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初級シスアド 平成20年度秋期試験 問題(午後問7)
問7 製造設備投資のための意思決定に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。
K社は,医療機器の製造と販売を行っている。製造と販売は注文に応じて行っているので,販売数量は注文数量と一致するが,製造能力を超えることはない。2008年度は,見込注文数量及び製造能力は200台であり,見込販売数量は200台になる。医療機器1台当たりの価格は5百万円,利益率は30%である。したがって,2008年度の見込販売金額は1,000百万円,見込利益は300百万円になる。
2009,2010年度の注文数量の推移とその推移確率(以下,確率という)を,表1に示す。例えば,2009年度の注文数量は,確率30%で2008年度の見込注文数量の30%増となり,その場合の2010年度の注文数量は確率60%で2009年度の20%増(2008年度比56%増),確率40%で2009年度の10%増(2008年度比43%増)となる。
表1 2009,2010年度の注文数量の推移と確率 2009年度 2010年度 注文数量の推移 確率 (a)注文数量20%増の確率 (b)注文数量10%増の確率 〔1〕30%増 30% 60% 40% 〔2〕10%増 40% 40% 60% 〔3〕0%増 30% 20% 80%
K社では,注文数量の推移に対応するため,表2に示す製造設備増強に関する投資計画を検討することにした。例えば,計画1は,投資額300百万円で設備増強を行うことで,2009年度以降の製造能力を300台に,利益率を36%にする計画である。ここで,販売数量が変わっても,利益率は変わらないものとする。
なお,計画3は現状を維持することを意味している。
表2 製造設備増強に関する投資計画 投資計画 投資額
(百万円)2009年度以降の
製造能力(台)2009年度以降の
利益率(%)計画1 300 300 36 計画2 100 240 33 計画3(現状) 0 200 30
設問1 決定木の説明に関する次の図中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
K社では,投資後2年間の利益が最大になる投資計画を検討するために,決定木を用いることにした。
図1に,投資計画検討のための決定木の一部を示す。図1では,□で表した意思決定(以下,決定ノードという)と○で表した不確実事象(以下,機会事象ノードという)を,順次番号を付与しながら時系列的に矢印でつないでいる。起こり得る幾つかの選択肢に分岐して,それぞれの選択肢の終端(以下,終端ノードという)での値を算出する。決定ノードには意思決定を行う項目を,機会事象ノードには事象とその発生確率を付記する。
〔図1に関する説明〕
(1) 機会事象ノード2,3には,2009年度の注文数量の推移と確率,販売数量,販売金額及び利益を付記している。 (2) 機会事象ノード5〜10には,2010年度の注文数量の推移と確率を付記している。 (3) 終端ノードには,2010年度の販売数量,販売金額及び利益を付記している。
a,bに関する解答群
ア
200台 1,000百万円 (300百万円) イ
200台 1,000百万円 (330百万円) ウ
220台 1,100百万円 (363百万円)
エ
220台 1,100百万円 (396百万円) オ
240台 1,200百万円 (396百万円) オ
260台 1,300百万円 (468百万円)
c,dに関する解答群
ア 10% イ 20% ウ 30% エ 40% オ 50% カ 60% キ 70% ク 80%
e,fに関する解答群
ア
200台 1,000百万円(300百万円) イ
220台 1,100百万円(393百万円)
ウ
240台 1,200百万円(396百万円) エ
240台 1,200百万円(432百万円)
オ
242台 1,210百万円(435.6百万円) カ
286台 1,430百万円(514.8百万円)
設問1の正解へ
設問2 投資後2年間の利益の算出に関する次の記述中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
K社では,投資計画,注文数量の推移ごとの決定木の終端ノードにおいて,投資後2年間の利益の合計額にそのノードの確率を掛けた値(以下,期待利益という)を算出するために,表1の確率及び表2の投資計画を用いて,図2に示すワークシートを作成した。
〔図2に関する説明〕
(1) セルA2〜D5に表2中の投資計画の内容を入力し,セルE2〜H6に表1中の2009年度と2010年度の注文数量の推移と確率の内容を入力する。 (2) セルA9〜G9に,2008年度の見込注文数量,製造能力,見込販売数量,単価,見込販売金額,利益率及び見込利益を入力する。 (3) セルB20〜D30に,投資計画ごとの投資額,設備増強後の製造能力及び利益率を入力する。 (4) セルE13〜E30に2009年度の注文数量の推移を入力し,セルJ13〜J30に2010年度の注文数量の推移を入力する。 (5) 2009年度の注文数量の確率を求めるために,垂直照合関数を用いる。垂直照合関数の書式は,“垂直照合(照合値,照合範囲,列位置)”である。垂直照合は,“照合範囲”の最左端列を上から下に走査し,“照合値”と等しい値を含むセルが現れる最初の行を探す。次に,その行に沿って“照合範囲”の最左端列から数えて“列位置”を1,2,3,…と付与し,指定した“列位置”のセル値を関数値として返す。“照合範囲”は,ワークシート中の長方形の領域とし,領域の左上と右下のセルを使って“左上〜右下”の形で指定する。ここで,列位置は照合範囲内とする。セルF13に2009年度の注文数量の確率を求める計算式[ g ]を入力して,セルF14〜F30に複写する。 (6) セルG13〜G30に2009年度の注文数量を入力し,セルL13〜L30に2010年度の注文数量を入力する。セルH13に2009年度の販売数量を求める計算式[ h ]を入力して,セルH14〜H30に複写し,更に,2010年度の販売数量を求めるために,セルM13〜M30に複写する。 (7) セルK13に2010年度の注文数量の確率を求める計算式[ i ]を入力して,セルK14〜K30に複写する。 (8) セルI13〜I30に2009年度の利益を求める計算式を入力し,セルN13〜N30に2010年度の利益を求める計算式を入力する。 (9) セルO13に,終端ノードごとの期待利益を求める計算式[ j ]を入力して,セルO14〜O30に複写する。
gに関する解答群
ア 垂直照合(E13,E4〜F6,1) イ 垂直照合(E13,E4〜F6,2) ウ 垂直照合(E13,E$4〜F$6,1) エ 垂直照合(E13,E$4〜F$6,2) オ 垂直照合(E13,$E4〜$F6,1) カ 垂直照合(E13,$E4〜$F6,2)
hに関する解答群
ア IF(G13≧$C13,G13,$C13) イ IF(G13≦$C13,G13,$C13) ウ IF(G13≧C$13,G13,C$13) エ IF(G13≦C$13,G13,C$13) オ IF(G$13≧$C13,G$13,$C13) カ IF(G$13≦$C13,G$13,$C13)
iに関する解答群
ア IF(J13=E3,垂直照合(E13,G$3〜H$3,2),垂直照合(E13,G$3〜H$3,3)) イ IF(J13=E$3,垂直照合(E13,G$3〜H$3,1),垂直照合(E13,G$3〜H$3,2)) ウ IF(J13=E$3,垂直照合(E13,G$3〜H$3,2),垂直照合(E13,G$3〜H$3,3)) エ IF(J13=G3,垂直照合(E13,E$4〜H$6,3),垂直照合(E13,E$4〜H$6,4)) オ IF(J13=G$3,垂直照合(E13,E$4〜H$6,2),垂直照合(E13,E$4〜H$6,3)) カ IF(J13=G$3,垂直照合(E13,E$4〜H$6,3),垂直照合(E13,E$4〜H$6,4))
jに関する解答群
ア I13*F13+N13*F13*K13 イ I13*F13+N13*K13 ウ I13+N13 エ (I13+N13)*F13*K13
設問2の正解へ
設問3 最適な投資計画の検討に関する次の記述中の[ ]に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
図2のワークシートの終端ノードごとの期待利益を用いて,投資計画ごとの2年間の利益の期待値,及びそれから投資額を差し引いた期待採算額を計算した。結果は表3のとおりである。
2年間の利益の期待値が最も大きい投資計画は,[ k ]である。検討の結果,2年間の期待採算癖が最も大きい[ l ]を,最適な投資計画として選定することにした。
解答群
ア 計画1 イ 計画2 ウ 計画3
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