初級システムアドミニストレータ試験情報初級シスアド試験の既出問題平成16年度秋期試験メニュー >問題と解説
 

初級シスアド 平成16年度秋期試験 問題(午後問5)


 
問5 業務変更に伴うシステムの変更に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。
 
 A社は,会員に健康食品の通信販売を行っている会社である。商品の注文は会員が数と期間を指定して行い,商品の送付はA社が毎月1回一斉に行っている。
 会員には,それぞれランクが設定され ランクによって購入代金の割引率が決まる。
 通常は,当月に送付した商品分の購入代金を引落し金額とし,毎月決まった期日に会員の口座から引落しする。
 口座の残高が引落し金額に満たない場合には,1円も引落しされない。この場合,引落しができなかった金額を引落し不能額とし,会員に口座への入金を促す(以下,督促という)。前月に引落しができなかった場合には,前月の引落し不能額を当月分の購入代金と合算して引落し金額とする。
 毎月の最終営業日に,当月の引落しの状況から,督促する対象の会員を抽出し,ランク設定を行う。このときの督促,ランク設定を,それぞれ当月の督促,当月のランク設定という。
 このたび,督促方法とランク設定の条件を変更することになり,会員管理システムを変更することにした。督促とランク設定の業務を担当しているB君は,新しい督促方法と新しいランク設定の条件を次のとおりにまとめて,システム設計担当のC君に説明した。システム設計を進めたC君は,設計内容について,B君と確認することにした。
 
〔新しい督促方法〕
 現在は,引落しができなかったすべての会員に督促状を送付しているが,督促状を受け取った会員からの評判はよくない。そこで,引落し不能額と引落しができなかった期間によって,督促状よりも表現の柔らかい残高不足のお知らせを送付するように変更する。
(1)  引落し不能額が1万円未満の会員には,当月から残高不足のお知らせを送付する。引落しができるまで,最長で連続3か月送付する。
(2)  残高不足のお知らせを連続3か月送付し,4か月目以降も引落しができない会員には,督促状を送付する。引落しができるまで,最長で連続2か月送付する。
(3)  引落し不能額が1万円以上の会員には,当月から督促状を送付する。上記(2)と同様に,引落しができるまで,最長で連続2か月送付する。
(4)  督促状を連続2か月送付し,3か月目も引落しができない会員は,販売停止とし,以後,引落しができるまで,商品の送付,新しい注文の受付を停止して督促を続ける。
(5)  前月まで引落しができなかった会員の口座から当月に引落しができた場合には,当月から,残高不足のお知らせや督促状の送付を停止し,販売停止であった会員にも翌月から商品の送付,新しい注文の受付を再開する。
 
〔新しいランク設定の条件〕
 ランクは,I,II,IIIの三つがあり,当月までの購入代金累計と引落しの状況によって設定する。現在,ランクの変更は,1ランクずつ変更しているが,一度に2ランク変更する条件を追加する。
(1)  ランクI(割引率0%)
 新規に入会したときには,ランクIに設定する。
(2)  ランクII(割引率5%)
 ランクIでの購入代金累計が10万円以上になった場合には,ランクIIに設定する。
(3)  ランクIII(割引率10%)
 ランクIIでの購入代金累計が30万円以上になった場合,又はランクIでの購入代金累計が40万円以上になった場合には,ランクIIIに設定する。
(4)  当月にランクを変更した会員については,新しいランクでの購入代金累計を0円にする。
(5)  ランクII,IIIの会員から引落しができなかった場合には,それぞれランクをI,IIに下げる。それ以降,引落しができないままでも,次の(6),(7)に該当しなければランクを下げない。引落しができない間は,ランクを上げない。
(6)  販売停止になった場合には,ランクIに設定する。
(7)  引落しができている会員でも,過去1年間の購入代金の合計(以下,年間購入代金合計という)が1万円未満の場合には,購入代金累計にかかわらずランクIに設定する。
 

 
設問1 督促に関するB君とC君の会話文中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
C君 「新しい督促方法と新しいランク設定の条件を基に,会員の状態を次のように定義しました。」
正常状態 :正常に引落しができている状態。
お知らせ状態:残高不足のお知らせを送付する対象である状態。
督促状態 :督促状を送付する対象である状態。ただし,販売停止ではない状態。
販売停止状態:販売停止の状態。
 
C君 「また,どのような条件でどの状態に遷移するかを示す遷移図(図1)を作成しました。丸が状態を示し,矢印が状態遷移を示します。状態遷移の条件を矢印の近くに記述します。」
 
図1 遷移図
 
B君 「このような遷移図を用いることによって,どの条件でどの状態になるかが漏れなく検討できますね。」
 
解答群
 引落しができた場合
 引落し不能額が1万円以上の場合
 引落し不能額が1万円未満の場合
 連続3か月目の場合
 連続4か月目の場合
 連続5か月目の場合
 

設問1の正解へ
 
設問2 C君は,現在のランクとランク設定の条件によって,会員をどのランクに設定するかを示す会員のランクの遷移表(表1)を作成し,B君と確認することにした。作成途中の表1に関するB君とC君の会話文中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
表1 会員ランクの遷移表(作成途中)
 
B君 「表1に従って毎月のランク設定を行ってみて,間違いがないかどうかを確認しましょう。例えば,“新規に入会した会員が毎月一定額の2万円分を購入し続け,毎月引落しができている場合”についてはどうでしょうか。」
C君 「新規に入会した会員は,ランクIに設定されます。毎月一定額の2万円分を購入し続けると,最初の引落しができた月を1か月目として[  d  ]か月目にランク[  e  ]に設定されます。その後,ランクが変わった月の翌月を1か月目として[  f  ]か月目にランク[  g  ]に設定されます。」
B君 「分かりました。次に,“毎月一定額の5千円分を購入し続けていたランクIIIの会員が購入をやめて,最後に購入した月の5千円の引落しができないままである場合”についてはどうでしょうか。その会員は,[  h  ]にランクIIに設定され,その後ランクは変わらず,6か月目に販売停止状態になり,そのときにランクIに設定されるはずです。しかし,表1を毎月適用すると,ランクIIに設定された月の翌月にランク[  i  ]に設定されます。」
C君 「ご指摘のとおり,表1に誤りがありました。ランクIIをランクIIの1とランクIIの2の二つに分けて,表1を修正すると表2になります。」
 
表2 会員ランクの遷移表(修正したもの)
 
d,fに関する解答群
ア 5    イ 15    ウ 25
 
e,g,iに関する解答群
ア I    イ II    ウ III
 
hに関する解答群
 最初に5千円の引落しができなかった月
 引落しができた月
 引落し不能額が1万円以上になった月
 
j,kに関する解答群
ア I イ IIの1
ウ III エ 空欄(ランクを変更しない)
 

設問2の正解へ
 
設問3 〔新しい督促方法〕に関して,更にランクによって督促に差をつける変更が追加されることになった。追加された内容の検討に関するB君とC君の会話文中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
〔追加された内容〕
 ランクIIIの会員については,〔新しい督促方法〕の(3)に該当したときから,最長2か月間の猶予期間をおいて督促状を送付する。猶予期間中は,残高不足のお知らせを送付する。猶予期間中に引落しができた場合には,残高不足のお知らせの送付を停止する。
 
C君 「猶予期間中の会員の状態として,新たに督促猶予状態を定義し,新しい遷移図を作成しています(図2)。この図2には,さらに,状態遷移の矢印を追加しなければなりません。」
B君 「それは,[  l  ]と[  m  ]の二つですね。」
C君 「はい,そうです。図2を完成させて,システム設計を続けます。」
B君 「よろしくお願いします。」
 
図2 新しい遷移図
 
解答群
 お知らせ状態→督促猶予状態
 お知らせ状態→販売停止状態
 正常状態→督促状態
 正常状態→販売停止状態
 督促状態→お知らせ状態
 督促状態→正常状態
 督促猶予状態→お知らせ状態
 督促猶予状態→販売停止状態
 

設問3の正解へ
 
メニューへ戻る