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初級シスアド 平成16年度春期試験 問題(午後問4)


 
問4 情報処理会社における委託料金の計算方式の見直しに関する次の記述を読んで,設問1,2に答えよ。
 
 Z社は,売上計算などの処理を企業から委託されており,委託料金(以下,料金という)の単価が月間処理件数によって決まっている。
 Z社には,企業から料金の値下げ要望が数多く寄せられていた。そのため,企画部のWさんは,企業からの要望を可能な限り取り入れ Z社の収益に大きな影響を与えないような料金体系の改定案を検討するように指示を受けた。
 
〔現在の委託処理の料金体系〕
 現在の料金計算方式では,1か月間の処理件数に応じた単価を用いている。現在の委託処理の単価を表1に,料金計算例を表2に示す。
 
表1 現在の委託処理の単価
月間処理件数(件) 単価(円)
1〜 50,000 30
50,001〜100,000 29
100,001〜300,000 27
300,001以上 24
 
表2 現在の委託処理の料金計算例
処理月 月間処理件数(件) 料金(円)
4月 80,000 80,000×29=2,320,000
5月 140,000 140,000×27=3,780,000
6月 120,000 120,000×27=3,240,000
7月 50,000 50,000×30=1,500,000
8月 20,000 20,000×30= 600,000
9月 100,000 100,000×29=2,900,000
合計 510,000 14,340,000
 
〔企業からの要望〕
(1)  半年に1度,大量の処理を委託しているので,料金を安くしてほしい。
(2)  毎月の処理は大量ではないが,半年の合計はかなりの量になるので,考慮してほしい。
 
 Wさんは,新しい料金計算方式(以下,計算方式Xという)を作成し,企業からの要望にあっているかどうかを検証した。
 計算方式Xでは,半年ごとに期初月(4月,10月)から当該月までの累積処理件数によって単価を決め,その単価に月間処理件数を乗じることにした。計算方式Xにおける委託処理の単価を表3に,料金計算例を表4に示す。
 
表3 計算方式Xにおける委託処理の単価
累積処理件数(件) 単価(円)
1〜 50,000 30
50,001〜100,000 29
100,001〜300,000 27
300,001〜500,000 24
500,001〜1,000,000 20
1,000,001〜3,000,000 15
3,000,001以上 13
 
表4 計算方式Xにおける委託処理の料金計算例
処理月 月間処理件数(件) 累積処理件数(件) 料金(円)
4月 80,000 80,000 80,000×29=2,320,000
5月 140,000 220,000 140,000×27=3,780,000
6月 120,000 340,000 120,000×24=2,880,000
7月 50,000 390,000 50,000×24=1,200,000
8月 20,000 410,000 20,000×24= 480,000
9月 100,000 510,000 100,000×20=2,000,000
合計 510,000 12,660,000
 

 
設問1 料金計算方式に関する次の記述中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
 現在の料金計算方式では,月間処理件数で単価が決まっている。しかし,計算方式Xでは,月間処理件数ではなく,期初月から当該月までの累積処理件数で単価が決まる。図に,表4中の4〜6月の累積処理件数を示す。
 
 
午後問4問題 図
 
 5月の単価は,現在の料金計算方式では図中の[ a ]によって決まり,計算方式Xでは図中の[ b ]によって決まることになる。そのため,計算方式Xでは,収益に与える影響も大きくなるのではないかと考え,新たに計算方式Yを考えた。計算方式Yでは,表3中の累積処理件数に応じた単価を用いるが,月間処理件数を累積処理件数に応じて分解し,分解した件数ごとに単価を決める。計算方式Yにおける委託処理の料金計算例を,表5に示す。
 
表5 計算方式Yにおける委託処理の料金計算例
処理月 月間処理件数(件) 累積処理件数(件) 料金(円)
4月 80,000 80,000 50,000×30=1,500,000
30,000×29= 870,000
5月 140,000 220,000  
6月 120,000 340,000 80,000×27=2,160,000
40,000×24= 960,000
7月 50,000 390,000 50,000×24=1,200,000
8月 20,000 410,000 20,000×24= 480,000
9月 100,000 510,000 90,000×24=2,160,000
10,000×20= 200,000
合計 510,000 13,350,000
注 網掛けの部分は,表示していない。
 
 5月の処理件数において,計算方式Yでは,図中の[ c ]と[ d ]によって単価が異なる。
 
解答群
ア 件数1   イ 件数2   ウ 件数3   エ 件数4   オ 件数5
 

設問1の正解へ
 
設問2 Wさんの検証に関する次の記述中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。解答は,重複して選んでもよい。
 
 計算方式Yが現在の料金計算方式よりも安くなるかどうかを,月間処理件数に偏りのあるケースと,月間処理件数が平均しているケースについて,表1と表3の単価を用いて試算した。表6は月間処理件数に偏りのあるケースの料金計算例の一つであり,表7は月間処理件数が平均しているケースの料金計算例の一つである。
 
表6 月間処理件数に偏りのあるケースの料金計算例
処理月 月間処理件数(件) 累積処理件数(件) 現在の料金計算方式で
計算した料金(円)
計算料金方式Yで
計算した料金(円)
4月 5,000 5,000    
5月 5,000 10,000   [ e ]
6月 475,000 485,000 11,400,000
12,490,000
7月 5,000 490,000    
8月 5,000 495,000 [ f ] [ g ]
9月 5,000 500,000    
合計 500,000 500,000 12,150,000 13,150,000
注 網掛けの部分は,表示していない。
 
表7 月間処理件数が平均しているケースの料金計算例
処理月 月間処理件数(件) 累積処理件数(件) 現在の料金計算方式で
計算した料金(円)
計算料金方式Yで
計算した料金(円)
4月 50,000 50,000 [ h ]  
5月 100,000 150,000 [ i ] 2,800,000
6月 100,000 250,000    
7月 100,000 350,000    
8月 100,000 450,000   2,400,000
9月 50,000 500,000 1,500,000 1,200,000
合計 500,000 500,000 14,600,000  
注 網掛けの部分は,表示していない。
 
 表6の料金計算例のケースでは,現在の料金計算方式と比較すると,計算方式Yの料金は安くならない。また,表7の料金計算例のケースでは,現在の料金計算方式と計算方式Yの料金を比較すると,[ j ]。
 計算方式Yでは,半年間の合計処理件数が同じ場合には,[ k ]。
 
e〜iに関する解答群
ア 120,000 イ 135,000 ウ 145,000 エ 150,000
オ 1,500,000 カ 2,700,000 キ 2,800,000 ク 2,900,000
 
jに関する解答群
 計算方式Yと現在の料金計算方式は同じになる
 計算方式Yの方が現在の料金計算方式よりも高くなる
 計算方式Yの方が現在の料金計算方式よりも安くなる
 
kに関する解答群
 月間処理件数が平均しているケースの方が,毎月の処理件数に偏りのあるケースよりも料金は高くなる
 月間処理件数に偏りのあるケースの方が,毎月の処理件数が平均しているケースよりも料金は高くなる
 月間処理件数に偏りのあるケースと,毎月の処理件数が平均しているケースの料金は変わらない
 

設問2の正解へ
 
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