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初級シスアド 平成11年度秋期試験 問題(午後問5)


 
問5 CD貸出業務に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。
 
 T社は,音楽用コンパクトディスク(CD)貸出業務を行っている。業務の概要は,次のとおりである。
(1)  CDの貸出は会員制となっていて,会員は“予約”,“貸出”,“返却”ができる。
(2)  会員カードを持っていない顧客(非会員)には,入会申込書に住所,氏名,電話番号,年齢,性別を記入してもらう。入会申込書の内容を顧客情報として顧客表に記録し,顧客コードが記録してある会員カードを発行する。
(3)  CDを借りるときは,貸出用の棚から借りたいCDを選んで,カウンタに提示することになっている。
(4)  “貸出”は,貸出用の棚から選んだCDと会員カードを提示してもらい,返却予定日を聞く。顧客表,CD表から顧客情報,CD情報を参照して,CD管理番号,顧客コード,貸出日,返却予定日を貸出情報として貸出表に記録する。
(5)  借りたいCDが棚にない場合は,“予約”ができる。“予約”は,会員カードを提示してもらい,予約希望のCDタイトルを聞く。顧客表,CD表から顧客情報,CD情報を参照して,顧客コード,CDタイトル,予約日を予約情報として,予約表に記録する。
(6)  “返却”は,返却するCDを提示してもらい,貸出表と照合する。照合後,貸出表に返却日を返却情報として記録する。返却されたCDに予約がないかどうかを予約表を参照して確認し,予約がなければCDを棚に戻す。予約があれば,CDを予約用に取り置きする。
(7)  予約されているCDの“貸出”は,会員カードを提示してもらい,予約用に取り置いてあるCDの貸出処理を行う。貸出処理では,予約表の該当する予約情報の消込みも行う。
(8)  システムで使用する表を,図1に示す。“CD表”のCD管理番号は,CD1枚ごとにユニークな番号を付ける。例えば,ロックAというCDタイトルのCDを5枚仕入れた場合は,異なる五つのCD管理番号を付ける。
 
顧客表
顧客コード 氏名 住所 電話番号 年齢 性別
 
貸出表
貸出番号 CD管理番号 顧客コード 貸出日 返却予定日 返却日
 
CD表
CD管理番号 CDタイトル 音楽ジャンル 貸出料金 メモ
 
予約表
予約番号 顧客コード CDタイトル 予約日
 
図1 システムで使用する表
 

 
設問1 CD貸出業務のDFD(図2)を作成した。図2中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。解答は重複して選んでもよい。
 

 
a〜dに関する解答群
ア 会員登録    イ 貸出     ウ 返却     エ 予約
e〜hに関する解答群
ア CD表      イ 貸出表    ウ 顧客表    エ 予約表
i〜mに関する解答群
ア CD情報     イ 消込情報   ウ 顧客情報
エ 入会申込書   オ 予約情報
 

設問1の正解例と解説へ
 
設問2 CDの貸出状況調査と在庫見直しに関する次の記述中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。解答は重複して選んでもよい。
 
 店頭で顧客ヘアンケートを行った結果,“借りたいCDがいつも貸し出されて いて借りられない”という苦情が多かったので,CDの貸出状況を調査して在庫 の見直しを行うことにした。
 見直し方法は,CDを一定の基準でグループ分けして,貸出中の頻度が高いCDは在庫を追加し,頻度が低いCDは在庫を削減することにした。ただし,店舗スペースを有効活用するために,在庫本数は一定に保つことにした。これらを考慮して,在庫の見直し手順を次のように設定した。
(1)  CDタイトルごとに過去1週間の貸出日数を合計し,CDタイトルごとの在庫本数で割った値(CDタイトル別貸出日数)を求める。
(2)  CDをグループ分けする基準として,CDタイトル別貸出日数の標準偏差を利用する。このため,CDタイトル別貸出日数の平均(μ)と標準偏差(σ)を求める。
(3)  μからσの整数倍を減算した値を基準Aとし,CDタイトル別貸出日数が2週連続して基準A以下のものは,在庫本数を30%削減する。
(4)  μにσの整数倍を加算した値を基準Bとし,CDタイトル別貸出日数が2週連続して基準B以上のものは,在庫本数を30%追加する。
(5)  在庫を調整するときの計算では,1本未満の本数は切り捨てて追加,削減を行うことにする。
(6)  全体の在庫本数を一定にするために,在庫の追加と削減本数ができるだけ近 い本数になるよう基準A,Bを調整し,(3)と(4)の計算を繰り返す。ただし,基 準A,Bはμ±3σの範囲で調整する。
 
 今回行った見直しでは,1週日,2週日ともCDタイトル別貸出日数のμとσは,それぞれ3.5,0.9であった。また,すべてのCDを在庫見直し対象とはせず,特定の音楽ジャンルだけ見直すことにした。該当するCDのCDタイトル別貸出日数を表1に示す。なお,表1の在庫本数は“CD 表”のレコード数をCDタイトルごとに合計して求めている。
 見直しの結果,基準Aは“μ−[ n ]σ”,基準Bは“μ+[ o ]σ”となり,選んだCDのうち,在庫を追加するCDの項番は[ p ],削減するCDの項番は[ q ]となる。
 
表1 在庫見直し対象のCD
項番 CDタイトル
在庫本数 30%追加
削減本数
CDタイトル別貸出日数
1週目 2週目
1  ポップスB 17 5 6.7 6.3
2  フォークA 9 2 6.6 5.9
3  ポップスD 18 5 6.6 4.9
4  ロックD 4 1 6.5 6.9
5  ポップスE 10 3 6.5 6.6
6  ロックA 8 2 5.5 6.9
7  フォークB 16 4 5.5 5.2
8  ロックB 7 2 5.4 5.6
9  演歌A 13 3 4.2 4.5
10  ポップスC 5 1 3.7 4.3
11  フォークD 10 3 2.7 1.6
12  演歌C 14 4 2.5 1.9
13  フォークE 15 4 1.5 0.5
14  演歌E 8 2 1.4 3.6
15  フォークC 4 1 1.3 1.4
16  ポップスA 7 2 0.8 3.3
17  ロックC 10 3 0.7 0.5
18  演歌B 9 2 0.5 0.6
19  演歌D 13 3 0.3 0.9
20  ロックE 8 2 0.2 0.7






 
 
 
n,oに関する解答群
ア 1      イ 2      ウ 3
 
pに関する解答群
 1,2,3,4,5,6
 1,2,3,5,6,7
 1,2,4,5,6,8
 1,2,4,5,6,9
 
qに関する解答群
 13,14,15,16,19,20
 13,14,15,17,19,20
 13,14,15,18,19,20
 13,15,17,18,19,20
 

設問2の正解例と解説へ
 
設問3 固定の顧客を獲得するためのサービスとして,CDを一定の枚数借りるごとに,1枚の貸出を無料にするようにシステムを変更することにした。このため,図1のシステムで使用する表に対して行う修正に関する記述として適切なものを,解答群の中から選べ。
 
解答群
 CD表に貸出枚数に関する項目を追加する。
 顧客表に貸出枚数に関する項目を追加する。
 貸出表に貸出枚数に関する項目を追加する。
 予約表に貸出枚数に関する項目を追加する。
 

設問3の正解例と解説へ
 
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