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初級シスアド 平成18年度秋期試験 問題(午後問7)
問7 データベース構造の設計に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。
洋酒の輸入と販売を行っているQ社は,輸入した商品の保管を複数の倉庫会社に委託している。Q社では,図1に示す出荷依頼書を用いて,倉庫会社に商品の出荷を依頼している。
出荷依頼書の概要は,次のとおりである。
〔出荷依頼書の概要〕
(1) 出荷依頼書には,それぞれ異なる依頼番号が付与されている。 (2) 1枚の出荷依頼書には,一つ以上の商品が含まれている。ただし,1枚の出荷依頼書に,同じ商品が二つ以上含まれることはない。 (3) 配送先によって,出荷する倉庫が決まっている。各倉庫は,複数の配送先に出荷している。 (4) 倉庫会社は,複数の倉庫を所有している。一つの倉庫が,複数の倉庫会社に所有されることはない。 (5) 商品によって,商品分類と輸入元が決まっている。輸入元からは,1種類以上の商品を輸入している。
近年,Q社では,取り扱う商品の種類が増加している。そこで,出荷依頼業務を効率よく行うとともに,過去の出荷依頼に関する情報(以下,過去データという)を迅速に検索するために,出荷依頼書に手書きで記入していた業務をシステム化することにした。このシステム化に伴って,Q社の営業課では,データベース構造を設計することになった。
設問1 営業課で,図1の出荷依頼書を基にデータベース構造を設計したところ,図2のような問題のあるデータベース構造になってしまった。図2に関する次の記述中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
図2中における出荷依頼書表の主キー以外の項目は,次の〔1〕〜〔3〕に分別できる。
〔1〕 [ a ]のように,主キーの一部である依頼番号だけで決まる項目 〔2〕 [ b ]のように,主キーの一部である商品番号だけで決まる項目 〔3〕 数量のように,主キー全体で決まる項目
このように,主キーの一部だけで決まる項目と,主キー全体で決まる項目の両方をもつ表は,データ更新時にデータベースの整合性が失われる可能性がある。例えば,商品分類体系の変更に伴って,ある商品が属している商品分類を変更するときには,[ c ]しなければ,データによっては,同じ商品が異なる商品分類に属してしまうような,データ間の矛盾が発生してしまう。また,主キーでない項目が,ほかの主キーでない項目によって一意に決定されるような関係,すなわち,配送先が決まれば倉庫が決まるような関係や,[ d ]が決まれば[ e ]が決まるような関係についても,同様にデータベースの整合性が失われる可能性がある。
このような矛盾が発生しないデータベース構造を設計するためには,事前にデータの分析を行う必要がある。
a,bに関する解答群
ア 依頼年月日や商品分類番号 イ 商品分類番号や輸入元番号 ウ 配送先番号や輸入元番号 エ 配送年月日や配送先番号
cに関する解答群
ア 出荷依頼書表の該当する商品番号のデータをすべて更新 イ 出荷依頼書表の該当する商品番号のデータをすべて削除 ウ 出荷依頼書表の該当する商品番号のデータを一つだけ選んで更新 エ 商品表の該当する商品番号のデータを更新 オ 商品表の該当する商品番号のデータを削除
d,eに関する解答群
ア 商品 イ 数量 ウ 倉庫 エ 倉庫会社 オ 配送年月日 カ 輸入元
設問1の正解へ
設問2 営業課では,データベースを再設計するためにデータの分析を行って,図3に示すような,出荷依頼業務のE-R図を作成した。図3中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
設問2の正解へ
設問3 過去データの検索についての要件に対応したデータベース構造の設計に関する次の記述中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
営業課では,図3を参考にしながらデータベース構造を再設計した。図4に,再設計後のデータベース構造を示す。
さらに,営業課では,出荷依頼業務について,過去データの検索についての要件を追加して,データベース構造を見直すことにした。過去データの検索についての要件は,次のとおりである。
〔過去データの検索についての要件〕
商品分類体系,商品の輸入元又は配送先に出荷する倉庫が変更になったときでも,次の(1)〜(3)に記述されているとおりに過去データの検索ができること。
(1) 商品分類体系が変更になったときには,変更前のデータについても,新しい商品分類体系を適用する。 (2) 商品の輸入元が変更になったときには,該当する商品の輸入元を変更せずに,新しい商品番号を付与して別商品として取り扱う。過去データについては,それぞれの商品の輸入元が分かるようにする。 (3) 配送先に出荷する倉庫が変更になったときでも,過去データについては,出荷時点で依頼していた倉庫が分かるようにする。
〔過去データの検索についての要件〕において,(1)については,商品番号から新しい商品分類を導き出せるので,[ k ]。(2)については,[ l ]ので,出荷依頼表や出荷依頼明細表に輸入元番号を追加する必要はない。(3)については,[ m ]。
kに関する解答群
ア 出荷依頼表に商品分類番号を追加して対応すべきである イ 出荷依頼明細表に商品分類番号を追加して対応すべきである ウ 出荷依頼表や出荷依頼明細表に商品分類番号を追加する必要はない
lに関する解答群
ア 新しい商品番号から過去の商品番号を導き出せる イ 新しい商品番号から過去の輸入元を導き出せる ウ 過去の商品番号が商品表から削除される エ 過去の商品番号から過去の輸入元を導き出せる
mに関する解答群
ア 過去に出荷を依頼した倉庫が,商品によって異なる可能性があるので,出荷依頼明細表に倉庫番号を追加して対応すべきである イ 過去に出荷を依頼した倉庫を記録しておく必要があるので,出荷依頼表に倉庫番号を追加して対応すべきである ウ 配送先表に新しい倉庫番号を登録することによって,過去に出荷を依頼した倉庫を導き出せるので,出荷依頼表や出荷依頼明細表に倉庫番号を追加する必要はない
設問3の正解へ
設問4 営業課では,システム化に当たって,図5に示す要件を追加することにした。図5中の要件(1)〜(4)の追加に伴うデータベース構造の変更に関する記述として適切なものを,解答群の中から二つ選べ。
図5 追加する要件
(1) 出荷依頼書ごとに,“朝8時までに配送”や“午後配送”のように,配送時間帯を指定できるようにする。 (2) 出荷依頼書ごとに,配送先の住所と電話番号を表示する。 (3) 出荷依頼書の明細ごとに,商品1本当たりの重量を表示する。 (4) 出荷依頼書の明細ごとに,“18本中3本は試飲用のサンプル品”というように,備考を表示できるようにする。
解答群
ア (1)と(2)については,配送先表に項目を追加して対応する。 イ (1)については配送先表に,(2)については出荷依頼表に,それぞれ項目を追加して対応する。 ウ (1)については出荷依頼表に,(4)については出荷依頼明細表に,それぞれ項目を追加して対応する。 エ (1)については出荷依頼表に,(4)については商品表に,それぞれ項目を追加して対応する。 オ (2)については配送先表に,(3)については出荷依頼表に,それぞれ項目を追加して対応する。 カ (2)については配送先表に,(3)については商品表に,それぞれ項目を追加して対応する。 キ (3)と(4)については,商品表に項目を追加して対応する。 ク (3)については出荷依頼表に,(4)については出荷依頼明細表に,それぞれ項目を追加して対応する。
設問4の正解へ
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