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初級シスアド 平成11年度春期試験 問題(午後問1〜問2)


 
問1 売上データの分析に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。
 
 Yマートは,W県下にスーパマーケット15店舗を展開する中堅小売業者である。5年前にすべての店舗にPOSシステムを導入し,在庫状況の把握や発注点管理の改善に努めてきた。
 今後の更なる業務改善のための資料として,詳細な売上デー夕の蓄積を最近開始した。このデータは,次のスキーマをもつ売上データベースに格納されている。表“売上”の各レコードは,レシート1枚分の売上,すなわち1件の売上に相当している。
 
  売上(売上ID,日付,時刻,店舗コード,総額,レジ番号,担当者ID)
  明細(売上ID,商品ID,数量)
  商品(商品ID,商品分類コード,名称,単価)
 
 商品IDにはそれぞれの商品ごとに固有の値が割り当てられているのに対して,商品分類コードには商品の分類ごとに固有のコードが割り当てられている。例えば,X社のシャンプーとZ社のシャンプーとでは,商品IDは異なっているが,商品分類コードにはシャンプーを表す同じコードが割り当てられる。
 売上データベースに蓄積されたデータを使って,次の二つの項目に関する分析を行いたい。
 
分析項目1:同じ分類の商品を同時に複数購入することを,“まとめ買い”と呼ぶ。まとめ買いされることが多いのは,どの分類の商品であろうか。まとめ買い傾向の高い商品については,多数の商品をまとめて陳列したり,まとめ買いに対して割引を実施したりすることによって,顧客の購買意欲の高揚や集客といった効果が期待される。
 
分析項目2:ある分類の商品を購入した顧客が別の分類の商品も同時に購入することを,“同時購入”と呼ぶ。同時購入されることが多い商品の組合せには,どのような分類のものがあるだろうか。同時購入の割合が高いもの同士は,隣り合わせに陳列することによって,相互に売上を伸ばし合う効果が期待される。しかし,仮に同時購入の割合が高くても,同時購入の件数自体が大きくないと,このような効果は期待できない。
 

 
設問1 分析をやり易くするために,売上データベースの内容を次のスキーマをもつ分析用データベースに移行する。
 
  売上分析(売上ID,商品分類コード,数量)
 
 表“売上分析”に格納するデータを準備するために,次のSQL文を作成した。[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
 SELECT [ a ].売上ID,商品分類コード,[ b ](数量)
  FROM 売上,明細,商品
  WHERE [ a ].売上ID=[ c ].売上ID
   AND [ c ].商品ID=[ d ].商品ID
  [ e ][ a ].売上ID,商品分類コード
 
a,c,dに関する解答群
ア 売上  イ 商品  ウ 明細
 
b,eに関する解答群
ア AVG      イ COUNT     ウ MAX      エ MIN    
オ GROUP BY    カ HAVING     キ ORDER BY    ク SUM    
 

設問1の正解例と解説へ
 
設問2 分析項目1の“まとめ買い”の傾向を調べるために,表のようなまとめ買い商品の一覧を作ることにした。この表の1行目は,商品分類コード100の商品を5個まとめ買いした例が20件あったということを示している。表には,3個以上のまとめ買いについての情報だけを格納する。
 
表 まとめ買い商品
商品分類コード 数量 件数
100520
100430
100325
110101
110510
 
 この表を作るのに必要な情報を抽出するために,次のSQL文を作成した。[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
 SELECT 商品分類コード,数量,COUNT(*)
  FROM 売上分析
  [ f ]商品分類コード,数量
  [ g ]数量>=3
  ORDER BY [ h ],[ i ]
 
f,gに関する解答群
ア GROUP BY  イ HAVING  ウ ORDER BY
 
h,iに関する解答群
ア 商品分類コード    イ 商品分類コード DESC
ウ 数量         エ 数量 DESC
 

設問2の正解例と解説へ
 
設問3 分析項目2の“同時購入”について,“商品分類Aの商品を購入した顧客が,同時に商品分類Bの商品も購入する”という場合を例に考える。  同時購入の傾向を示す指標として次の二つを採り上げると,その組合せを図に示すT〜Wの四つの場合に分けることができる。
 これら四つの場合のうち,同時購入の傾向が高く,それによる売上げ向上の効果が期待されるのはどの場合か。適切なものを,解答群の中から選べ。
 

 
解答群
ア T       イ U       ウ V       エ W     
オ TとU     カ VとW     キ TとW     ク UとV   
ケ TとUとV   コ UとVとW     
  

設問3の正解例と解説へ
 
設問4 今後,性別や年齢層といった各顧客の属性を併せて蓄積し,より詳細な購買状況の把握を目指すことにした。売上データベースに顧客属性に関する項目を追加して蓄積する場合,その項目を追加する表として適切なものを,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア 表“売上”  イ 表“商品”  ウ 表“明細”
 

設問4の正解例と解説へ
 
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問2 データベース設計に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。
 
 L社は,社員約800人の商社である。本社のほかに,全国に10か所の支社がある。全社レベルでの電子メールの活用などを通じ,社内へのパソコンネットワークの普及が進み,社員一人一人が情報活用できる環境が整ってきた。
 人事部に勤務するMさんは,上司のNさんから,現在紙ベースで行っている自己申告書(図1)の管理をパソコンネットワーク上でシステム化するように指示を受けた。現在,人事情報はホストコンピュータを使った人事システムで管理されている。ホストコンピュータでは,給与計算の処理が主に行われていて,人件費の分析や経歴管理などの情報活用は不十分な状況にある。
 自己申告書の一部の項目については,人事システムのデータを印刷し,残りの項目については,手書きで追記・修正している。図1の網かけの情報が人事システムのデータをあらかじめ印字した情報である。
 



























 
所属 社員番号 氏名 職位 年齢 自己申告年月日
D支社 0000123 山本一郎 課長 42 1999/4/1
住所 神奈川県横浜市神奈川区×−×−× 電話番号 045-123-XXXX
現在の職務内容 総務経理課課長として経理業務のとりまとめ






これまでの経歴


 
配属年月日 所属 職位
 1979年4月1日  総務部主計課           
 1985年10月1日  D支社総務経理課           
 1988年2月15日  E支社営業課       主任        
 1990年4月1日  L支社総務経理課      課長代理      
 1994年10月1日  経理部主計課       課長代理      
 1997年1月16日  D支社総務経理課      課長代理      
 1998年7月15日  D支社総務経理課      課長        
年 月                   
年 月                   
年 月                   

今後の希望
 
本社の経理部や支社の総務経理課での経験を生かし,全社的な財務戦略を企画したい。
 

 
 
 
実務スキル 
 
 
 
スキル項目 本人申告 所属長評価
 英会話 業務上問題のないレベル 社員を指導できるレベル 
 財務分析 業務上自信がある 業務上問題なし
 貿易実務 あまり自信がない 平均的なレベル
 パソコン 業務改善に活用可能 努力が必要
            
            


























 
 
図1 自己申告書

 
 Mさんは自己申告書の現状と改善目標について次のようにまとめた。
 
 
現状
改善目標
(1)記入方法 毎年,年度始めに全社員が手書きで今後の希望職務,実務上のスキルについて記入している。 住所や電話番号は変更の都度,パソコンで入力できるようにしたい。その他の項目は決められた調査期日までに入力し,人事部や所属長がいつでも最新データを参照できるようにしたい。
(2)人事システムとの関係について 社員の所属,職位,最終学歴,給与や賞与の支給額などの情報は人事システムによって管理している。 人事システムのデータと自己申告書の内容を組み合わせて分析し,人的資源の適正配分や経歴管理などに使いたい。
(3)研修室のニーズ   社内研修を担当している研修室から,個人の実務スキルに応じた研修計画策定への情報提供,個人の研修履歴と研修結果のデータベース化などのニーズが出ている。
 
図2 自己申告書の現状と改善目標

 
 Mさんは,自己申告書に記載されているデータ項目を整理し,パソコンネットワーク上でシステム化するために必要と考えた表を五つ設計してみた。
 経歴表と人事マスタ表については,毎月1日現在のデータを人事システムから作成することにした。
 


 
自己申告表
社員番号 7けた
住所 60けた
電話番号 13けた
現在の職務内容 256けた
今後の希望 512けた
自己申告年月日 8けた
 
経歴表
社員番号 7けた
配属年月日 8けた
所属 30けた
職位 30けた
データ作成年月日 8けた
 


 
実務スキル表
社員番号 7けた
スキル項目 3けた
本人申告 22けた
所属長評価 22けた
自己申告年月日 8けた
 
スキル名称表
スキル項目 3けた
スキル名称 20けた
人事マスタ表
社員番号 7けた
氏名 40けた
所属 30けた
職位 30けた
年齢 2けた
最終学歴 20けた
給与支給額 10けた
年間賞与支給額 10けた
データ作成年月日 8けた
 

 
設問1 Mさんの設計した表で,文字以外の属性が適している項目を,解答群の中からすべて選べ
 
解答群
 
ア 給与支給額     イ 社員番号      ウ 電話番号    
エ 年間賞与支給額   オ 年齢         
 

設問1の正解例と解説へ
 
設問2 Mさんの設計した表で,内容をコード化した方がデータの変更に柔軟に対応できる項目を,解答群の中からすべて選べ
 
解答群
ア 最終学歴     イ 氏名       ウ 住所     
エ 職位       オ 所属        
 

設問2の正解例と解説へ
 
設問3 パソコンネットワーク上でのシステム化によって,毎年の自己申告書のデータを蓄積し,人材の有効活用に使うとともにペーパーレス化を図ることにした。Mさんの設計した自己申告表と実務スキル表で,主キーとして設定すべき項目を,解答群の中からすべて選べ
 
(1) 自己申告表の主キーに関する解答群
ア 現在の職務内容   イ 今後の希望     ウ 自己申告年月日 
エ 社員番号      オ 住所        カ 電話番号    
 
(2) 実務スキル表の主キーに関する解答群
ア 自己申告年月日   イ 社員番号      ウ 所属長評価   
エ スキル項目     オ 本人申告          
 

設問3の正解例と解説へ
 
設問4 研修室のニーズによって研修履歴表と研修コード表を設計してみた。これまでに設計した五つの表と今回設計した二つの表を処理しただけでは求める結果が得られない作業を,解答群の中から選べ。
 


 
研修履歴表
社員番号 7けた
研修コード 5けた
受講年月日 8けた
受講成績 1けた
研修コード表
スキル項目 3けた
研修コード 5けた
研修コース名 30けた
 
解答群
ア 海外支店を新設するために,現在支社の総務経理課所属で,最近3年間の英会話の研修受講成績が優秀な社員を抽出する。
イ 研修コースの難易度と受講者選定の妥当性を判断するために,同一研修コースの受講成績のバラツキを分析する。
ウ 実務スキルについて,当該スキルに関する研修コースの受講を勧めるために,本人申告が所属長評価より過大評価となっている社員を抽出する。
エ 特定のスキル項目についての研修を集中して受講している社員と,幅広いスキル項目について広く浅く研修を受講している社員を抽出する。
 

設問4の正解例と解説へ
 
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