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初級シスアド 平成16年度春期試験 問題(午後問2)


 
問2 空き瓶需給計画に関する次の記述を読んで,設問1,2に答えよ。
 
 酒類メーカであるM社の工場では,瓶詰にした製品(以下,瓶詰製品という)を生産している。瓶詰製品を生産するときに用いる空き瓶は,市場から回収して再利用する空き瓶(以下,再利用瓶という)と,瓶メーカから購入する新しい空き瓶(以下,新瓶という)を併用している。
 工場では,週の第1稼働日に1週間の空き瓶の出入りを予測し,次週の初めにもつべき適正な空き瓶の在庫数を確保するために,空き瓶需給計画を策定している。空き瓶需給計画では,その週に購入する新瓶の数(以下,新瓶購入数という)を計算し,手配する。手配した新瓶は,3稼働日後に納入される。
 工場の生産ラインは,空き瓶の洗浄,洗浄した空き瓶の検査及び瓶詰の工程に分かれている。生産ラインに空き瓶が投入されると,一連の工程で洗浄,検査及び瓶詰が行われる。検査の工程では,破損などによって生産に用いることのできない再利用瓶が廃棄される。生産ラインに投入された再利用瓶の数に対する廃棄された再利用瓶の数の割合は,廃棄率と呼ばれ,1年を通じてほぼ一定の値である。新瓶については,同様の工程を通るが,廃棄されることはない。
 最近,空き瓶の在庫数が過剰になって管理費用が増大したり,不足になって新瓶を緊急手配したために購入費用が割高になったりしている。そこで,新しく空き瓶需給計画を担当することになったK君が,空き瓶需給計画の策定手順を整理し,改善に向けて検討を行うことになった。
 
〔空き瓶需給計画の策定手順〕
 空き瓶需給計画は,次の手順で策定している。ここで,空き瓶需給計画を策定している週を当週とする。
(1)  工場における実績や計画を管理している工場情報システムから,再利用瓶の前週末在庫数(以下,再利用瓶在庫数という),新瓶の前週末在庫数(以下,新瓶在庫数という),当週に生産する予定の瓶詰製品の数(以下,生産予定数という)及び次週の生産のために定められている当週末の空き瓶の在庫数(以下,安全在庫数という)を取得する。
(2)  過去の再利用瓶の回収状況から,当週に市場から回収する再利用瓶の数(以下,回収予測数という)を予測する。
(3)  再利用瓶在庫数,新瓶在庫数,回収予測数及び廃棄率を用いて,生産できる瓶詰製品の数(以下,生産可能予測数という)と,廃棄される再利用瓶の数(以下,廃棄予測数という)を計算する。
(4)  生産可能予測数と生産予定数の差から,当週末に残ると予測され,生産に使用できる空き瓶の在庫数(以下,在庫予測数という)を計算する。在庫予測数は,廃棄される再利用瓶が除かれた在庫数である。
(5)  在庫予測数が安全在庫数に満たないときには,安全在庫数と在庫予測数の差から,当週の新瓶購入数を計算する。在庫予測数が安全在庫数以上のときには,新瓶購入数を0とする。
 

 
設問1 K君は,空き瓶需給計画の策定手順を整理するために,ある週の空き瓶需給計画に用いた数値の関係を図に表した。さらに,それぞれの数値がどのように計算されるのかも明らかにした。K君が整理するために用いた図と計算方法に関する次の記述中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
午後問2問題 図
 
 各数値の計算方法は,次のとおりである。
[ c ]:(回収予測数+[ a ])×[ f ]+[ b ]
[ d ]:[ c ]−生産予定数
[ e ]:(安全在庫数−[ d ])と[ g ]のどちらか[ h ]方の数値
 
a〜gに関する解答群
ア 0 イ 1 ウ (1−廃棄率)
エ 再利用瓶在庫数 オ 在庫予測数 カ 新瓶購入数
キ 新瓶在庫数 ク 生産可能予測数 ケ 廃棄率
 
hに関する解答群
ア 大きい    イ 小さい
 

設問1の正解へ
 
設問2 回収予測数の精度の向上に関する次の記述中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
 空き瓶需給計画の策定手順を整埋して検討を行った結果,空き瓶の在庫数を適正に保つには,回収予測数の精度を高めることが最優先の課題であることが分かった。そこで,K君は,過去のデータを基にして,回収予測数の計算式を考案することにした。出荷された瓶詰製品と回収された再利用瓶に関する過去1年間のデータを収集して調査を行った結果,平均的な傾向として次のことが分かった。
(1)  出荷された瓶詰製品が再利用瓶として回収される割合は,9割である。
(2)  再利用瓶が回収されるのは,出荷後6週目から9週目までの間(以下,主回収期間という)に集中している。同じ週に出荷された瓶詰製品の再利用瓶は,主回収期間に次のような比で回収される。
 6週目:7週目:8週目:9週目=3:8:7:2
 主回収期間以外に回収される再利用瓶の数は,主回収期間に回収される再利用瓶の数に比べて無視できる数量である。
 K君は,調査の結果から,次の回収予測数の計算式を考案した。ここで,α6〜α9は,それぞれ6週前〜9週前に出荷された瓶詰製品の数を表している。
          α6×3+α7×8+α8×7+α9×2
回収予測数=━━━━━━━━━━━━━━━━×[ j ]
               [ i ]
 その後,過去2年間分のデータを用いて検証したところ,従来よりも回収予測数の精度が大幅に向上していたので,今後は,この回収予測数の計算式を使用することにした。
 
解答群
ア 0.1 イ 0.9 ウ 1 エ 9 オ 10 カ 20
キ 50 ク 100        
 

設問2の正解へ
 
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