモデムの通信速度を28.8kビット/秒としたとき,2Mバイトの保守用資料を保守要員のパソコンヘ転送するのに必要な時間は幾らか(1Mバイト=106バイト)。最も近い値を解答群の中から選べ。なお,ネットワーク全体の伝送効率は90%とし,1バイト当たり2ビットの制御情報を必要とする。その他の装置内の待ち時間や処理時間は考慮しない。
 
解答群
ア 1分   イ 10分   ウ 13分   エ 26分

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設問2 図の(1)について説明する次の記述の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
 電子メールは,[ a ]コミュニケーション手段なので,保守要員は自分の都合の良いときにメッセージを見ることができるという利点がある。保守要員がメッセージを見たかどうかを送り手側で確認するには,[ b ]のあるメールシステムを利用する。
 [ c ]が基本ではあるが,複数の相手に同じ内容を送る[ d ]や自分あてのメッセージを別の人に転送する機能が備わっているものもある。
 
aに関する解答群
ア 強制的な    イ 同期的な
ウ 非同期的な   エ 不確実な
 
b,dに関する解答群
ア 開封確認機能    イ 掲示板機能     ウ 電子メール
エ 同報機能      オ ファイル転送機能
 
cに関する解答群
ア 個人対個人   イ 個人対不特定多数
ウ 不特定多数対不特定多数

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設問3 図の(2)について説明する次の記述の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。解答は重複して選んでもよい。
 
 (2)は,保守要員のパソコンが公衆電話網を経由して,LAN上の[ e ]として使用できるようにするための機能を備えている。
 これには[ f ]が可能なものがあり,接続してきた相手を確認した後,あらかじめ登録してある電話番号にかけ直す“[ g ][  f ]”と,接続時に電話番号を通知し,そこにかけ直してもらう“[ h ][  f ]”がある。このネットワークに対する不正なアクセスを防ぐには,“[ i ][ f ]”がよい。
 
e,fに関する解答群
ア クライアント   イ コールバック   ウ セグメント
エ センドバック   オ ソケット     カ プロトコル
キ ルーティング
 
g〜iに関する解答群
ア 可変       イ 固定       ウ ループ

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設問4 次の記述は業務課が決めたデータのバックアップ処理の手順に,専門家が付け加えたコメントである。次の記述の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
(1) データのバックアップ処理は,業務課の重要データである保守用資料の作成が終わった後に行う。バックアップ処理の直前に関連部署に通知する。
コメント:[ j ]
(2) バックアップデータを外部媒体に書き込むと遅くなるので,サーバのハードディスクの空きスペースに書き込む。
コメント:バックアップの役割は単なるデータのコピーではなく,サーバの[ k ]が発生したときに,[ l ]することである。したがって,この手順は正しくない。バックアップデータは,磁気テープなどの外部媒体を使用して,世代管理し,数世代前まで残しておくことが望ましい。
 
jに関する解答群
ア サーバのディスクの空き容量を定期的に監視し,10Mバイト以下になったら必ずバックアップ処理を行うこと。
イ バックアップ処理は自部門のことだけではなく,他部門も含めたサーバの利用状況を考慮し,定期的に行うこと。
ウ バックアップ担当者の勤務スケジュールを第一に考えて,バックアップ処理を定期的に行うこと。
 
kに関する解答群
ア ディスク容量不足  イ ハードウェア障害  ウ メモリ不足
 
lに関する解答群
ア データを圧縮    イ データを復旧    ウ データを編集

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問4 コンピュータウイルスに関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。
 
〔電子メールでの連絡〕
 
(X氏からY氏への電子メール)
 
To:Y@情報システム部
From:X@総務部
Subject:(緊急)教えてください(添付データあり) 98/10/13
 Y様
 緊急で相談したいことがあり,メールしました。
 毎月営業部門からフロッピーで送付されてくる表計算用の顧客データを,昨日私のパソコンで処理したところ,次のようになりました。
・いつもこの顧客データを使うと,自動的にワークシート1を開くマクロが起動するはずなのに,ワークシート2が開いたまま何もできなくなる。
そこで,次のチェックを行いましたが,この現象は変わりませんでした。
・自分のパソコンを再起動して,顧客データの処理を再実行する。
・表計算ソフトを再インストールして,顧客データの処理を再実行する。
・同じ表計算ソフトがインストールされている別のパソコンで顧客データの処理を再実行する。
・ハードディスクの障害チェックをする。
 当部門で何をすべきか対処方法を教えてください。
 なお,念のため使用した顧客データを,このメールに添付しました。
                               以上
 
〔情報システム部の対応〕
 情報システム部のY氏は,添付された顧客データのウイルスチェックを実施した。その結果,この顧客データがマクロウイルスに感染していることが分かり,直ちに営業部門に出向き詳細な調査を行った。情報システム部では,全社に影響を及ぼす緊急事態と認識し,即座に各部門と連絡を取った。そこで,ウイルス感染の有無を確認するとともに,他部門への電子メール発信などを一切禁止し,感染拡大の防止とウイルス除去作業を行った。また,感染源の営業部門では,影響範囲の特定を徹底的に行い,ウイルス除去,感染データの廃棄を進め,事態の収拾に努めた。
 
〔ウイルス対策の検討〕
 マクロウイルス除去に関する全社的な対応が一段落してから,X氏は情報システム部のY氏とウイルス対策について話し合った。
 最初に,Y氏はマクロウイルスの説明も兼ねて,次のようなマクロウイルス検出法の例を紹介した。
 
〔表計算ソフトのマクロウイルス簡易検出法の例〕
(1) マクロウイルスに感染していない正常な表計算データの入ったフロッピーを用意する。
(2) このフロッピーを書込み禁止の状態にして,検査するパソコンにセットし,表計算ソフトを起動する。
(3) 表計算ソフトでこのフロッピーのデータをオープンしたとき,書込みエラーのメッセージが出る場合には,マクロウイルスに感染している可能性が高い。
(4) また,何もデータを変更せずにクローズしたとき,保存するかどうかの問合せメッセージが出る場合にも,マクロウイルスに感染している可能性が高い。

 
設問1 このマクロウイルス検出法は,ウイルスのもつどんな機能をチェックしているか。解答群の中から選べ。
 
解答群
ア 自己伝染機能   イ 潜伏機能     ウ 発病機能

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設問2 マクロウイルスに関する次の記述の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
Y氏「マクロウイルスは,今回やったように[ a ]することによって知らない間に感染を拡大するものです。マクロウイルスの性質は,整理すると次のとおりです。
(1) 表計算ソフトやワープロのデータファイルに含まれる[ b ]を媒介にして感染する。
(2) OSが異なっていても[ c ]のアプリケーションプログラムが提供されていれば感染する。
(3) 自分が[ d ]を利用していなくても,感染した[ e ]を表計算ソフトやワープロで開いただけで感染する。
 
aに関する解答群
ア 電子メールにデータを添付  イ ハードディスク障害をチェック
ウ パソコンを再起動      エ 表計算ソフトを再インストール
 
bに関する解答群
ア 図形       イ テキスト     ウ マクロ
 
cに関する解答群
ア 同一製品     イ 同種類      ウ 独自
 
d,eに関する解答群
ア 図形       イ データファイル  ウ テキスト
エ プログラム    オ マクロ

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設問3 総務部のワクチンソフト管理方法として次の記述の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
Y氏「ワクチンソフトを各自が使うパソコンに必ず入れ チェックすることが各部門でのウイルス対策の基本です。」
X氏「私の部署では,去年すべてのパソコンを新規購入し,そのときにワクチンソフトがインストールされていたはずです。どうして今回のウイルスを検出できなかったのでしょうか。」
Y氏「そうですね。次の2点をチェックする必要がありますね。」
・[ f ]
・[ g ]
 
解答群
ア 各パソコンで毎日一定の時刻にワクチンソフトがきちんと起動されているか。
イ 使っているワクチンソフトはすべてのパソコンで同じ種類のものか。
ウ パソコン用以外にインターネット用ワクチンソフトを準備しているか。
エ ワクチンソフト又はパターンファイルのバージョンアップを行っているか。

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設問4 ウイルス対策に関する次の記述の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
X氏「今後,ウイルス対策についてどんなことを考えていったらよいでしょうか。」
Y氏「ウイルス対策全体については,情報システム部が基本方針やガイドラインを示し,全社に対して責任をもった対応を迅速に実施します。各部門にお願いしたいことは,感染してから対策を考えるのではなく,[ h ]を考えておくことです。そのためには,まず自部門の[ i ]を決めることが必要です。情報システム部が,会社全体の状況を把握し,指示するので,各部門では[ i ]が中心になって,部門内でのウイルス情報の伝達やワクチンソフトの導入などを行い,部員全体に対策を徹底してください。」
X氏「確かに部門の中でウイルスについての知識が不足していました。ちょうど良い機会なので部員向けの[ j ]を実施したいと思います。」
Y氏「ウイルス感染の報告を積極的に行うことが,問題解決のために必要であることを全員によく理解させてください。ウイルス除去を速やかに行うことが第一であり,基本的にウイルス感染に対する[ k ]考えだということを分かってもらうことが必要です。」
X氏「[ l ]は,正式には情報システム部が行う作業ですね。」
Y氏「情報の混乱を防ぐために,情報システム部がこれまでに知られているウイルスの情報を確認し,感染部門に取るべき処置を連絡します。もしも新しい種類のウイルスであれば,ワクチンソフトのメーカなどに連絡して,対応策の検討を依頼します。こうした一連の対応状況については,後ほど情報システム部が様式に従って[ m ]を行います。」
X氏「よく分かりました。全社のルールに則って部門としてやるべきことを実行していきたいと思います。」
 
h〜jに関する解答群
ア ウイルス対策責任者      イ ウイルス報告書作成
ウ 感染対策           エ グループウェア管理者
オ 事後対策           カ セキュリティ説明会
キ 電子メール説明会       ク ネットワーク管理者
ケ 予防対策
 
kに関する解答群
ア 過失責任を問う        イ 過失責任を問わない
 
l,mに関する解答群
ア ウイルス感染パソコンの集計と報告
イ ウイルス発生の確認と除去の確認
ウ 学術機関への報告
エ 公的機関への報告
オ 新規ウイルス発生の報告

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