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初級シスアド 平成20年度春期試験 問題(午後問7)
問7 受注処理の改善に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。
食品会社のY社は,ファックス(以下,FAXという)で注文を受け付けており,顧客は,あらかじめ配布されている注文用紙に必要事項を記入して,Y社にFAXで送付している。受け付けた注文は,作業者が確認し,受注システムを利用して受注業務を行っている。現行の受注システム及び受注処理の概要を次に示す。
〔現行の受注システム及び受注処理の概要〕
(1) 受注システムは,端末,ネットワーク,サーバ,プリンタから構成されている。 (2) 受注処理は,FAX確認作業,受注入力作業,受注登録処理,チェック票印刷処理及びチェック作業の五つの工程からなる。受注処理の工程ごとの作業主体,作業内容及び受注1件当たりの所要時間を表1に示す。
表1 受注処理の工程 工程 作業主体 作業内容 所要時間
(秒/件)FAX確認作業 作業者 FAXで受信した注文用紙を確認し,受注番号を記入する。 30 受注入力作業 作業者 注文用紙を参照しながら,ネットワークに接続された端末から受注番号,そのほかの必要項目を受注システムに入力する。 60 受注登録処理 システム 端末の受注入力画面から入力されたデータを,在庫管理システム及び出荷システムに引き渡す。 50 チェック票印刷処理 システム 入力データチェックのための受注チェック票を印刷する。 20 チェック作業 作業者 印刷された受注チェック票と注文用紙を突き合わせ,入力ミスがないかどうかチェックする。 30 合計 190
(3) 作業者は,1件の受注について五つの工程をすべて終了してから,次の受注処理にとりかかる。システムによる作業が行われている間,作業者は処理待ち状態となる。 (4) 毎日の注文は午前9時で締め切り,1日当たり1,000件の受注がある。 (5) 作業者1人の1日当たりの稼働時間は午前9時以降の3時間で,1人当たりの年間人件費は800千円である。
このたびY社では,受注処理の効率と信頼性を高めるために,受注処理の改善を検討することになった。ここで,改善効果の評価に当たっては,3年間での採算性をみて判断する。
設問1 受注処理の改善のために作成したロジックツリーに関する次の記述中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
改善策を立案するに当たり,受注処理全体を漏れなくかつ構造的に把握し,改善するために,図1に示すロジックツリーを作成した。ロジックツリーは,一つの課題について論理的に構成要素に分解し,分解した構成要素を更に同じように分解していき,結果的に次々と枝分かれして木のような形になる。
解答群
ア サーバの信頼性向上 イ サーバの二重化 ウ 作業の安全性向上 エ 作業の効率向上 オ 受注登録処理速度の向上 カ 受注入力画面の改善 キ 受注入力作業時間の短縮 ク 受注入力ミスの削減
設問1の正解へ
設問2 受注処理における処理効率向上のための改善策に関する次の記述中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
受注処理における処理効率向上のための改善策を,表2に示す。
役割分担を変えない前提で,改善策1〜7の効果を算出するために,図2に示すワークシートを作成した。
〔ワークシートの説明〕
(1) セルB1〜B3に,前提となる1日当たりの受注件数,作業者の1日当たりの稼働時間,作業者1人当たりの年間人件費を入力し,セルB6〜I10に,現状及び改善策1〜7の各作業時間を入力した。 (2) セルB13に,1日の受注処理に必要な時間を計算する式[ f ]を入力して,セルC13〜I13に複写した。 (3) セルB14に,1日の受注処理に必要な人数を計算する式[ g ]を入力して,セルC14〜I14に複写した。1日の受注処理に必要な人数を計算するために,切上げ関数を用いることにした。切上げ関数の書式は,“切上げ(数値)”であり,“数値”に切上げの対象となる実数値を指定し,小数点以下を切り上げた整数値を結果として返す。 (4) セルC15に,1日の受注処理に必要な人数の削減効果を計算する式を入力して,セルD15〜I15に複写した。セルC16に,3年間の人件費削減効果額を計算する式[ h ]を入力して,セルD16〜I16に複写した。 (5) セルC17〜I17に,3年間の改善策コストを入力し,セルC18〜I18に,3年間の採算(人件費削減効果額から改善策コストを引いた値)を計算する式を入力した。
〔結論〕
役割分担を変えない場合,改善策1〜7のうち最も採算が良いのは,[ i ]である。
fに関する解答群
ア B11*B1/3600 イ B11*B$1/3600 ウ B11*$B1/3600 エ $B11*$B1/3600
gに関する解答群
ア 切上げ(B13/B2) イ 切上げ(B13/B$2) ウ 切上げ(B13/$B2) エ 切上げ($B13/B2)
hに関する解答群
ア B3*C15*3 イ B3*$C15*3 ウ $B13*C15*3 エ $B3*$C15*3
iに関する解答群
ア 策1 イ 策2 ウ 策3 エ 策4 オ 策5 カ 策6 キ 策7
設問2の正解へ
設問3 受注処理の改善策を組み合わせた改善案の効果算出に関する次の記述中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
改善策1〜8を組み合わせた改善案を,表3に示す。改善案の効果は,各改善策の改善効果(削減時間)を加算したものとする。また,改善策8の分担作業においては,各作業時間のバラツキはないものとする。
表3 改善案 案1 案2 案3 案4 案5 策1〜4 策5〜7 策1〜7 策8 策5〜8
改善案1〜5の効果を算出するために,図3に示すワークシートを作成した。
〔ワークシートの説明〕
(1) セルB1〜B3に,前提となる1日当たりの受注件数,作業者の1日当たりの稼働時間,作業者1人当たりの年間人件費を入力し,セルB6〜E10に,現状及び案1〜3の各作業時間を入力した。 (2) セルB13〜E13に,1日の受注処理に必要な時間を計算する式を入力し,セルB14〜E14に,1日の受注処理に必要な人数を計算する式を入力した。 (3) セルF6〜F10及びセルI6〜I10に,案4及び案5の各作業時間を入力した。ここで,各作業を専任で分担した場合,システムが受注登録処理とチェック票印刷処理を行うときの待ち時間は,0秒とみなすことにする。セルG6に,案4の作業内容ごとの1日の受注処理に必要な時間を計算する式[ j ]を入力して,セルG7〜G10に複写し,案5の作業内容ごとの1日の受注処理に必要な作業時間を求めるために,セルJ6〜J10にもセルG6の式を複写した。セルH6に,案4の作業内容ごとの1日の受注処理に必要な人数を計算する式[ k ]を入力して,セルH7〜H10に複写し,案5の作業内容ごとの1日の受注処理に必要な人数を求めるために,セルK6〜K10にもセルH6の式を複写した。 (4) セルC15〜E15,H15及びK15に,1日の受注処理に必要な人数の現状からの削減効果を計算する式を入力した。 (5) セルC16〜E16,H16及びK16に,3年間の人件費削減効果額を計算する式を入力した。セルC17〜E17,H17及びK17に,3年間の改善策コストを入力して,セルC18〜E18,H18及びK18に,3年間の採算を計算する式を入力した。
〔結論〕
改善案1〜5のうち最も採算が良いのは,[ l ]である。
jに関する解答群
ア F6*B1/3600 イ F6*B$1/3600 ウ F6*$B1/3600 エ F6*$B$1/3600
kに関する解答群
ア 切上げ(G6/B2) イ 切上げ(G6/B$2) ウ 切上げ(G6/$B2) エ 切上げ(G6/$B$2)
lに関する解答群
ア 案1 イ 案2 ウ 案3 エ 案4 オ 案5
設問3の正解へ
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