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初級シスアド 平成14年度春期試験 問題(午後問2)


 
問2 情報システム開発における投資採算性の評価に関する次の記述を読んで,設問 1 〜 3 に答えよ。
 
 N 社では,新しい販売情報システム(以下,新システムという)の開発を検討している。新システム開発にかかわる初期投資額と費用,並びに見込まれる投資効果を整理して,投資採算性の評価を行うことにした。
 
〔初期投資額と費用〕
(1) 初期投資額
  ソフトウェア開発費  28,000 千円
(2) 費用
丸囲い文字1   ソフトウェア維持費
 新システム稼働 1 年目にはソフトウェア開発費の 10%,2年目以降は毎年 5%に相当する額の維持費が発生する。
丸囲い文字2  ハードウェアリース費
 新システムでは,購入価格 20,000 千円相当のハードウェアを 5 年リースで使用する。毎月のリース費は,購入価格の 2%である。
丸囲い文字3  ハードウェア保守費
 2 年目以降は,毎年購入価格の 12%に相当する額の保守費が発生する。
 
〔見込まれる投資効果〕
(1)  営業利益増加効果
 当初,営業部では今後 5 年間の営業利益について, 1 年目が 200,000 千円,2 年目以降は前年比 5%増という計画を立てていた。新システムを導入すると,2 年目以降は,当初に立てた営業利益計画に比べて 3%の増加が見込まれる。
(2)  営業部事務作業費削減効果
 現状での営業部の事務作業費は, 60,000 千円/年である。新システムを導入すると,2〜5年目は毎年,前年比 15%の事務作業費の削減が見込まれる。
(3)  用紙代削減効果
 現状では,用紙代を含めた販売情報出力費用は,3,000 千円/年である。新システムを導入すると,出力費用の 50%の削減が見込まれる。
 
〔投資採算性評価〕
 流入する現金から投資のための経費として流出する現金を差し引いたものを,増分キャッシュフローと呼ぶ。この増分キャッシュフローの累計が,初期投資額と等しくなるか又は上回るまでの所要期間を,単純回収期間という。この単純回収期間を基に,新システム開発における投資採算性を評価する。
 
〔投資採算性の評価を行うためのワークシート〕
 表計算ソフトを使って新システム開発の投資採算性を評価するために,図のようなワークシートを準備した。
 
平成14年度春期 午後問2 図  
〔ワークシートの説明〕
(1)  セル C2 に,初期投資額としてソフトウェア開発費を入力する。
(2)  セル C4 に,ハードウェアの購入価格を入力する。
(3)  セル D7 には,当初に立てた営業利益計画の 1 年目の営業利益 200,000 を入力する。
(4)  セル C9 に,現状での営業部の事務作業費を入力する。
 

 
設問1 次の記述は,図のワークシートを用いて新システム開発にかかわる費用を求めるための式と手順を整理したものである。次の記述中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
(1)  ソフトウェア維持費
 1 年目の費用を求める式[ a ]をセル D3 に入力する。 2 年目以降の費用については,セル E3 に式[ b ]を入力し,セル E3 をセル F3〜H3 に複写する。
(2)  ハードウェアリース費
 セル D4 に式[ c ]を入力し,セル D4 をセル E4〜H4 に複写する。
(3)  ハードウェア保守費
 1 年目はハードウェア保守費が発生しないので,セル D5 は空のままとする。 2 年目以降については,セル E5 に式[ d ]を入力し,セル E5 をセル F5〜H5 に複写する。
 
a,b に関する解答群
ア C2*0.01 イ C2*0.05 ウ C2*0.1 エ C2*1.1
オ $C$2*0.01 カ $C$2*0.05 キ $C$3*0.01 ク $C$3*0.05
 
c に関する解答群
ア C4*0.02*12 イ C4*0.02/12
ウ $C$4*0.02*12 エ $C$4*0.02/12
 
d に関する解答群
ア C4*0.1   イ C4*0.12   ウ $C$4*0.1   エ $C$4*0.12
 

設問1の正解例と解説へ
 
設問2 次の記述は,図のワークシートを用いて新システム開発による効果を求めるための式と手順を整理したものである。次の記述中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。解答は重複して選んでもよい。
 
(1)  当初に立てた営業利益計画を求めるために,セル E7 に次の計算式を入力し,セル F7〜H7 に複写する。
 [ e ]*1.05
(2)  新システムを導入したときの営業利益増加額を求めるために,セル E8 に次の計算式を入力し,セル F8〜H8 に複写する。
 [ f ]*0.03
(3)  営業部事務作業費の現状からの削減額を求めるために,セル E9 とセル F9 に次の計算式を入力し,さらに,セル F9 をセル G9〜H9 に複写する。
 セル E9 の計算式  C9*0.15
 セル F9 の計算式  [ g ]+([ h ]−[ i ])*0.15
 
解答群
ア C9 イ D7 ウ E7 エ E9
オ $C$9 カ $D$7 キ $E$7 ク $E$9
 

設問2の正解例と解説へ
 
設問3 次の表は,ワークシートの“投資採算”について増分キャッシュフローの計算結果を整理したものである。この表を用いて計算したときの,新システムの単純回収期間を,解答群の中から選べ。
 
平成14年度春期 午後問2 表
 
解答群
ア 1 年 イ 2 年 ウ 3 年 エ 4 年
オ 5 年 カ 6 年以上    
 

設問3の正解例と解説へ
 
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