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初級シスアド 平成11年度春期試験 問題(午後問3〜問4)


 
問3 電子メールの利用に関する次の記述を読んで,設問1〜5に答えよ。
 
 自動車販売会社に勤務しているJ主任は,パソコンで電子メール(以下,メールという)を使っているが,その仕組みには詳しくない。
 J主任は会社の販売フェアで,買い替えを考えているK氏から,候補車種のいろいろな部分の写真をメールで送ってほしいと依頼された。J主任はファイル添付機能を使うのは初めてなので,試しに1個の画像ファイルを添付して自分自身に送信してみた。正常に届いたので,約20枚の写真の画像ファイルを添付したメールをK氏に送信した。続いて,“画像ファイルを添付したメールが届いたら,連絡してほしい。”と確認依頼のメールも出した。翌々日,“確認依頼のメールは届いているが,画像ファイルを添付した方のメールは1日待っても,届いていない。”と返信が来た。
 J主任は,同じ課のパソコンに詳しいC君に相談した。C君がJ主任のメール受信記録を調査したところ,メールサーバからエラーメッセージのメールが届いていた。J主任はエラーメッセージのメールを,自分に関係のない連絡と思って内容を読んでいなかった。C君はエラーメッセージの内容と送信した画像ファイルをチェックして,(1)画像ファイルを別々のメールに添付して送信するか,ファイルを圧縮して添付するように助言した。
 J主任ははじめの案に従って,まず1個の画像ファイルだけを添付したメールをK氏に送信してみた。“メールは届いたが,(2)古いメールソフトを使っているせいか添付ファイルを見ることができない。”と返信がきた。J主任は再びC君に相談した。C君はK氏が使用しているメールソフトを確認し,ファイルの添付方法をJ主任に教えた。その方法で送信したメールはK氏に届き,パソコンで画像を見ることができたとの連絡があった。
 J主任は画像ファイルを送信するときに,たくさんのメールを送るのは面倒なので,できるだけ少ないメールで済ます方法はないか,とC君に相談した。C君は,(3)複数のファイルを圧縮し,まとめて一つのファイルにしてしまえば,送信の手間は簡略化できると答えた。J主任は,教えられたとおりに送信したところ今度はうまくいった。
 J主任は,販売フェアの写真を画像ファイルにしてファイルサーバに保存したことを知らせるメールを,社内の約100人が登録されているメーリングリストに送付して知らせた。
 

 
設問1 C君が下線部(1)の助言をした理由として適切なものを,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア K氏のメールアドレスを誤って入力していたから。
イ 画像ファイルの形式がメールに添付できる形式でなかったから。
ウ 一つのメールには5個以上のファイルを添付することはできないから。
エ 複数のファイルを添付し,メールの大きさが大きくなりすぎたから。
オ メールサーバが一時停止していたから。
 

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設問2 下線部(2)の趣旨として正しいものを,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア 送信者と同一のメールソフトでなければ添付ファイルを見ることはできない。
イ 添付ファイルとして扱える形式が合致していない。
ウ 添付ファイル保存機能にバグがある。
エ 添付ファイルを表示する画像処理ソフトウェアをもっていない。
 

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設問3 下線部(3)でファイルを圧縮してメールに添付するときに,メールの送信側が受信側に念のため確認しておくべき事項として適切なものを,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア 受信側で伸張できる圧縮形式
イ 受信側のパソコンのOS名及びバージョン
ウ 受信側のパソコンのメーカ名
エ 受信側のメール送受信ソフトの製品名,バージョン又はメーカ名
 

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設問4 下線部(3)でファイルを圧縮することで得られるメリットとして正しいものを,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア 圧縮すれば相手のコンピュータの機種に関係なくファイルを編集することができるから。
イ 圧縮すれば添付ファイルが暗号化され,他人に盗み読みされないから。
ウ 圧縮すれば添付ファイルの大きさに関係なく必ずメールが相手に届くから。
エ 圧縮すればメールを送受信する回線の負荷を削減し,伝送時間を短縮できるから。
 

設問4の正解例と解説へ
 
設問5 メーリングリスト機能を使用した場合に該当することとして正しいものを,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア 多人数に送信する操作を簡略化できる。
イ 発信者のメールアドレスを匿名にすることができる。
ウ メールがメーリングリストの登録順で回覧されるので,最後の人に届くまでに時間がかかる。
エ メールサーバを経由しないで直接,相手のパソコンに届けられるのでメールサーバの負荷を軽減できる。
 

設問5の正解例と解説へ
 
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問4 暗号技術に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。
 
 S社では事業拡大のため,既に公開しているWebサイトに商品を紹介し販売する機能を加えることを計画中である。これは顧客がWebサイトを見て気に入った商品の注文をWebサイト上で行うものである。注文に際しては顧客の氏名,住所,クレジットカード番号などのデータがインターネット上を流れることになる。実現性の検討に当たり,電子商取引について専門家の説明を受けた。
 
〔説明内容〕
 インターネットを介した商取引にはセキュリティ上の問題が三つあり,それぞれ適切な暗号技術の利用によって解決することができます。
 一つ目はインターネットがオープンなネットワークなので,通信の機密性保持が難しいという点です。この問題はデータを暗号化してやり取りすることによって解決できます。現時点では絶対に安全とは言えないのですが,実用上は差し支えないでしょう。
 二つ目は,情報の完全性(インテグリティ)保持の問題です。売手と買手のやり取りは電子情報によって行われますので,伝達の途中で何者かによって改ざんされたり,あるいは当事者が自ら改ざんすることもあり得ます。暗号技術を用いたディジタル署名を使用することで,受信した情報の完全性が保持できます。
 三つ目は非対面取引であるので,相手確認が難しいことです。これには認証機能を利用します。当事者が本人であるという証明書を発行する機関が利用できます。
 

 
設問1 顧客がS社に注文書を暗号化して送信する場合に必要なものを,解答群の中から選べ。ただし,暗号方式は公開かぎ暗号方式を使用する。
 
解答群
ア S社の公開かぎ   イ S社の秘密かぎ 
ウ 顧客の公開かぎ   エ 顧客の秘密かぎ 
 

設問1の正解例と解説へ
 
設問2 暗号化によって通信の機密性を保持しても安全性に問題がある場合を,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア 通信相手が偽者である場合   イ 通信内容が改ざんされる場合 
ウ 通信内容が傍受される場合   エ 通信内容が漏えいする場合 
 

設問2の正解例と解説へ
 
設問3 ディジタル署名技術を理解するため,送信側の処理,受信側の処理を図解した。次の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。解答は重複して選んでもよい。
 

 文字列1と文字列2を比較して,同一であれば電子文書の完全性が証明される。
 
解答群
ア 受信者の公開かぎで暗号化   イ 受信者の公開かぎで復号 
ウ 受信者の秘密かぎで暗号化   エ 受信者の秘密かぎで復号 
オ 送信者の公開かぎで暗号化   カ 送信者の公開かぎで復号 
キ 送信者の秘密かぎで暗号化   ク 送信者の秘密かぎで復号 
ケ ディジタル化         コ ハッシュ化       
 

設問3の正解例と解説へ
 
設問4 証明書発行機関が発行する証明書によって正当性が証明される項目を,解答群の中から選べ。
 
解答群
ア 公開かぎ      イ 所属        ウ 名前      
エ 秘密かぎ      オ メールアドレス             
 

設問4の正解例と解説へ
 
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