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初級シスアド 平成20年度秋期試験 問題(午後問5)
問5 子会社の経営状態の分析に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。
日用品メーカのP社は,国内に四つ,海外に一つの子会社をもっている。P社の企画課では毎年,子会社の財務諸表を分析して,経営状態の良好な子会社には経営優秀賞を授与し,経営状態の悪い子会社には企画課主導の経営改善プロジェクトを発足させることにしている。
経営優秀賞は,売上高,営業利益率及び総資産純利益率(以下,ROAという)のすべてが前年を上回り,かつ当年の営業利益と純利益が黒字の子会社に授与する。一方,経営改善プロジェクト発足の対象となるのは,営業利益が2年連続赤字の子会社である。
企画課のQ君は,五つの子会社の経営状態を分析するよう指示を受けた。
設問1 P社の子会社である化学品メーカA社の財務諸表に関する次の記述中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
2007年度におけるA社の簡略化した損益計算書と貸借対照表を図1に示す。
図1の損益計算書は,2007年度におけるA社の経営成績を示している。
営業利益は,売上高から製造費や仕入費などの売上原価と,広告宣伝費や事務所の賃借料などの売上向上や会社維持のために使用した費用(販売費及び一般管理費)を差し引いたものであり,A社の[ a ]を表している。経常利益は,営業利益に配当や利息などの収支(営業外損益)を加味したものであり,A社の[ b ]を表している。純利益は,経常利益に不動産売却益や災害による損失など一時的に発生する収支(特別損益)を加味したものから税金を差し引いたものであり,A社の[ c ]を表している。
図1の貸借対照表は,2007年度末のA社の財政状態を示したものであり,資金の調達源である純資産及び負債と,資金の用途である総資産を対照表示している。資産は,流動資産や固定資産などに分けて管理され,すべての資産を合計して総資産と呼ぶ。
企画課が子会社を評価する際に基準としている売上高は,会社の事業規模を表している。営業利益率は,営業利益÷売上高で求められ 会社の収益性を表している。2007年度のA社の営業利益率は,[ d ]%である。ROAは,純利益÷総資産で求められ,会社の[ e ]が[ f ]のためにどれだけ有効に活用されているかという,経営効率性を表している。ROAの計算には,年度平均の総資産を用いる場合と,年度末の総資産を用いる場合がある。A社では年度末の総資産を用いて計算しており,2007年度のROAは,[ g ]%である。
a〜cに関する解答群
ア 一時的な収益 イ 最終的な収益 ウ 本業以外の収益 エ 本業の収益 オ 本業を含めた全事業活動の収益
d,gに関する解答群
ア 5 イ 7 ウ 10 エ 15 オ 50
eに関する解答群
ア 純資産 イ 純利益 ウ 総資産 エ 負債
fに関する解答群
ア 資産維持 イ 資産売却 ウ 純利益獲得 エ 負債借入
設問1の解答へ
設問2 P社の海外子会社である日用品メーカE社に関する次の記述中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
E社の2006年度と2007年度の売上高,営業利益,純利益及び各年度末の総資産を図2に示す。
図2は,E社の所在地F国の通貨であるFドルを,2006年度末及び2007年度末の為替レートで日本円に換算したものである。2006年度末の為替レートは1Fドル=1円,2007年度末の為替レートは1Fドル=1.2円である。
2006年度と2007年度を単純に比較すると,2007年度の売上高,営業利益及び純利益は,すべて2006年度を上回っている。しかし,2006年度と2007年度では用いる為替レートが異なっているので,E社の経営状態を正確に比較できているとは言えない。そこでP社では,海外子会社の経営状態を,日本円でなく現地通貨で評価することにしている。E社について,現地通貨のFドルで2006年度と2007年度を比較すると,2007年度は[ h ]ことが分かる。
営業利益率とROAは,[ i ]。営業利益率を見ると,2007年度は2006年度を下回っており,E社の収益性は低下していることが分かる。純利益も,現地通貨のFドルに換算すると2006年度を下回っているが,E社の[ j ]したのでROAは増加しており,経営効率性は向上していることが分かる。
hに関する解答群
ア 売上高,営業利益,純利益のすべてが減少している イ 売上高と営業利益は増加しているが,純利益は減少している ウ 売上高は増加しているが,営業利益,純利益は減少している エ 営業利益は増加しているが,売上高,純利益は減少している
iに関する解答群
ア 現地通貨のFドルで計算しても,日本円で計算しても,同じ値である イ 現地通貨のFドルで計算すると,日本円で計算するよりも大きくなる ウ 現地通貨のFドルで計算すると,日本円で計算するよりも小さくなる
jに関する解答群
ア 売上高が減少 イ 売上高が増加 ウ 総資産が減少 エ 総資産が増加
設問2の解答へ
設問3 P社の子会社5社の経営状態に関する次の記述中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
表1は,P社の国内子会社であるA社,B社,C社及びD社,並びに海外子会社であるE社の2006年度と2007年度の経営状態(抜粋)を表したものである。E社は,現地通貨のFドルで示している。
Q君は,表1を基に,2007年度の経営優秀賞の対象となる子会社と,経営改善プロジェクト発足の対象となる子会社を決定することにした。そのために,表2のような検討表を作成した。ここで,表2の行1〜3は,営業利益又は純利益が黒字の場合は“○”,赤字又は0の場合は“×”とし,行4〜6は,2006年度よりも2007年度の方が上回っていれば“○”,上回っていなければ“×”としている。
経営優秀賞の対象となる条件は,表2の行[ l ]となることであり,該当する子会社はA社である。また,経営改善プロジェクト発足の対象となる条件は,表2の行[ m ]であり,該当する子会社はD社である。
kに関する解答群
ア
○ × ○ × イ
○ × × ○
ウ
○ ○ ○ ○ エ
× ○ ○ ×
l,mに関する解答群
ア 1,2が“×” イ 1〜3が“×” ウ 1〜6が“○” エ 2,4が“×” オ 2〜6が“○” カ 3,4が“○” キ 4,5が“○” ク 4〜6が“○”
設問3の解答へ
設問4 C社の経営状態に関する次の記述中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
Q君は,P社の子会社である工具メーカC社の経営状態が悪化した原因を調査することにした。そのために,C社の2005〜2007年度の経営状態を図3に,2007年度におけるC社の経営に影響を与えた事象を図4に,それぞれまとめた。
図4 2007年度におけるC社の経営に影響を与えた事象
(1) 原材料の高騰によって,仕入費が増加した。 (2) 新商品の売上を伸ばすため,広告宣伝費が増加した。 (3) 事務所を新設したので,賃借料が増加した。 (4) 2006年度の借入額が大きかったので,支払利息が増加した。 (5) 遊休不動産の売却によって,不動産売却益が増加した。
2005年度から2006年度にかけての経営状態は横ばいであったが,2007年度は営業利益と経常利益が赤字に転落している。その原因を分析すると,2007年度は[ n ]ので,販売費及び一般管理費の増加が大きな課題であることが分かる。その要因と考えられるのは,図4中の事象[ o ]である。ここで,図4中のその他の事象は,売上原価,営業外損益又は特別損益の変化に反映されている。
そこで,Q君は,C社の販売費及び一般管理費を削減するための施策を検討することにした。
nに関する解答群
ア 売上高と売上総利益が増加している一方で,営業利益が落ち込んでいる イ 営業利益,経常利益及び純利益のすべてが赤字になっている ウ 営業利益が経常利益を下回っている エ 純利益より経常利益の方が大きく落ち込んでいる
oに関する解答群
ア (1),(2),(4) イ (1),(4) ウ (1),(4),(5) エ (2),(3) オ (2),(4) カ (4),(5)
設問4の解答へ
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