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初級シスアド 平成19年度秋期試験 問題(午後問6)


 
問6 婦人服販売の売上分析に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。
 
 A社は婦人服販売会社で,仕入れた商品を直営の店舗で販売している。各店舗では,商品の販売時期(以下,シーズンという)当初は正価で販売し,シーズン経過とともに割引率を上げていき,シーズン終了時には商品の在庫がなくなるように割引販売を行っている。割引販売の対象商品や割引率は各店舗に任されている。この販売方針の効果を確認するため,B君はC県にある全店舗(4店舗)での最近の売上動向を調べることにした。
 A社の売上管理システムでは,店舗ごとに売上明細(売上日,正価,割引率,売上単価,数量)を管理している。商品の仕入金額(以下,原価という)は正価の30%で,売上金額から原価を引いたものが粗利である。原価を売上金額で割ったものを原価率,粗利を売上金額で割ったものを粗利率という。
 表1は,C県の最近5年間の店舗別売上金額と粗利をまとめたものである。
 
表1 C県の最近5年間の店舗別売上金額と粗利 単位 百万円
    2002年 2003年 2004年 2005年 2006年
店舗1 売上金額 18.7 21.1 32.6 34.7 37.7
粗利 10.5 11.8 16.9 17.4 16.6
店舗2 売上金額 19.4 22.5 23.9 28.0 33.0
粗利 10.1 11.7 12.2 14.0 15.5
店舗3 売上金額 25.0 27.7 25.5 24.3 26.0
粗利 14.0 15.0 12.7 11.9 12.7
店舗4 売上金額 19.9 23.4 26.4 32.2 39.6
粗利 10.3 12.2 13.8 15.5 17.5
合計 売上金額 83.0 94.7 108.4 119.2 136.3
粗利 44.9 50.7 55.6 58.8 62.3
前年比 売上金額 114.1% 114.5% 110.0% 114.3%
粗利 112.9% 109.7% 105.8% 106.0%
 
 B君は売上金額と粗利の推移について,詳しく分析してみることにした。
 

 
設問1 売上金額と粗利の関係に関する次の記述中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
 正価販売による売上(以下,正価売上という)に限ると,粗利率は[  a  ]%であるが,実際の売上での粗利率は異なる。例えば,2006年のC県全体の売上では,粗利率が[  b  ]%である。その差は,実際の売上が正価売上と比べて[  c  ]だけ低くなることに起因している。したがって,実際の売上での[  d  ]は正価売上の場合よりも高くなる。
 C県での最近5年間の売上金額と粗利の推移を調べると,売上の前年比の伸びに比べて,[  e  ]といえる。
 
aに関する解答群
ア 10    イ 30    ウ 50    エ 70    オ 90
 
bに関する解答群
ア 45.7   イ 49.0   ウ 50.6   エ 51.0   オ 54.3
 
cに関する解答群
ア 売上金額×原価率 イ 売上金額×割引率 ウ 正価×原価率
エ 正価×割引率 オ 正価×(1−割引率)  
 
dに関する解答群
ア 粗利額 イ 粗利率 ウ 原価率
 
eに関する解答群
 粗利の前年比の伸びが大きい
 粗利の前年比の伸びが小さい
 粗利の前年比の伸びが大きい年と小さい年がある
 

設問1の正解と解説へ
 
設問2 次の記述中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
 B君は,売上と粗利の内容を詳しく分析するために,C県全体の正価売上と割引販売による売上(以下,割引売上という)の売上金額の推移をまとめた表2を作成した。
 
表2 C県全体の正価売上と割引売上の売上金額の推移 単位百万円
  正価売上 割引売上 合計
2002年 45.0 38.0 83.0
2003年 49.0 45.7 94.7
2004年 53.0 55.4 108.4
2005年 53.0 66.2 119.2
2006年 59.0 77.3 136.3
 
 正価販売の期間を延ばし,正価での売上が増えると,高い粗利を確保できる。しかし,割引販売の開始が遅れ,多数の商品が売れ残ると,高い割引率での割引販売が必要になる。
 割引販売の商品数が多いことと割引率が高いこととは,ともに粗利を下げる要因となる。C県全体の売上の推移では,正価売上の比率は[  f  ]年以降50%を割っている。割引売上に限った粗利率(以下,割引売上の粗利率という)は,次の式で求めることができる。
 
              粗利の合計−[ g ]
割引売上の粗利率=━━━━━━━━━━━
                [ h ]
 
 割引売上の粗利率は,2002〜2006年の間,表3のように推移している。
 
表3 割引売上の租利率の推移 単位 %
  2002年 2003年 2004年 2005年 2006年
粗利率 36.6 34.4 33.6 31.4 28.8
 
 これらのことから,C県全体の売上の傾向としては,年を追うごとに[  i  ]といえる。
 
fに関する解答群
ア 2002   イ 2003   ウ 2004   エ 2005   オ 2006
 
gに関する解答群
 売上金額の合計×0.3
 売上金額の合計×0.7
 正価売上金額の合計×0.3
 正価売上金額の合計×0.7
 (売上金額の合計×0.3−原価の合計)
 (売上金額の合計×0.7−原価の合計)
 
hに関する解答群
ア 粗利の合計 イ 売上金額の合計 ウ 原価の合計
エ 正価売上金額の合計 オ 割引売上金額の合計  
 
iに関する解答群
 割引販売の平均割引率が増減を繰り返している
 割引販売の平均割引率が増えている
 割引販売の平均割引率が減っている
 

設問2の正解と解説へ
 
設問3 店舗ごとの売上状況の分析に関する次の記述中の[  ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
 B君は,店舗ごとの売上状況を分析することにした。図1は売上全体に占める正価売上の割合の推移,図2は割引売上の粗利率の推移を表したグラフである。
 
図2 正価売上の割合の推移
 
図2 割引売上の租利率の推移
 
 B君は図1,2から,粗利率低下には次の二つのタイプがあると考えた。
(1)  正価売上の割合の低下
(2)  割引売上の粗利率の低下
 C県の店舗がどのタイプに分類されるかを調べ,表4の割引売上傾向分類表を作成した。
 〔1〕,〔2〕のタイプの判断は,次の条件が二つとも当てはまる場合とした。
 毎年,同様の傾向を示していること
 2002年に比べ,2006年が10ポイント以上変化していること
 
表4 割引売上傾向分類表
  〔2〕のタイプ 〔2〕のタイプではない
〔1〕のタイプ [  j  ] [  k  ]
〔1〕のタイプではない [  l  ] [  m  ]
 
 表4の結果から,店舗ごとの割引売上の傾向には,それぞれ特徴があることが分かった。
 
解答群
ア 該当なし イ 店舗1 ウ 店舗1と店舗2
エ 店舗1と店舗3 オ 店舗2 カ 店舗2と店舗3
キ 店舗2と店舗4 ク 店舗3 ケ 店舗3と店舗4
コ 店舗4    
 

設問3の正解と解説へ
 
設問4 B君は一つの店舗に着目し,その店舗の粗利率,正価売上の割合及び割引売上の粗利率の推移を比較するために,図3のグラフを作成した。図3から読み取れるこの店舗の状況に関する適切な記述を,解答群の中から選べ。
 
図2 割引売上の租利率の推移
 
解答群
 2004年以前はシーズンの早い時期から割引販売を始めているので割引率が低いが,2005年以降は割引販売を遅く始めているので割引率を上げて販売している。
 2004年まで粗利率が低下していないことから,粗利率が下がっているのは割引販売の割引率が上がったことだけが原因といえる。
 粗利率と割引売上の粗利率は比例しており,粗利率を上げるためには割引販売の割引率を下げるしかない。
 正価売上の割合が毎年下がっているが,2004年までは割引販売の数量が少ないので粗利率が下がっていない。
 正価売上の割合は毎年下がっているが,2004年までは割引売上の粗利率が上がっているので,2004年までは相殺されて粗利率が下がっていない。
 

設問4の正解と解説へ
 
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